【ポケモンGO特別企画】開発者直伝!GOスナップショットを楽しむ10の方法【教えて! なお先生】

2019-02-28 17:47 投稿

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ポケモンGO

開発者が心がけるGOスナップショット基本講座

2019年2月26日、『ポケモンGO』に新機能“GOスナップショット”が追加。さらに、2月26日にはジョウト地方最後のポケモン“ドーブル”発見の情報が世界中で広まり、多くのトレーナーが各地で撮影に奮闘している。

そんな話題のGOスナップショットがどんなものなのか。基本的な撮影方法から、よりよい作品を撮るためのコツを詳しく知りたい。そんな想いからフリーライターの深津庵が、当機能を手がけたユーザーエクスペリエンスデザイナーである石塚尚之氏を連れ出し、実演を交えて教えてもらってきた。

それではさっそくいってみよう、せーのっ!!

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▼石塚尚之氏のインタビュー記事はこちらをチェック!

1時限目:角度を変えて似たものを探してたくさん撮影

この日、石塚氏(以下、なお先生)が用意してくれたのは、GOスナップショットに関する開発のコンセプトと撮影を楽しむ10のコツがまとめられた資料だった。

そこにはまず、GOスナップショットとはポケモンといっしょに思い出を作り記録するもの。従来ゲーム内にあったカメラのデザインが一眼レフだったが、今回からインスタントカメラにデザインを変更したと書かれていた。

――なるほど、たしかに今回のデザインなら扱いやすく身近なカメラって感じますね。っというか、以前のカメラが消えていたことをいま知りました!

なお先生 カジュアルにすることでバードウォッチングのような撮影から日常の何気ない風景まで、幅広い手法で切り取ってみたくなる。活き活きとしたポケモンといっしょにいるということ、等身大のサイズ感とその驚きをシェアしてほしかったんです。

――この資料にある10のコツをさっそく教えてください。

なお先生 コツ1は“とにかく撮ってみる”ということです。犬や猫などの動物を撮影したとき、思いがけない瞬間に愛らしい仕草があったりしますよね。それと同じことがポケモンにも起こる。細かなシチュエーションを凝るのもいいですが、僕が撮影してきた写真のほとんどは“偶然”が生み出したものなんですよ。

■コツ1:とにかく撮ってみる

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▲これはGOスナップショット実装前、従来のカメラ機能で撮影したもの。レイドバトルの際、何気なく撮ってみたら線対称なきれいな1枚が撮れたという。

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▲こちらも同じく従来のカメラで撮影。スペシャルリサーチで登場したライコウが道を走っているような躍動感ある作品になっている。

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▲バスが来るのを待っていたら近くにジグザグマがいるのを発見。偶然、じぐざくの道と重なっただけでなく、目線が上がることで木々を眺めているようにも見える。これも従来のカメラ機能だというのだから驚き。

――コツ2に“ポケモンの後ろに回ってみる”とありますが、これは視点を変えるということですね。

なお先生 そうすることでポケモンの視点が対象物と合い、何気ない場所にもメッセージ性が生まれるんです。回り込んではじめておもしろいアングルを発見することもあるので、ぜひ試してほしいですね。

■コツ2:ポケモンの後ろに回ってみる

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▲レモンのなる木を見つけて背後から撮影することで眺めているように見える1枚だ。

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▲ブランコのほうに向きを合わせれば乗ってみたいと連想することもできる。って、これも従来のカメラ機能で撮影したもの。なお先生は日々いろいろなアングルを試していたんですね。

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▲1度ピカチュウを遊具の上に呼び、向きを動かせば遊んでいるようにみえる。もしも、ここでピカチュウをタップすれば放電を始め、遊びかたがわからずご機嫌斜めで怒っているようにみえるのだろう。

なお先生 遊具を使った撮影と合わせてチャレンジしてほしいのが、コツ3“街でポケモンに似たものを見つける”です。

――以前、GOスナップショットのメディア体験会で実演してくれたバネ状の遊具にバネブーを乗せるのもそれですね。

なお先生 その通りです。じつは僕、近所にある恐竜のオブジェにリザードを合わせてみたかったんです。ちょっと行ってみましょう!!

