【ポケモンGO日記#403】“GOFest2024:グローバル”2日目の個人的な立ち回りを考える / 合体ネクロズマのフィールド効果はどう活かす?(ケチャップ山もり男編)
2024-07-15 10:00
2020-11-03 05:00 投稿
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ポケモンGO
Nianticの位置情報ゲームであり、今年4周年を迎えた『ポケモンGO』に世界中のトレーナーが腕を競うPvPモード“GOバトルリーグ”(以下、GBL)というものがある。
このGBLをめぐってはこれまで多くの不具合、シーズン中に発生した突然の仕様変更など、多くのトレーナーに不安を与えるだけでなく、熱心なGBLトレーナーが離れていく事態を招いてしまった。
“なぜそんなことが起こってしまったのか”
GBLのプロダクトマネージャーであるAlex Moffit氏、ポケモンGO&Tokyo Studioグローバルマーケティングリードの須賀 健人氏に直接トレーナーの声を伝えるだけでなく、今後の新レートに関する情報と狙いを語ってもらった。
今回のインタビューはフリーライター・深津庵、GameWithに所属するeno氏が企画した合同インタビュー。
どうしてもトレーナーの声を伝えたい、真相を語ってほしいという想いから始まり、交流のある2人が単独で2020年10月中旬にビデオ通話を介して実施したものである。
――現在、ランク10を目指すトレーナーのあいだで難易度が高い、諦めたと嘆く声が多く聞かれます。この現状をどう感じているのでしょうか?
Alex Moffit氏(以下、アレックス)ランク10に到達したときの達成感や満足感。それを誇りに思ってほしいという想いがありました。しかし、現在のランク9から10に上がるハードルは意図していたよりも高くなってしまっていることは事実です。
――ランク10のハードルを高くするメリットを感じにくいのですが、このバランスはNianticが想定していたものだったのでしょうか?
アレックス ランク10を特別なものにしたいという意図がありました。たとえば、ほかのゲームでは1番上のランクは0.1から0.3%程度の限られたプレイヤーのものという構図が一般的で、そこにたどり到達するまでがんばる気持ちも大切な要素だと思ってきました。しかしながら、ランク9と10のギャップが激しすぎるため、多くのトレーナーを困惑させてしまった。この状況を改善、最高レベルまでの道筋をゆるやかにするため、シーズン6からはランクを10から24に拡張する予定しています。
――レベル幅が広がるだけでなく、難易度も緩和される?
アレックス まず、ランク20までは勝利数とプレイ数をベースに上昇、その後21から24がレートバトルという仕組みです。ランクを徐々に上げていけることでカジュアルユーザーにとっても楽しみやすく、さらならランクを目指すコアユーザーにも成長を感じてもらえると思います。
――なぜ、ランクが10段階から24段階刻みになるのか。レートの関わるものが4段階である詳細を教えてください。
アレックス 上位4つのレートが関係するバトルにはエリート、ベテラン、たつじん、バトルレジェンドというランキングを設けました。腕を競いたいコアユーザーのみなさんが胸を張り、誇りに感じてもらえる特別なものになると思います。また、ランク20までについては、平均どのくらいバトルに参加され、どのくらい勝利しているのか。そういったデータをもとに計算していきます。20までは誰もが目指せるもの、そこから先はコア層が競い合う場所になると考えています。
――上位4のランクには特別な称号のほかに得られるものはありますか?
