『Ingress』国立競技場で緊急バトル!! 軽い気持ちで呼び掛けたら想定外の結果になったBB戦リポート
2024-07-16 21:25
2019-03-27 16:43 投稿
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Ingress Prime(イングレス プライム)
2019年3月23日、ナイアンティックが手掛ける位置情報ゲーム『Ingress』の大規模イベント“ダルサナプライム東京”が開催された。
4年半前に行われた“ダルサナ東京”からいまにいたる想いを代表取締役の村井説人氏とアジア統括本部長である川島優志氏が明かした前編から引き続き、後編の本記事では、今後『Ingress』はどうなっていくのか。
▼前編はこちら
川島氏が明かすリカージョンを導入した経緯。メダルの仕組みのほか、アフターパーティーでの川島氏と櫻木監督のトークを交え、アニメ版『Ingress』の反響と裏話をフリーライターの深津庵がお届けする。
【Ingress記事まとめ】
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――キャンプ・ナヴァロに続く新たなイベントを求める声があります。今後海外はもちろん、国内でも開催される予定は?
川島優志氏(以下、川島) アメリカで2回開催されたイベントですね。世界から選ばれた数百人のエージェントたちが、同じ場所でキャンプをしながら3日3晩かけて実際にポータルを作ったり、いっしょに自然の中でゲームを楽しむことを目的としています。また、ヨーロッパではお城を舞台にチャレンジをしてきました。いっぽうでアジアはまだ開催されたことがないですが、チームのあいだでどんなことができるのかと模索をしています。
――キャンプ・ナヴァロはどうやって生まれたのですか?
川島 『Ingress』から『Ingress Prime』に移り変わるタイミングで、頻繁にXMアノマリーを開催できない期間がありました。そこで何か別のカタチでエージェントとつながりを持てないか、という想いから生まれたもので、ジョン曰く、バーニングマンフェスティバルの『Ingress』版なんです。
――人里離れた荒野で約1週間に渡って開催されるアメリカのイベントですね。
川島 日本でもいまキャンプが流行っていますし、いいタイミングだなとは感じています。
――リカージョンしたエージェントの割合はどのくらいですか?
川島 数は言えませんが担当者曰く、“想定していた以上に人気だ”ということでした。って、パーセンテージくらいは知りたいと思いますが申し訳ない。
――リカージョン実装までの経緯を教えてください。
川島 レベルキャップ開放に対するリクエストは以前から多く、『Ingress Prime』をロンチするにあたり、そこをどうするのか課題でした。その中で切り口になったのが、長く続いてきたコミュニティが硬直化することです。新しい出会い、人間関係につながるきっかけを促す仕組みになるのであれば、レベルキャップ開放も有効だろうという結論からリカージョンの実装にいたったわけです。
――リカージョンをきっかけに陣営を変える方もいますが、これは大きな決断ですよね。
川島 そうですよね。それまであったコミュニティから離れることになる。人間は変わらないよう歩んでしまいがちで、これはまさに大きな決断です。しかし、新しいものを取り入れていくことで世界の見え方が変わる。それが『Ingress』の場合は1ゲームの中だけでなく、人生そのものにも関わってくるチカラを持っているのだとエージェントは知っていますよね。
――リカージョンした回数に応じたメダルの階層を実装する予定は?
川島 たしかにそうした要望は出てきますよね。リカージョンしたばかりだと思ったら、あっという間にレベル16なんてこともあるわけですもんね。
――4年前のダルサナ東京当時、レベル16になっているエージェントが珍しく、壇上に上がってもらったことがありますよね。もしよろしければ今回、リカージョンした回数の多いエージェントがどれだけいるか呼びかけてもらえませんか?
川島 それやりましょう。当時もやったんだから今回も聞いてみたい!
――アニメ『Ingress』のグローバル展開について、4月30日からNetflixで配信が始まるとニュースが出ました。となると、気になるのは富士急ハイランドのメダル配布日なのですが?
