【角満の『ウマ娘』日記 第36回】あのレースの向こうに……! サイレンススズカ編、その8!

2021-05-06 14:52 投稿

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ウマ娘 プリティーダービー

◆完結編!

いよいよ、長く書いてきた“サイレンススズカ編”も完結編となります。

そう……!

俺のような、90年代の競馬シーンを見てきたおっさん、おばちゃん世代にとっての最大の悲劇、“98年の天皇賞秋”の再現が、この『ウマ娘 プリティーダービー』で展開されようとしているのだ。

勝負ごとにタラレバを持ち出すと途端にシラケてしまうが、この天皇賞秋だけは……! サイレンススズカの物語だけは、いくらタラレバ話をしても足らないくらい、“もしも”を考えてしまうんだよな!!><

「もしも、天皇賞秋を回避してジャパンカップに向かっていたら……」

「もしも、サイレンススズカにあれほどのスピードがなかったら……!」

「もしも、事故が起こらなかったら……!!」

考えても仕方のないことだとわかっていながら、

“もしもサイレンススズカが健在だったら、競馬の歴史はどれほど変わっていたのか”

ということを想像してやまないのである。

パラレルワールドというものがあるなら、事故を起こさずに天皇賞秋を駆け抜けたサイレンススズカも存在して、そこからありとあらゆるGIを総ナメにして、歴史に名を刻んだんだろうな。年度代表馬として。そして、顕彰馬として……。

そこまで考えたところで、俺は「はっ!!!」と目を見開いた。

そうか。

この『ウマ娘 プリティーダービー』というゲームの本質は、多くの競馬ファンが胸に抱える妄想やif話、そしてパラレルワールドの世界を、殺伐としすぎないポップな世界観の中で見せてくれることなんだ……!

もしもコレが競走馬を擬人化した女の子ではなく、馬そのものの姿をしているとリアルすぎて話が変わってくるが、笑いもするし、悩みもするし、ときには反発すらしてくるウマ娘だと、なんというか……勝ちも負けも、悲しかった出来事ですら、思いのほか受け入れやすくなっている自分がいる!! だからこそ、いまこうやって昔のことを思い出しながら、必要以上にアツく文章が綴れているんだろうなぁ……w

というわけで!!

いよいよ我がサイレンススズカが、運命の天皇賞秋に出走するのである。

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前夜、脚に不安があることを吐露していたこともあってか……やっぱり、表情は冴えない。

でも、彼女は約束してくれたのだ。

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必ず帰ってくると--。

となれば……それを信じて、笑顔で送り出してあげるしかないではないか!!

そして始まった天皇賞秋2000メートル。ライバルは、

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トウカイテイオー、ダイワスカーレット、ウオッカ、オグリキャップなどなど……! 今回も、史上最強馬決定戦だわこれww

ちなみに、サイレンススズカが事故で競争中止となった98年の天皇賞秋は、潜在能力が解放され、無敵の強さを見せるようになった同馬を避けるように出走頭数が少なく、12頭立てで行われている。その中には、俺の大好きなローゼンカバリーという馬もいたので、このときは“サイレンススズカ-ローゼンカバリー”の馬連をけっこう買っていたと思うわ。……まあ、サイレンススズカの事故がなくてもローゼンカバリーは10着だったので、箸にも棒にも掛からぬ結果だったんだけどな(苦笑)。

さて、パラレルワールドのウマ娘的天皇賞秋はというと……!

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よし!! 今回は出遅れもなく、完璧なスタートを切ったぞ!!

サイレンススズカは逃げ馬なので、まずは“いかにキレイなスタートを切るか”が最初の勝負なのだ。ここさえ乗り越えられれば……あとは、圧倒的なスピードで他ウマ娘をねじ伏せることができるはず!!

そしてやってきた、運命の第3コーナー……。

ここを過ぎた後、リアルなサイレンススズカはガクンとスピードを落とし、コースから外れて……。

しかし。

我がウマ娘のサイレンススズカは……!!

5

あ……!!

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悲運の最終コーナーもしっかりと回って、直線に入ってきたよ!!!

「飛ばす飛ばすサイレンススズカ!! 誰ひとり、その影を踏むこともできないッ!!!」

聞くことができなかった幻の実況が、23年の時を経て耳の中に蘇る。

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「サイレンススズカ強い!! 強すぎる!! まだ止まらないのか静かなる超特急!!」

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「もう独壇場だ!! スピードが増している!! サイレンススズカ! サイレンススズカ!! 光の矢となって、そのままゴールを駆け抜けろ!!」

そして……ついに……!!

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やったぁぁああああ!!!>< 並み居るライバルたちをぶっちぎって、5バ身差の1着ゴールだぁぁぁああああ!!!!><

そう、我がサイレンススズカが、夢にまで見た天皇賞秋での勝利を掴んでくれたよ……! 23年越しの悲願が、ウマ娘のサイレンススズカにより果たされた瞬間だわ……><

そんなレース後、サイレンススズカはこんなことを言ってくれた。

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ああ……。これをずっと、聞きたかったんだよな……。ゲームの世界の話だけど、パラレルワールドだけど、無事に戻ってきてくれて本当によかった……。

これにて、目標もすべて達成!

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でも後日、サイレンススズカにつぎのように告白された。

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リアルなサイレンススズカの物語を、ここでも絶妙にからめてくる制作陣のこだわり。これには素直に、脱帽するしかないわ。

こうして、1回目のサイレンススズカの育成は終了した。

いやもちろん、このあとにURAファイナルズの話もあるんだけど、俺的には天皇賞秋が完全なるゴールだったので、その後のエピソードは……ま、いっかなwww

育成の結果だけお見せすると、↓こんな感じになりました。

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ぶっちゃけ、2ヵ月も前の話なのでステータスはそこそこだけど、サイレンススズカに関してはストーリーを見ることがすべてだったから大満足でありますww

というわけで、長かったサイレンススズカ物語はこれにて完結!! つぎは誰で書こうかな~!!

続く!

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大塚角満

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。

ウマ娘 プリティーダービー

対応機種iOS/Android/ブラウザ
価格無料(アプリ内課金あり)
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メーカーサイゲームス
公式サイトhttps://umamusume.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/uma_musu
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