アレックス これまでにない称号やバッジといったものを導入したいと考えています。“ここまでこられたんだ”という実感はもちろん、現状のランク9から10にかけて生じていた高すぎる難易度を緩和させることで、これまで以上に多くのトレーナーが上位を目指しやすくなると思います。
――GBLにはアバターのポーズ、マスクド・ピカチュウなどの魅力的な報酬があります。そのいっぽう、はやりハードルの高さからライト層には手が出せない現状がありますよね。
アレックス まず、『ポケモンGO』はほかのゲームに比べて競争する要素が少ないゲームです。みんなと協力するゲームであり、それはこれからも同様です。それに対してGBLは唯一の競争部分だと思います。GBLで手にすることができるアバターのポーズは直接ゲームに役立つものではありませんが、名誉であり自慢できるこのゲームの中でほぼ唯一のもの。この部分に関しては今後も残したいと考えていますが、みなさんからそういった声が上がっているのも認識しています。それらの声を参考にリワードで入手できるポケモンを含め、より多くのトレーナーに楽しんでいただけるものを考えていきます。
――シーズン中に突然レートが変更される事態が発生しました。具体的にいうとシーズン3に至っては、従来5勝してもレートが+20前後だったが現在は+90前後上がるときもあった。これをシーズン中にされてしまうとスーパー&ハイパーリーグをプレイする必要がなくなってしまう。なぜ、こういった仕様変更をそれもシーズン中にしてしまったのでしょうか?
アレックス シーズン3のスーパーリーグは私たちが想定する以上の大混戦。シーズン2まで勝率が高かったトレーナーがシーズン3で低迷する状況が多発した結果、シミュレーションよりもランク10になる人の数が下回ってしまったんです。
――環境が変わってトレーナーの腕も上達、勝ち負けが明確なものではなくなってきたと。
アレックス その通りですね。そうした状況から“ある一定の数以上の人たちがランク10になること”が大切だと考え、バッファの調整を行いました。つまり、変更内容も1回あたりのバトルに関する上げ幅調整ではなく、そのトレーナーが“どこのランクにいるべきか”という幅を広くしたんです。これがレートの上限が大きくなったということにつながっているんです。
――その詳細を調整時にアナウンスしてもらえれば混乱も少なかったはずです。また、以前から要望しているように、事前の告知はできないのでしょうか?
アレックス コミュニケーションに関しては社内でもたくさんの議論が行われており、このようなことが再び起きないように改善していきたいと考えています。また、このレートシステムをシーズンの途中で変えることはまったく理想的ではなかった。みなさんを混乱させてしまいましたが、シーズン4に関してはツールの改善を行っており、ランク10になるトレーナーのタイミングは我々が想定したものとマッチしていることから、調整はうまくいっていると考えています。
――現在、“わざマシン”で覚えられない技が複数存在するのですが、これらを持っていないという理由でトレーナーが離れてしまっている。これもまた、ハードルが高く感じてしまう理由だと思いますが、“交換”で手に入れてほしいなど想いがあっての制約なのでしょうか?
アレックス 特別なわざというものには2種類あると思っています。1つはコミュニティ・デイで出会ったポケモン。もう1つは過去に習得できたが現在はできないポケモンです。当初の想定としてはコミュニティ・デイで捕まえた特別なポケモンに、何かしら特別な意味を付けたいという想いがありました。“すごいわざマシン”ももともとはコミュニティ・デイのためにできたもの。しかしながら、過去に行った調整の結果、いまGBLにおいて有利なポケモンが生まれてきてしまったというわけです。
――ラプラスの“こおりのつぶて”やジュゴンの“こごえるかぜ”などですね。
アレックス そうですね、これは私たちがもともと想定していたものではありませんでした。これらは解決すべき問題であり、私たちとともに歩んできてくれたトレーナーのみなさんが“いっしょに歩んできたこと”が無駄ではなかったと思ってくださること。さらに、新規プレイヤーの方々が入りやすいバランス調整を行う必要があると認識している大きな課題の1つでもあります。
――他のゲームではレート戦において対戦数の制限を設けることは少ない。現在、対戦数に1日の制限を設けているのはなぜでしょうか?