川島 これはアニメ『Ingress』のグローバルロンチに合わせてリリースされる予定だったメダルで、世界を救うため富士急ハイランドを走り回ってくれたエージェントには、ひと足先にお届けすることになっています。お待たせしてしまったことは本当に申し訳ないと思っています。まもなく詳細を発表できると思いますのでご期待ください。
――アニメ『Ingress』のラストは続編への伏線に感じました。今後どうなっていくのか教えてください。
川島 私も知りたいですねw たくさんの伏線を残して終わった波乱のラストでした。私としてもこの続きを観ることができるといいなと願っています。
――エンドロールに登場するエージェントのバイオカードですが、あれはグローバル版でも同じものが流れるのか。また、いずれどのエージェントが採用されたのか開示されることはあるのですか?
川島 はい、エンドロールは同じものです。また、どなたのバイオカードが採用されているのかは公開する予定はありません。ぜひ、一時停止やスローで自分がいないか探してください! ちなみに、エンディングで多数のバイオカードが集結して地球になっていく演出は、『Ingress』の世界をエージェントたちが作っているという表現なんです。
――アニメ『Ingress』の反響は?
川島 フジテレビさんには長い歴史のあるノイタミナという深夜アニメ枠があります。そこに世界をターゲットにした+Ultraという枠が加わり、その第1弾が『Ingress』ということで大きなプレッシャーを感じていました。そうして始まった本編は深夜枠の中でも大きな成果を生み、アニメの批評家やアニメ監督などプロの方からも、毎週放送するアニメとは思えないクオリティの高いものだと受け入れてもらえたことがうれしかったですね。
さて、今回のダルサナプライム東京のアフターパーティーには、アニメ『Ingress』の櫻木監督も登壇。グローバル版で多国語をしゃべるキャラクターのハマり具合を称賛する川島氏に、櫻木監督は「外国人(の登場キャラクター)が多いですしね」と返して会場を沸かせた。
また、苦労した点として作中スマホの画面に映る『Ingress Prime』は、実機からキャプチャーしたものにも関わらず、何度もバージョンアップが行われたことを挙げた。
勝手に似たものを作るわけにも行かず、その都度差し換えるのに苦労したようだ。
続いて驚いた点に上げたのはやはり、作中で展開した大阪のスーパーノヴァを放送日当日の同時刻に実際成功させたエージェントの行動力だ。
筆者も当日、アニメを視聴している最中にTwitterでその情報が拡散され、エンライテンドのすごさを改めて感じたことをいまも鮮明に覚えている。
なお、今回のダルサナプライム東京の勝敗は圧倒的大差でエンライテンドが勝利を掴み幕を閉じた。
レジスタンスはこの連敗を食い止めることができるのか、今後のXMアノマリーにも引き続き注目していきたい。
【両陣営のエージェントへ】
ご存知の方がどれだけいるかわかりませんが、筆者はレジスタンスに所属。つまり国内では1度もXMアノマリーで勝利を味わったことがありません。
えぇ、悔しいです。
最前列のプレス席で勝利の歓声を背中いっぱいに受け止めるあの瞬間はいつもつらい。
それでもXMアノマリーへの参加を辞めずにこれたのは、挫けず何度でも立ち上がる自陣営のエージェントたちの存在はもちろん、分け隔てなく接してくれるエンライテンドエージェントが多かったからです。
お陰様で『Ingress』という世界を広めたい一心で約5年記事を記事を書き続け、当ファミ通Appに限定すれば100本を超える記事を残すことができました。
これは両陣営のみなさんに支えてもらったからこその結果です。
今後も取材をしていきますのでよろしくお願いします!!
【追記】
ダルサナプライム東京の後、レジスタンス陣営はフーターズを貸し切って打ち上げをしました。
本気で意見をぶつけ反省会をする面々、まずはパーッと騒いですっきりしちゃおうぜっていう面々など、本当に十人十色、いろいろな光景を目の当たりにしました。
エンライテンドのみなさんはどんな打ち上げをしたのかな?
筆者はビンゴ大会で24本入りの麦茶(もちろん伊藤園)をゲット。XMアノマリーに来たはずなのにゴーラックが始まった気分でしたが、人生初のフーターズだったのでとてもいい思い出になりました!!
P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) 2014 Niantic Inc. |
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