祝1周年!!『ハリポタ:魔法同盟』現役プレイヤーが語る魅力と今後への期待
2020-07-09 13:15
2019-07-02 12:52 投稿
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ハリー・ポッター: 魔法同盟
『Ingress』や『ポケモンGO』を開発・運営するナイアンティックの“リアルワールドプラットフォーム”を活かした最新位置情報ゲーム『ハリー・ポッター:魔法同盟』の正式サービスが開始された。
この国内リリースに先駆けて、六本木ヒルズ周辺を舞台とした日本語版の体験デモツアーがメディア向けに開催された。本記事ではナイアンティックのプロダクトマネジメント エグゼクティブプロデューサーであるジョン・ヴィフィアン(John Vifian)氏、WB Games San Francisco 副社長兼スタジオヘッドのジョナサン・ナイト(Jonathan Knight)氏による説明と合わせて、実際に触れた感想をライターの深津庵がリポートする。
▼さらに詳細が語られた開発者インタビューはこちら
1997年に第1巻が刊行されて以来、73の言語に翻訳され全世界累計発行部数が5億を突破(2018年12月時点)。それを題材にした映画も大ヒットを記録。この『ハリーポッター』が、拡張現実(AR)を使うモバイルアプリになることが発表されたのは、2017年11月8日のこと。
『Ingress』や『ポケモンGO』で知られるナイアンティックとWB Games San Franciscoと共同開発であることから、シリーズのファンはもちろん、両アプリをプレイするユーザーからも多くの注目を集めた。
当日はまず、ジョン・ヴィフィアン(以下、ジョン)氏からナイアンティックがこれまでにもたらした功績。現実世界を探検することの魅力とユーザーが打ち出した大きな成果が報告された。
その後、ジョナサン・ナイト(ジョナサン)氏より『ハリー・ポッター:魔法同盟』の日本語対応版のデータを元に遊び方とその魅力が説明された。
『秘密の部屋』や『謎のプリンス』、『炎のゴブレット』といったシリーズにあるセリフを引用して、いつもそばにある“魔法”とそのチカラを示す“潜在能力”。そして、多くのプレイヤーとの“団結”が重要であるとジョナサン氏は今作の柱を説明。これが単なる『Ingress』や『ポケモンGO』の派生でないことを感じさせるスタートとなった。
本作の物語は、マグル(人間)の世界に“魔法の形跡が現れる”という危機が発生。これを受けて魔法省が事態収拾のため魔法使い、つまりプレイヤーに“痕跡”の回収を呼びかけるところから始まる。
原作では“魔法ワールドが人間の目に触れてはならない”秘密保持法が1602年に制定。ジョナサン氏はホグワーツの授業をどのくらい聞いていただろうかとメディア陣に問いながら、いままさに恐れていた事態がこの現実世界で起こっていることを明かした。
もちろんこれは架空の出来ごとなのだが、『ハリー・ポッター』を知らない世代でも十分興味を引くアプローチ。ここまで具体的に現実世界とリンクする明確なストーリーを打ち出している点は『Ingress』に近く、コアなファンも夢中になれる奥深い世界を味わえるのだと感じられた。
ここからはジョナサン氏とジョン氏が同行したデモツアーの感想を交えたリポートとして紹介していく。
デモツアーは記者説明会が行われた会場から少し離れた六本木ヒルズを中心に実施。フィールド上には宿屋(エネルギーを回復するための食べ物を調達)や温室(調合するための素材を育て採集)があり、それらを起点にした探索からチャレンジすることになった。
そして、浮遊する物体に近づくと“ランドマーク”と呼ばれる旗が立ち、触れることでさまざまなイベントが発生する。
ここで魔法の痕跡に関するヒントを獲得。エネルギーを蓄えながら集めてくというわけだ。
また、ここまでに何度も取り上げられている“魔法の痕跡”とは、フィールド上にある浮遊している物体のこと。それに触れると一人称の画面に移行し、助けるべきもの“ファウンダブル”と、それを妨害するもの“コンファウンダブル”が登場。画面をなぞって魔法を唱えて戦うことになる。
例えるなら『ポケモンGO』でポケモンを捕獲する流れに近いのだが、今作の場合はファウンダブルを助けるための戦いであり、画面に向き合う緊張感はRPGのバトルに近い。
『Ingress』のグリフハックを彷彿とさせる魔法の詠唱は手本通りになぞるだけなのに、ついつい指先に力が入ってしまった。
助けたファウンダブルが登録される登録簿には10種類のカテゴリがあり、個々のレベルを上げることで得られる報酬も増していく。
おそらくこれは他のゲームでいう実績のような存在で、そのグレードを上げていくことが重要になるのだろう。
カテゴリの名称には“魔法生物飼育学”や“ホグワーツ校”、“闇の魔術”や“不思議な人工物”といったものから、“魔法ゲーム・スポーツ部”や“風変わり”など、名場面を連想させるワードが引用されている点が興味深い。
架空の球技“クィディッチ”が存在するのなら、いますぐにでもチャレンジしたいところだ。
また、『ハリー・ポッター』の世界を語る上で欠かせないのが魔法薬という存在だ。
世界各地を巡ってその原材料を探して調合する点、地域ごとに入手できる植物や種が異なる点は、ポケモンを求めて探索するフィールドワークに近いのかも知れない。
そして注目したいのが、砦で行う“魔法使いチャレンジ”というバトル要素だ。
ここには多彩なファウンダブルが存在しており、“分霊箱”や“死の秘宝”など劇中にも登場した興味深いものが隠されている。
バトルは制限時間5分制で最大5人のプレイヤーとパーティーを組んで戦う。今回の体験ではひとつの砦に異なる敵が存在しており、何と戦うかを選ぶことができた。
戦う相手とその特性、それに対する有効な職業の選択といった要素は、『ポケモンGO』のジム&レイドバトルに近いコンテンツだ。
しかし、仲間の体力を回復するといった協力プレイは本作ならではのプレイスタイル。格上の敵と対するとき、参加メンバーと編成や作戦を考える必要が出てくるのであれば、個々が全力を尽くすレイドバトルとはまったく異なるコアなバトルが期待できそうだ。
さて、おそらく多くのプレイヤーが気になっているのは、同社が開発する他2タイトルと何が違うのかという点だろう。
主観かつ端的に手応えを述べるとすれば、プレイヤー同士が競い合う『Ingress』とコレクター欲を刺激する『ポケモンGO』。それと比べて『ハリポタ:魔法同盟』は、欠片を集め大災厄の謎を解くというストーリー性が強く、そもそものロールプレイの方向性が違ったというのが率直な感想だ。
なお、“ポケモンGO Plus”のようなガジェット(例えば杖とか)のリリースは今現在予定はないようだが何かしらの対応に期待。
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
PORTKEY GAMES, WIZARDING WORLD, HARRY POTTER: WIZARDS UNITE, characters, names and related indicia (C) and ™ Warner Bros. Entertainment Inc. Publishing Rights (C) J.K. Rowling. (C)Niantic, Inc. All Rights Reserved (s19)
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック/ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント |
公式サイト | https://www.harrypotterwizardsunite.com/ja/ |
配信日 | 配信終了 |
コピーライト | PORTKEY GAMES, WIZARDING WORLD, HARRY POTTER: WIZARDS UNITE, characters, names and related indicia © and ™ Warner Bros. Entertainment Inc. Publishing Rights © J.K. Rowling. ©Niantic, Inc. All Rights Reserved (s18) |
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