【角満の『ウマ娘』日記 第46回】ターフのサイボーグ、ミホノブルボン物語(8)

2021-06-11 19:47 投稿

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ウマ娘 プリティーダービー

◆運命の菊花賞、そして……

個人的にもっとも好きな競走馬にしてウマ娘、92年の二冠馬であるミホノブルボンの物語を長く綴ってきた。

でも、それも……!

今回でひと段落かな!!?

前回、なんとか日本ダービーで2着に食い込み、リアルなミホノブルボンが唯一敗れ且つ引退レースとなってしまった“運命の菊花賞”にコマを進めた……と書いた。

そして、ライスシャワーやナリタブライアン、マヤノトップガンにセイウンスカイといった“歴史的菊花賞馬”に混ざって、距離適性的に不利極まりない我らがミホノブルボンもスタートを切った……というところで、前回の記事は終わっている。

それも……!

3000メートルの長丁場だと言うのにものの見事に出遅れて、少ないスタミナをさっそく浪費した場面というね((゚Д゚;))

これでウチのミホノブルボン、“6戦4出遅れ”くらいの出遅れ率じゃね……?? どんだけスタートがヘタクソやねん……((゚Д゚;)) ぜんぜん正確無比なサイボーグじゃねえし(苦笑)。

それでも、出遅れを取り戻そうと必死になって喰らいつき、我がミホノブルボンは先頭集団でレースを引っ張っていく。

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そんな中、まず飛び出したのは↓このウマ娘だった……!

2

やっぱり来るよな!! 98年の菊花賞馬、セイウンスカイが!!!

何度も書いてきたけどこのセイウンスカイという馬(ウマ娘)は、その特異さにおいては日本の競馬史上に燦然と輝くトリックスターだと思う。

じつは、このミホノブルボンに続く育成対象としてセイウンスカイを予定しているので、詳しくはその物語の中で綴っていきたいと思っているんだけど、なんとクラシック最長の菊花賞を当時の世界レコードで逃げ切り、皐月賞に続く二冠制覇を果たしたあのシーンは一生忘れられないと思う。

というのも、この菊花賞の1週間前にサイレンススズカの悲劇があったこともあり、セイウンスカイが逃げ切った姿を目の当たりにした多くの競馬オヤジたちは、

「サイレンススズカが乗り移った!!>< そんな逃げ切り勝ちや!!!」

と、歓喜に震えたのだ。そういう意味では俺も、めちゃくちゃ思い入れの強い1頭だったりするのである。

しかし……!!

やっぱり菊花賞は、このウマ娘が主役だった……!

史実をひっくり返すために、我がミホノブルボンも必死に追いすがったんだけど、“超長距離特化型”のこのウマ娘に対抗するのは難しく……!!

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ものすげえ脚で、ライスシャワーがレジェンド的名ウマ娘たちをブチ抜いていくよ……((゚Д゚;))

ライスシャワーは生涯で25戦走っており、勝利数は6。勝ち星だけ見ると少ないが、そのうち3000メートルの菊花賞、3200メートルの天皇賞春を2回勝っており、まさに、

“マラソンを走るために生まれてきた超長距離ランナー”

こんな表現がピッタリとハマると思うのだ。

そんな、競馬史に残るステイヤーと同世代になるという神のいたずらがなければ、ミホノブルボンは無敗の三冠馬として伝説になっていたと思うんだよなー。

……って、そういうことを言い始めると、

「ライスシャワーもミホノブルボンと同い年じゃなければ、ダービーと菊花賞を制した二冠馬になっていただろ!!」

ってことになるので、言っても仕方がないんだけどさ^^;

で、けっきょく運命の菊花賞がどういう結果になったかと言うと……((゚Д゚;))

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1着・ライスシャワー
2着・ミホノブルボン

……って、92年の菊花賞とまんま同じじゃねえか!!!(驚) どんだけ律儀に歴史をトレースしてんねーーーん!!!><

そう、またしてもミホノブルボンはライスシャワーに敗れてしまったのだ……。

「このifの世界だったら、歴史的事実を覆してミホノブルボンに三冠制覇をプレゼントできるぞ!!!」

そう勇んで育成を始めたのに……けっきょく今回は、

・皐月賞:1着
・ダービー:2着
・菊花賞:2着

こんな結果に落ち着いてしまった……>< くっそ……! もっと無双できるかと思っていたのに……!!

