【角満の『ウマ娘』日記 第43回】ターフのサイボーグ、ミホノブルボン物語(5)

2021-05-27 12:27 投稿

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ウマ娘 プリティーダービー

◆なぜトウカイテイオーの回想が?

前回の記事で、我が愛するミホノブルボンちゃんが、2戦目の朝日杯フューチュリティステークスで早くも惨敗を喫してしまった……と書いた。

ミホノブルボンって……全8戦7勝の怪物馬だったのに!!!((゚Д゚;)) そ、それが俺のせいで……目標の菊花賞はまだまだ先だっつーのに、早々にケチがついちゃったよぉぉぉおおお!!!>< これ、マラソンがスタートしたあとに靴を履いていないことに気づき、家まで取りに帰るくらいの壮大なやらかしじゃねえか!!!><

まあでも、過ぎてしまったことをいつまでもとやかく言っても仕方がない(かっこいい)。

ここは、気持ちを切り替えて……!

このあとのレースで全勝して、帳尻を合わせるしかない!!!w 育成が終わったときに、

「おおお!! 見事に8戦7勝!!!w これぞまさにミホノブルボン!!ww」

となっていれば、それでいいではないか!!w それがブルボンちゃんにしてあげられる、唯一の償いだな!!!

てなわけで、3戦目となる皐月賞トライアル“スプリングステークス”に挑むことになりました。

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じつはこのレースの直前に、印象的な回想シーンがあったのでぜひとも紹介したい。それは、ミホノブルボンそのものの話……ではなく、↓こちらのウマ娘のものであった。

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そう、皆さんご存知、トウカイテイオーである。

皐月賞、ダービーを制したときのシーンで、

“無敗の二冠ウマ娘”、“三冠獲得への期待がかかる”

のフレーズが……なんとも物悲しい。

というのも、史実におけるトウカイテイオーは、父のシンボリルドルフと同様に無敗で皐月賞、ダービーを制し、

「さあ!! 残るは菊花賞のみ!!」

“無敗の三冠馬”に王手をかけていたのである。

しかし、ダービー後に全治6ヵ月という骨折が判明し、最後の一冠である菊花賞は回避……。親子での“無敗の六冠”は幻となってしまったのだ。

しかしナゼ、ミホノブルボンのストーリーでトウカイテイオーの回想シーンが挟み込まれたのか?

それは、トウカイテイオーが皐月賞、ダービーを制した翌年に現れたのがミホノブルボンであり、ダービーまで無敗で突き進んだ……という歩みがまったくもっていっしょだったからだと思う。

当時、トウカイテイオーの故障でお通夜みたいになっていた競馬ファンにとって、その馬をも上回る(かもしれない)力を持ったミホノブルボンの登場は、まさに闇に射した光そのものだった。快速馬には付き物と言われた骨折や屈腱炎に襲われることなく、

「とにかく無事に、三冠レースを走ってくれ!!」

が、このころの競馬好きの合言葉になっていたのである。

そんな、歴史的背景をフィーチャーしてのトウカイテイオーの回想シーンだったんだろうな……と、俺は分析しているのだ。

さて。

そして迎えた、スプリングステークスの当日。

レース前、ミホノブルボンはこんなことを言った。

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スプリングステークスで結果が出なければ、短距離に路線変更……!!

この発言も……92年当時を思い出させるんだよなーーー!!!

何度も言うようにミホノブルボンは、血統的に完全な短距離馬だし、しかも前走の朝日杯がハナ差の辛勝(※俺のブルボンは3着だったけど……w)だったこともあって、故・戸山調教師は、

「1800メートルでダメだったら、クラシックはあきらめる」

という発言までしていたのだよ。

結果的にミホノブルボンは7馬身差で圧勝するんだけど、同じ92年のスプリングステークスで惨敗を喫し、クラシック戦線に見切りを付けて短距離路線に進んだのが……あのサクラバクシンオーだ。この選択がズバリとハマり、“史上最強のスプリンター”とまで呼ばれるようになるんだから、競馬っておもしろいですね(なんのこっちゃ)。

史実はこんな感じなんだけど、果たしてウマ娘のミホノブルボンはどんな結果を持ってくるのか??

なんとこのレースには……!

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ナリタブライアンにヒシアマゾン、そしてサクラバクシンオーにライスシャワーも参戦!! 豪華すぎだろ!!!w

しかも、レースはだな……。

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(# ゚Д゚)ピッシッ!!!!

ぶぶぶ、ぶるブル、ブルボン、さん……??(# ゚Д゚)

あ、あーた、何をまた、大事なレースで、逃げ馬なのに、ででで……出遅れてんじゃねぇぇぇええええ!!!!www 2戦続けて、やらかしてんじゃねえよぉぉおおおお!!!><(涙)

ハイ……w またしてもやってくれましたよミホノブルボンちゃんは……w

まあ今回は前走よりは出遅れが少なく、すぐに、

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先頭に立って逃げに入ったんだけど、なんとこの日の中山競馬場は田んぼのような不良馬場で(92年のスプリングステークスも重馬場だったなぁ)、出遅れを取り戻そうとしたミホノブルボンの“脚”を奪っていく。

結果、必死に逃げようとしたものの……。

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さ、サクラバクシンオーが来た……!! しかも脚色が衰えない……!!

そして、終わってみれば……!

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いやぁぁああああ!!!! ままま、また負けたぁぁぁあああ!!!>< こ、これで3戦2敗!!! ミホノブルボンの成績とは死んでも思えねぇぇええええ!!!><

もーーーーー!!! なんでこうなんねん!!>< これじゃあクラシックどころか、重賞を勝てるかどうかも怪しいんですけど!!

でも、スプリングステークスの目標は“5着以内”だったので、イヤだろうがナンだろうが先に進まざるを得ず……(苦笑)。成績にケチがつきまくりなんだけど、大丈夫なんかな……。

俺の心配をよそに物語は怒涛の如く進んでしまい、アッと言う間に皐月賞を迎えてしまった。

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はたしてその結果は?? ミホノブルボンは、才能を開花させることができるのか!?

続く!

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大塚角満

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。

ウマ娘 プリティーダービー

対応機種iOS/Android/ブラウザ
価格無料(アプリ内課金あり)
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メーカーサイゲームス
公式サイトhttps://umamusume.jp/
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