『サカつくRTW』Jリーグモード実装間近!宮崎Dにインタビュー

2018-12-08 19:53 投稿

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プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド

『サカつくRTW』のこれまでと、今後の展望を聞く

セガゲームスより配信中のサッカークラブ経営シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド』(以下、『サカつくRTW』)で、新モードとなる“Jリーグモード”が実装予定だ。

そこでファミ通Appでは、本作のディレクター・宮崎伸周氏にインタビュー。『サカつくRTW』リリースからここまでの歩み、そしてJリーグモードの詳細についてお聞きした。

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▲『サカつくRTW』ディレクター・宮崎伸周氏(文中は宮崎)

『サカつくRTW』のここまでを振り返る

――最初に『サカつくRTW』のこれまでを簡単に振り返ってお話しを聞かせてください。まず、ここまでの手ごたえはいかがですか?

宮崎 そうですね、配信の前後は、とくに継続率が気になっていました。ほかのスマホゲームとは少し違って、コンシューマーゲームに寄せた作りになっていたので、実際どうなんだろう? という不安もありました。

――結果的には継続率はどうだったんですか?

宮崎 メチャクチャ高かったんです。プレイサイクルや遊びとしては受け入れられたのかなとホッとしたことを覚えています。

――そうしてサービスがスタート。約9ヵ月が経過しましたが、現在のプレイヤーの平均的な進行度はどのくらいなのでしょうか?

宮崎 基本ひとりプレイでコツコツと遊んでくださっているプレイヤーがDivision.1あたり、Classic DivisionやMaster Divisionに入っているのは一部のコアなプレイヤーといった感じでしょうか。

――リリース当初はDivision.2のパリFCが際立って強く、なかなかDivision.1に上がれないということもありました。

宮崎 パリFCに関しては申し訳ありませんでした(苦笑)。総合的に見てあそこにフランスリーグが入っているのですが、リーグ内に強力なライバルがおらずパリFCが独走するパターンがほとんどで、結果的にかなり高い壁になってしまいました。プレイヤーの大きな離脱ポイントにもなってしまったのですが、経験値や報酬が獲得できるイベントの実装など、いまはいろいろな面で緩和されてかなり突破しやすくなっていると思います。ここで諦めてしまった方は、機会があればぜひ改めて挑戦して頂ければと。

――壁という面では、覚醒特別コーチLv.2(銀ハゲ)の入手難度も別の意味で大変でした(笑)。

宮崎 そうなんです。パリFCとの合わせ技で選手育成が渋滞してしまって……。現在は入手数、入手経路の追加などで手に入れやすくなっていますが、バランスのよくない期間があったことは反省点です。

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▲リリース後にさまざまな調整が行われ、現在は入手しやすくなった育成素材。

――現在は経験値や報酬が獲得できる“WORLDTOUR”などもあり、育成素材は格段に入手しやすくなりましたね。とはいえ平均的なプレイヤーにとっては、選手の進化などまだまだハードルが高い部分もあるかと思います。

宮崎 選手の進化はまさにつぎに手を入れるべき要素のひとつと考えています。実際、進化させた選手はガチャ限定選手と比べてもそこまで遜色のない能力になるのですが、覚醒ほど浸透しておらず必要な素材も入手しにくい。このあたりは改善していきたいですね。

――そうしてさまざまな調整を加えつつ、途中ワールドカップ開催もあり、ここまでは順調に来ているのかなというイメージです。

宮崎 順調と言っていいと思います。ワールドカップをひとつの山に設定していましたが、引き続き遊んでくださっているプレイヤーも多く、大会も無事開催することができました。つぎの山としてはやはり今度実装されるJリーグモードで、新規プレイヤー獲得やいわゆる休眠復帰プレイヤーに対してアピールできればと考えています。

――Jリーグモードの実装は待ち望んでいたファンも多いと思います。

宮崎 もともと開発途中に行ったユーザーテストでも「Jリーグモードはないの?」というご意見は多かったんです。諸事情で実装が遅れてしまいましたが、ようやくお届けできる形になりました。

――ではJリーグモードのお話に移る前に、振り返りの最後として、ここまででよかったこと、大変だったことを教えてください。

宮崎 これは昔からやりたかったことのひとつなのですが、プレミアムスカウトを始めとしてプレイヤーが獲得できる選手のリストアップが現実のサッカーシーンにリンクしていること。これがある程度できているのはよかったことかなと思います。もちろんすべてをカバーできるものではないのですが、単に能力の高い選手をつぎつぎに出していくのではなく、サッカーファンが納得・満足する形で提供していくことは常に意識しています。