■コツ3:街でポケモンに似たものをみつける

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▲なお先生の講座は街中を探索しながら実施。その際、訪れたのがこの恐竜が白衣らしきものを着たオブジェだった。

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▲撮影してみるとリザードが白衣を着た恐竜に「むずかしいよっ」と怒っているような1枚が撮れていた。

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▲こちらはナエトルが進化した自分の姿“ドダイトス”のような植物を見つめている光景。この作品、じつはGOスナップショットで撮影し終えた際の画面にも登場しているのでぜひ探してみてしてほしい。

――なるほど、お気に入りのポケモンとばかり撮影するのではなく、世の中にあるさまざまなものからポケモンを連想することで作品の幅が広がる、さらに、ほかのポケモンにも愛着が湧いてきますね。

なお先生 スマホの画面ばかり見ず、ぜひ周囲の景色を楽しんでほしいですね。びっくりするくらいGOスナップショット映えするスポットが多いですよ!!

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▲背後から撮れば自分に似た遊具に親近感が湧いているヒマナッツのできあがりだ。

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▲ちょっとさみしげな花壇の一角も最高の撮影ポイントになると、なお先生はカメラの準備する。

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▲するとびっくり、スボミーといっしょならとてもぬくもりのある空間に早変わりだ。

 

2時限目:ポケモンといっしょに季節を感じよう

――あれっ先生、コツ4と5はとても似ていますね。

なお先生 そうなんです。まず、コツ4“花をみつける”は、僕自身が子どものころから植物が好きなこともありますね。また、コツ5“季節に合ったポケモンも選んでみる”は、花がない場所でも季節を感じられる植物や景色が多いことに気づいてほしい。これらにコツ2(視点を合わせる)のテクニックを使えば、さらに幅広い作品を撮ることができるというわけです。

■コツ4:花をみつける

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▲たくさんのひまわりに囲まれ、うれしそうに歩くパッチール。GOスナップショット実装前に撮影したなお先生の作品だが、とても自然体でかわいらしい。

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▲いまの時期でも街中には色鮮やかな花壇も多い。アゲハントといっしょに撮れば、もう春が訪れたかのように温かい気分になる。

■コツ5:季節に合ったポケモンを選んでみる

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▲”季節に合わせる”とはヒマワリにキマワリとか、秋だからヤンヤンマをというだけではない。もっと広く季節を象徴する色合いから連想するポケモンと撮影するものいい。GOスナップショット以前の写真だが、とてもあざやかで印象的だね。

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▲こちらは色合いを前提に撮影したもの。これはどう見たって縁側で日向ぼっこをするムックルだ。隣りに座って優雅なひとときを過ごしたくなる。

3時限目:触れ合いを心がけツーショットにチャレンジ

――おっ、ここでGOスナップショットを代表する機能を使った撮影の本番ですね。

なお先生 ここから3つはまとめて説明しちゃいますが、とても重要であり活用してほしいポイントです。まず、コツ6“触れると動く”はポケモンをタップすると固有のアクションを披露してくれるもの。いつ動いてくれるかを待っていた以前と比べれば、格段に撮影しやすくなりましたよね。

■コツ6:触れると動く

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▲現在はひとつのアクションのみをくり返すが、そこから多くのインスピレーションが湧いてくる。恐竜の足跡があるスポットにリザードを呼び出し吠えてもらったら、ズドンと大きく踏み込んで威嚇しているようなカッコいい瞬間が撮れた。

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▲お行儀よくそこに立っているだけでもいいのだが、触れたときのアクションにはふだん見られない表情も多い。背後から撮ったら自分に似た大きな遊具にヒマナッツが驚いているようにも。

なお先生 つぎにコツ7“連写してみる”は、一瞬で終わってしまうアクションを逃さないためであり、GOスナップショットの実装に合わせて追加されたものです。勇ましい表情を狙っていたのに撮ってみたら、思わず笑ってしまうような愛嬌のある瞬間を捉えていることもある。自分の知らなかった表情と出会えるので、ぜひ連射してほしいですね。

■コツ7:連写してみる

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▲自分が思う最高の瞬間を逃すまいと連写しまくる先生と生徒。ちなみに、先生がリザードのカッコいい姿を撮影していたとき、筆者はドスドスと歩くサイホーンとその足跡をイメージしてお尻を必死で追いかけていたことを先生は知らない。

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▲なお先生が大好きなルギアとのツーショットを撮るため連射するも、翼が下がってへんな感じ。しかし、よくみると先生がルギアと手をつないでるようにも見えておもしろい写真になっていた。こうした偶然にも期待できるのが連写のいいところだ。

――あ、つぎは私が大好きな機能の登場です!

