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魔法を介して見る新たな現実世界へ『ハリー・ポッター:魔法同盟』開発陣が語る魔法ワールドの魅力

2019-07-02 13:40 投稿

リアルイベントの予定なども直撃!

『Ingress』や『ポケモンGO』を開発・運営するナイアンティックの最新位置情報ゲーム『ハリー・ポッター:魔法同盟』が2019年7月2日に配信スタート。

国内配信に先駆けた2019年6月25日、ナイアンティックのプロダクトマネジメント エグゼクティブプロデューサーであるジョン・ヴィフィアン(John Vifian)氏、WB Games San Francisco 副社長兼スタジオヘッドのジョナサン・ナイト(Jonathan Knight)氏へのインタビューをゲームライターの深津庵が敢行。

開発の経緯から本作ならではの体験とその魅力、気になるリアルワールドイベントの行方などを聞いてきた。

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▲WB Games San Francisco 副社長兼スタジオヘッドのジョナサン・ナイト氏(左)、ナイアンティックのプロダクトマネジメント エグゼクティブプロデューサーのジョン・ヴィフィアン氏(右)。

魔法ワールドを一人称で冒険する特別な体験

――『ハリー・ポッター:魔法同盟』のプロジェクトはナイアンティックとWB Gamesどちらからの提案だったのでしょうか。

ジョナサン・ヴィフィアン(以下、ジョナサン) 『ポケモンGO』より以前、3年前あたりから両社のあいだでセッションがスタート。プロジェクトが本格的に動き始めたのは2年ほど前だったと記憶しています。どちらからの提案だったか定かではありませんが、ナイアンティックが持つリアルワールドプラットフォームと『ハリー・ポッター』の世界をかけ合わせれば、その可能性は無限であると確信がありましたね。

――『Ingress』や『ポケモンGO』はご存知でしたか?

ジョナサン 『ポケモンGO』は世界中の人がプレイしているからね、もちろん私も遊んでいるよ。ナイアンティックがこれまで積み重ねてきた実績は本作にも数多く活かされています。『Ingress』のエージェント、『ポケモンGO』のトレーナーが必要としてきたものはもちろん、魔法ワールドでしか成しえない特別なアイデアを詰め込むことで、『ハリー・ポッター』を愛するみなさんも満足のできる作品になっていると思います。

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▲2019年6月21日にはアメリカ、イギリスなど多数の地域でリリース。各ストアではナンバーワンを記録し、レーティングもかなりいい数値を出しているとジョン氏。

――魔法界を襲った大災厄を調査して封じることが魔法使いであるプレイヤーの役割りですが、この現実世界で特別なチカラはどのように共存していくのでしょうか。

ジョナサン ゲームの冒頭でみなさんには自撮りをしてもらい、それがプロフィールでもある“魔法省ID”に登録されます。これは、国際機密保持法特別部隊に入隊するためのものですが、我々が大前提に考えているのは、プレイヤーのみなさんに“自分自身”を演じてもらうこと。一人称視点で世界を捉えるユニークな体験をしてもらいたいということなんです。

――自分の写真をプロフィールに反映させることも、まさに自身が新入隊員であると実感できる要素ですね。

ジョナサン その通りです。本作にはさまざまなタスクが散りばめられていて、それらを世界中のプレイヤーと協力して解決していく。これもリアルワールドをプラットフォームとするナイアンティックだからこその体験でしょう。

――プレイヤー同士が戦う要素は?

ジョナサン 我々は魔法同盟、いわば仲間同士です。互いに協力しあう関係性はまさに『ハリー・ポッター』の大切なテーマ。プレイヤー同士が団結し、友情を育み困難を乗り越えていく。劇中ではハリーを中心に、頭脳明晰なハーマイオニー、魔法ワールドを熟知しているロン・ウィーズリーがそうでした。互いが得意とするものを活かし助け合うシーンが数多く描かれていますよね。本作では、みなさんがハリーたちのように魔法に触れ、いまこの現実世界で起こっているできごとに立ち向かう番なのです。

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▲プレイヤーの存在それ自体がこの世界に重要だとジョナサン氏。『Ingress』のようにプレイヤーがストーリーに介入していく展開にも期待できそうだ。

魔法ワールドを管理する専門のレーベルを発足

――『ハリー・ポッター』シリーズ作を知らなくても理解できますか?