アレックス これは私たちの哲学によるもので意図的なものです。というもの『ポケモンGO』はそもそも、みなさんに現実世界での“トレーナー”になってほしいという思いがあるためです。ポケモントレーナーはバトルするだけでなく、現実世界に出かけてポケモンを捕まえたりGOロケット団に挑むこともあれば、レイドバトルに参加することもある。そうした体験すべてがトレーナーを待っているんです。
――1点集中になることを回避したい、と。
アレックス GBLを24時間できるようにすると、それだけを行ってしまうトレーナーが出てくるかもしれない。でもそうではなく、『ポケモンGO』全体を楽しんでいただくために、あえてこのようなシステムにしています。
――シーズン毎に人気のポケモンが入れ換わるのもGBLの魅力ですが、それをつねに追っていけないライト層も多い。シーズン開始後、“現在人気のポケモン”など全国の使用率をゲーム内で表記。それを参考にGBLにチャレンジするといったアシストはできないでしょうか?
アレックス ゲーム上でどのように見せたらいいか、ちょうどUXデザインチームと話し合っているところです。過去にソーシャルコンテンツの一環で提供したことがありますが、今後については引き続き検討します。しかし、少し難しいのは、ポケモンのメインシリーズに詳しい新規トレーナーとポケモンにはじめて触れるトレーナー、2通りの方々がいらっしゃることです。その両方に対して正しい知識を深めるコンテンツを提供することは、楽しいチャレンジであると同時になかなか複雑な課題です。
――GBLに関するラグ、接続問題は長く続く課題になっています。しかし、世界を見れば同時接続でバトルロイヤルに挑むアプリなども多い。100人、50人といった規模でそれが実現する中、なぜ1対1のGBLではいまだ解消されないか。根本的に仕組みが違うというのであれば、その詳細を教えてほしい。
アレックス 『ポケモンGO』は世界中、多くの方々に楽しんでいただいています。ということは、端末の種類やコネクションの状態もさまざまですよね。本作はそれを処理するという他のゲームにはないシステム設計をしてきました。サーバーチームはこの特殊なシステムをGBLに最適化する必要がある。この部分については改善がかなり進んでいて、最近はかなり安定してきたと思っています。
――最後に、全国のGBL トレーナーに向けたメッセージをよろしくお願いいたします。
アレックス まずはGBLをお楽しみくださっているみなさんにお礼を申し上げたいです。よりお楽しみいただけるよう、チームで改善を続けていますのでこれからもお友だちやご家族ともいっしょにチャレンジしてもらえたらうれしいです。また、これは個人的なビジョンでもあり、GBLだけで叶えられるものではないと思っているのですが、将来eスポーツの再発明をしたいという大きな目標もあります。『Ingress』のエージェントオリンピアード(富士急ハイランドを貸し切って行われた特殊バトル)や日本で行ったeスポーツイベントなどを通じて、新しいカタチを垣間見せることができたのではないかと手応えを感じました。GBLで大切なのがバトル単体で完結するものではないという点です。たとえば、ほかのゲームではキャラクターを選んだら、あとは実力だけというものもありますが、『ポケモンGO』では外に出てポケモンを捕まえ交換するなど、トレーナーとしての資質が試される。最終的なビジョンとしてはオリンピックスケールの『ポケモンGO』大会を行い、そのクライマックスのような形でGBLが入ってくるといいなと想いを強く抱いています。
今回はとても答えにくい質問ばかりぶつけてしまったが、アレックスはそのすべてに快く対応してくれた。
いまだ解決できていない問題も多く、新要素に関しても不安を抱くトレーナーもいるだろう。
そんな中で少しでも期待を感じてもらえたのであればさいわいだ。
声を上げても届かないと不審に感じることもあると思うが、これまでと同様、今後も筆者なりの方法でNianticに届けていく。
まずは自分なりのスタイル、生活の負担にならない範囲でポケ活を楽しんでもらいたい!!
P.N.深津庵(合同取材&画像提供:eno)
※深津庵のTwitterはこちら
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | 位置情報 |
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メーカー | ナイアンティック |
公式サイト | http://www.pokemongo.jp/ |
公式Twitter | https://twitter.com/PokemonGOAppJP |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | ©2024 Niantic, Inc. ©2024 Pokémon. ©1995-2024 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。 |
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