なお先生 コツ8“撫でると向いてくれる”ですね。これは先ほども少し触れましたが、ポケモンが任意の方向を向いてくれる便利なもの。従来であれば逃げられないよう回り込むしかなかったんですが、そんな心配もなく何度でも調整することができます。

――回り込むのが大の苦手だったので本当にこの機能はありがたいです。

なお先生 これは、トレーナーになついているポケモンだからこそできること。ARを使ったこうした触れ合いが本来存在しないポケモンを身近なものする。そうした体験の延長にあるのが、コツ9“いっしょに写ってみる”という提案です。GOスナップショットを使えば互いの立ち位置を調整できるだけでなく、ベンチや滑り台など高低差のある場所を使った立体的な構図を楽しめるのです。

■コツ8:撫でると向いてくれる

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▲ポケモンを呼び出す足跡が思い通りの場所に出なくても、振り向いてくれればなんとかなることも多い。向きや角度などいろいろ試してみるとよさそうだ。

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▲これはコツ3“似たものを探す”にも関連するが、しっかり向きを整えて並んでみたら“どんぐりの背比べ”ができあがり。「背伸びたかな?」と、タネボーがこちらに聞いているように見えるよね。

――同行者が数名いるときは“いっしょに写る”こともできますが、ひとりだとハードルが高い。先生はふだんどうしてるんですか?

なお先生 日ごろからそうしたスポットをチェックしていますね。そして、今回のような機会が訪れたときフレンドを誘えば会話のきっかけにもなるし盛り上がる。どうしてもスポットがみつからないときは、『ポケモンGO』の画面にあるジムやポケストップを参考にするんです。公園や神社仏閣、歴史的重要なものが多く含まれているので、“遠すぎます”と出る距離のものにでも触れ、そこに登録されている写真からおもしろそうな場所を探すといいですね。

――そうか、その手がありましたね。って先生、どこに向かっているんですが?

なお先生 今日、深津さんと僕、とあるポケモンと並んで撮りたいスポットがあって……ほら着きました。ここで歩いているようなポーズをしてください。

■コツ9:いっしょに撮ってみる

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▲今回の講座中、いっしょに参加していただいたナイアンティックの方に撮影を依頼。なお先生のアドバイス通りの場所でポーズを決めてみる。「もうちょい左、手は少し上、いい感じ!!」っとシャッターを切る前から盛り上がった。

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▲できあがった写真がこちら。歩く動作をしているブービッグに合わせ、ふたりもいっしょに行進しているよな1枚が撮れた。

なお先生 さて、ついに最後。コツ10は“ほかの人の写真をたくさん見てみる”です。これはGOスナップショットに限らず、多くの仕事や生活などにも言える大切なことですね。何か上達したいことがあればこれがいちばん。GOスナップショットの場合、TwitterやInstagram上にもたくさんの作品が投稿されます。それらを参考にどんな手法があるのかチェックすることですね。

――なお先生もそうやって日々研究しているんですね。

なお先生 みなさん本当にすばらしいんです。驚くような構図やアイデアがいっぱいで、僕自身もそれらを楽しみながら上達していったと実感しています。すでに投稿を始めている人はぜひ、#GOSnapshotとタグを付けてください。そして、これから始める人はそれを検索して世界中の作品をチェックするといいですね!!

 

今回の“教えて! なお先生”はここまで。

このGOスナップショットが実装される直前、多くのメディアを前になお先生はルギアのぬいぐるみを使って実演してくれた。

最後に当日聞けなかった“なぜルギア大好きなのか?”を聞いてみると、「基本的にシンプルでメッセージがはっきりしたものが好き。“美しくてかっこいい”というのがルギアの第一印象で、ほかのポケモンと比べても装飾がシンプルなんです」と答えてくれた。

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▲これがメディア向けの体験会で撮った1枚。従来のARフォトとGOスナップショットで何が違うのか、まさにシンプルで明確な説明だった。

実際に多くの人がGOスナップショットに触れ、さまざまな作品を投稿している。

その中にはドーブルを求めてシャッターを切りまくる人、AR+に対応していない端末でも工夫をしてステキな写真を撮っている人も多い。

もちろん“こんな機能がほしい”という要望や“ここが使いにくい”なんて意見もあるだろう。

あくまでもGOスナップショットは実装されたばかり。なお先生はこれからも、使いやすく楽しいと感じられるものに手を加えいきたいと語ってくれた。

筆者も生徒のひとりとしてこれからも作品をSNSに投稿していくのでぜひ、みんなも#GOSnapshotのタグと合わせて世界中に発信してほしい!!

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P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら

ポケモンGO

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルその他
メーカーナイアンティック
公式サイトhttp://www.pokemongo.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/PokemonGOAppJP
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