ジョン・ヴィフィアン(以下、ジョン) もちろんです。小説や映画を知らないというユーザーでもアクセシブルな体験ができるよう作られています。また、それはゲーム自体もそうでして、『Ingress』や『ポケモンGO』などの位置情報ゲームの経験がなくても、本作のトレーニング機能を通じてスムーズに魔法を操ることができるのです。

――映画の7作目『死の秘宝』後の世界である本作は、『ファンタスティック・ビースト』を含む魔法ワールドに属していると伺っています。では、本作の時系列は具体的にどこに位置しているものなのでしょうか?

ジョナサン ずばり、リアルタイム。みなさんのいるこの世界で起きていることであり、『死の秘宝』より後の舞台を前提にしていますので、ハリーやハーマイオニーなどの登場人物は劇中同様に大人の姿で登場します。

――原作者J・K・ローリング氏は今作に関わっている?

ジョナサン まず最初に説明したいことがあります。それは、ポートキーゲームというワーナー・ブラザースが手掛けるモバイルビデオゲームの新しいレーベルについてです。これは、J・K・ローリングの創り出した魔法ワールドにインスパイアされた世界を作り出すレーベルであり、本作も世界観は同じですがストーリーはオリジナル。多くのクリエイターが魔法ワールドの魅力を守り、ゲームを通じてさらなる体験を生み出す重要なプロジェクトなんです。

――書籍や映画の世界をなぞるわけではない?

ジョナサン その通りです。J・K・ローリングが直接今作に関わっているか私からはお伝えできないのですが、ポートキーゲームが関わっているということは品質保証されているということですね。

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▲本作が今後の映像作品に影響を与えることがあるのかという質問に「何も言えない」とジョナサン氏。少なくとも本作を通じて魔法ワールドに介入できていることがしあわせである。

3種類の職業と魔法薬の調合に欠かせない施設

――闇払い、魔法動物学者、教授。3つの職業それぞれの役割りと、個々に習得したスキルを併用できる?

ジョン 各職業で習得したスキルツリーは転職をしても保存されますが併用することができません。そこで、注目してほしいのがいつでも転職できるというユニークな要素です。

――シチュエーションに応じて職業を換え、目の前の課題や困難に立ち向かうというわけですね。

ジョナサン そうですね、職業によって得意な魔法やプレイヤー間の連携方法も変わってきますので、ぜひいろいろチャレンジしてください。

――気候や月の満ち欠けなど、現実世界の自然環境が魔法の痕跡や素材に影響を与えます。具体的にどういった効果、体験が期待できるのでしょうか。

ジョナサン 例えば満月だとウェアウルフが出てきたり、プレイヤーのみなさんが住んでいる地域によって、魔法薬の調合に必要な素材が変化します。

ジョン 地域によって育ちにくい植物がありますが、フィールド上に点在する温室に種を植えれば育てることができる。これも重要なポイントですね。

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▲温室をはじめとする各種スポットは『Ingress』のポータル情報をベースに作られている。

――魔法薬はフィールド上の採集もしくは、温室で育てられる植物の素材が前提になる?

ジョナサン それはどうでしょう、魔法薬の素材は植物だけとは限らないですよね。例えば、爬虫類系の体の一部を使うとか、ユニコーンのたてがみとかも素材として必要になる。植物と何を組み合わせて調合するのかも期待してください。

ジョン それともうひとつ。温室に種を植え水を与え、特定の時間が経過することで採集できるようになる。ただし、フィールド上にあるものはみんなの目に晒されてしまう。それはつまり、誰かに採集されてしまう恐れもあるというわけですね。

――防衛手段はないのですか?

ジョン ヘルプ機能を使って守ることができます。また、温室には成長するまでの時間が表記されているので、それを参考にしっかり回収しに来ることが重要ですね。

――地域によって手に入らない植物、種があるということでした。それらを入手する方法にはどういったものがあるのでしょうか?

ジョナサン まず、植物の種はフィールドに散りばめられています。プレイヤーの立っている土地によってその内容は変化するので、出先でいろいろなポイントを探索してください。また、タスクの報酬で貴重な種を入手できる場合もあります。

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▲ジョナサン氏はソーシャルグローイング、みんなで助け合うための行動も重要な要素だと語る。どこに種を植えるのか、行動範囲から適した場所を見つけていこう。

あこがれの光景をフルVRで現実世界に描く

――スワイプ操作で描く魔法の種類は?