でも。

菊花賞後のあるシーンを見て、正直ちょっと泣きそうになっちゃったんだよな。

そこでは、菊花賞を見た女子高生たちの会話が流れたんだけど……!

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6
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「惜しかったよね! ミホノブルボン!」

「トウカイテイオーと、どっちが強いのかな!?」

うは……。これって……。

スマホを持つ手が、明らかに震えていたと思う。だって、このセリフは……。

「92年の菊花賞が終わった直後、当時の競馬仲間たちと交わした会話がそのまんま載ってるわ……」

タバコと牛丼、おっさんたちの汗臭い臭いが充満する後楽園の場外馬券売り場で、ミホノブルボンの初めての敗北を目の当たりにした俺たちは、しばし茫然とたたずんだのちに口々に言い合ったんだよな。

「ブルボン、負けちゃった……けど、負けてなお強しな内容だった!!><」

「そう、いまわかった! ブルボンは中距離までだったら無敵だ!!」

「ジャパンカップか有馬記念で、トウカイテイオーと戦ってくれ!!! 史上最強馬決定戦を見せてくれや!!!」

ってね……。

しかしミホノブルボンは、菊花賞後はジャパンカップを目指して調整されるも脚部不安を発症。トウカイテイオーとの夢の対決は幻となり、その後もたびたび骨折や骨膜炎をくり返して長期休養に……。そしてそのまま一度もレースに復帰することなく、菊花賞を最後のレースとして引退してしまうのだ。

そんな歴史的背景をしり目に、我がウマ娘のミホノブルボンちゃんは↓こんなことに……。

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ちょwww 菊花賞で距離の壁に跳ね返されたのに、それよりも長い天皇賞春かよ!!!w

しかも、そのレースには……!!

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長距離適性はライスシャワーと双璧!! 強すぎて嫌いだったメジロマックイーン!!!

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菊花賞でミホノブルボンの三冠を、天皇賞春でメジロマックイーンの同一GI三連覇を阻んだ小さな刺客!! ライスシャワー!!!

こんな連中と走るのですが、ダイジョブですかね……((゚Д゚;))

……いえ、ぜんぜんダイジョブじゃなかったです(((( ;゚Д゚)))

やはり今回の育成では、3000メートルを超える長距離戦には対抗できなかった。

序盤こそ、

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得意の大逃げをブチかまして、一瞬だけ俺に、

「え!!! いい感じやん!!! このまま逃げ切っちゃう~~~!?」

という夢を見させてくれたんだけど、気が付けば……。

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(((( ;゚Д゚)))(((( ;゚Д゚)))(((( ;゚Д゚)))

ライスシャワー、強すぎだろ……。まったくもって、影も踏めない大差なんですが……(((( ;゚Д゚)))

けっきょく!!!w

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理外の15着!!!

……からの、コンティニューを使ったものの!

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9着が限界だったぁぁああああ!!!>< もうこれで、打ち止めやぁぁあああ!!!

というわけで、長く続いたミホノブルボン物語・第1章は、

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Cランクという、どうにもコメントしづらい中途半端な結果に終わったのでした><

でも、まだ1回目の挑戦だ。

『ウマ娘 プリティーダービー』のいいところは、積み重ねていけばじょじょに能力が底上げされていって、いつかすべての史実をひっくり返すような活躍ウマ娘を生み出せるかもしれない……という希望を抱ける部分にあると思う。

なので今後もマメにミホノブルボンの育成を続けて、いい感じに育ったらそのときまた報告させていただきたいと思います!

続く!

←第45回を読む

大塚角満

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。

ウマ娘 プリティーダービー

対応機種iOS/Android/ブラウザ
価格無料(アプリ内課金あり)
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メーカーサイゲームス
公式サイトhttps://umamusume.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/uma_musu
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