ジョナサン 本作には20種類以上の魔法があります。バトルシークエンスで活躍する攻撃や防御といったもの。さまざまな場所に潜む魔法の痕跡“ファウンダブル”をたどり、魔法ワールドの住人を元の世界に戻すなど用途はさまざまです。

ジョン 悪い魔法にかかっているファウンダブルを開放するためにも魔法は欠かせない。鎖に繋がれ身動きが取れないもの、瓶に閉じ込められているものなど、多彩なシチュエーションを用意しているので期待していてください。

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▲ファウンダブルの中には劇中に登場する魔法ワールドの住人も含まれているとジョナサン氏。主要な登場人物の日本語吹き替えは映画と同じキャストが演じている点など、ファンにはうれしい要素が満載だ。

――多人数で挑む砦について詳しく教えてください。

ジョナサン 砦は“魔法使いチャレンジ”と呼ばれるものに挑む重要な場所です。砦には分霊箱や死の秘宝、ダンブルドアが率いていた軍隊の杖など、原作ではおなじみのアイテムが存在します。それらを巨大な蜘蛛“アクロマンチュラ”やウェアウルフなど悪の勢力が守っている。

――そこで『ポケモンGO』でいうところのレイドバトル、本作の“魔法使いチャレンジ”というわけです。

ジョナサン その通りです。1バトルにつき制限時間は5分、最大5人が参加できます。戦う相手によって職業や魔法の相性が異なるのですが、そこで役立つのが前述したいつでも転職できる機能というわけです。どういった編成にするべきか、その場に居合わせるプレイヤー同士で話し合ってみるのもおもしろいでしょう。

――魔法使いチャレンジのリワードにある“ポートキー”を使うと、眼の前にVRで描かれた魔法ワールドが出現します。この具体的な使用目的を教えてください。

ジョナサン まず、ナイアンティックが有するポータルとは核心的で進んだARテクノロジーだと感じています。今作における“ポートキー”は『ハリー・ポッター』の世界にプレイヤーが行くための重要なアイテムであり、画面上に出現する裂け目を潜れば映画で見た光景を360度見渡すことができる。

――ホグワーツ特急の始発駅とかも?

ジョナサン そうですね、有名な瓦礫の壁があるホームやホグワーツ魔法魔術学校にあるハグリッドの小屋。ダイアゴン横丁にある杖職人オリバンダーの店など、劇中のワンシーンを体験できます。

ジョン バージョンアップでの追加も予定しています。アンブリッジ先生のオフィス、もしかするとダンブルドアのオフィスなども出てくるかもしれません。ぜひ、期待していてください。

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▲VR空間には“ファウンダブルのかけら”というアイテムが潜んでいる。それを集めることでさまざまなボーナスが得られるとジョナサン氏。どんな効果があるのかはプレイしてからのお楽しみということだ。

スマホゲームと言えば“スタミナ”の概念も気になるところ。

本作の場合、ファウンダブルの回収やバトルシークエンスで魔法を使うときエネルギーを消費。それを宿屋やグリーンハウスを使って回復するがあるとジョナサン氏が教えてくれた。

実際、筆者がプレイした範囲では進行を著しく妨げるような様子はなかったが、これは『Ingress』のポータル、『ポケモンGO』のポケストップやジム同様、地域ごとに体感が異なってくる可能性があるだろう。

そしてもうひとつ、『ハリー・ポッター』と言えばやはり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを使った大規模なイベントがあるのか気になるところだ。

これにジョナサン氏は“いま告知できることはない”としながらも、両社のあいだでいろいろな話し合いがされていること。ナイアンティックがこれまで『Ingress』や『ポケモンGO』で、数多くのリアルワールドイベントを実施してきた例を上げ、今作ならではの体験を提供できればと考えていることを明かしてくれた。

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▲ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはあくまでも大規模イベントの舞台として例に上げたもの。そこでやらずしてどこでやるのかという最高のシチュエーション。この夢を叶える魔法があったらいますぐ唱えたいところだ。

▼体験プレイリポートをチェック!

 

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

ハリー・ポッター: 魔法同盟

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルその他
メーカーナイアンティック/ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
公式サイトhttps://www.harrypotterwizardsunite.com/ja/
配信日配信中
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