――獲得できた選手から監督・フォーメーションコンボを考える(その逆も)、という要素もうまくハマっているなと感じます。

宮崎 じつはフォーメーションコンボは開発のかなり後期に入れた要素なんです。ただ強い選手を集めていくだけになってしまわないようなシステムが必要だろうと。キャプテンにそういった効果を持たせるなど、ほかにもいくつか案はあったのですが、現在の形に落ち着きました。フォーメーションコンボのおかげで幅広いレア度のさまざまな選手を活かせますし、そこから発展してトップレベルではSWCCのトレンドというところまで繋げられたのはよかったと思いますね。

――なるほど。では、大変だったことはどうでしょう?

宮崎 やはり情報収集の部分でしょうか。先ほどもお話したようにリアルなサッカーシーンを追いかける必要もありますし、そもそもサッカーに詳しい人を集めるというのも意外に大変で(笑)。加えて、サッカー好きってそれぞれ得意ジャンルがあるじゃないですか? Jリーグが好き、スペインリーグが好き、プレミアリーグが好き、という感じで。さらにゲーム内では過去のレジェンド選手も出てくるので、当然小人数ではカバーしきれません。こういった知見を持つ人を集めること、情報を更新していくことは大変でしたね。

 
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待望のJリーグモードが実装!

――では続いてJリーグモードについてお聞きします。まず、J3までほぼ全チームを網羅しているというのは驚きました。

宮崎 いまはすべてのクラブにしっかりとサポーターが付いていますし、どのカテゴリの試合を見てもやっぱりおもしろいんですよね。J1、J2、J3それぞれに特徴がありますし、「やるなら網羅しよう」という話は最初から出ていました。

――確かにサポーターにとっては嬉しいですよね。とはいえ、簡単なことではないことも想像できます。

宮崎 ふつうだとネックになりそうなのが、アンダーカテゴリのクラブではプロ契約をしていない選手が居る場合があるということでしょうか。プロ契約をしていない選手はゲームに登場させることは契約上できません。こうなるとそもそも11人揃わないというケースも出てくるのですが、『サカつく』ならそこを架空選手でカバーできます。

――なるほど。『サカつく』だからこそできることでもあるんですね。

宮崎 J3からの実装は、下位カテゴリから上がっていくという『サカつく』のゲーム性とも親和性が高いですし、ぜひ実現したかった部分ですね。

――つぎに、そもそもどういったモードなのか概要を教えていただけますか?

宮崎 まず、いまあるメインモード(RTWモード)とは別のモードになっていて、クラブハウスにあるアイコンからモードを切り替えてプレイすることになります。Jリーグモードはメインとは別の時間軸でスケジュールが組まれていて、簡単に言うとRTWモードとはもうひとつ別のクラブを運営すると考えて頂ければわかりやすいと思います。

――好きな時に好きなモードをプレイして楽しむ、という形なんですね。

宮崎 それだけでは寂しいので、連動要素としてJリーグモードで育てた選手を現在のRTWモードのほうに連れてくる、逆にRTWモードで育てた選手をJリーグモードに連れて行くというこができます。

――モード間の移籍ができるということですね。移籍した選手は元のモードではどうなるのでしょうか?

宮崎 レンタル移籍という扱いになるので“レンタル移籍中”と表示がされて、そちらのモードの試合には出場できなくなります。

――移籍できる人数等の制限はあるのでしょうか?

宮崎 はい、移籍できる選手は最初は1名でゲームの進行によって枠が増えていきます。レア度等の制限はありません。

――となるといきなりJ3所属の自分のクラブに大物海外プレイヤーを続々移籍させるということも?

宮崎 というわけにはいかないので(笑)、Jリーグモードには年俸の要素を入れています。年次更新の際に所属選手の年俸をまとめて払うことになり、払えない場合は放出しなければなりません。当然、RTWモードから強力な選手を移籍させたくても年俸は高い。Jリーグモードではゲーム内資金も専用のものになっているので、少しずつクラブを発展させていき、資金繰りが良くなるにつれて年俸の高い選手を移籍で雇えるようになるという形ですね。

 
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――Jリーグモードもオリジナルのクラブを立ち上げて、J3からトップカテゴリを目指していくという認識で大丈夫ですか?

宮崎 そうなります。本当に昔の『サカつく』を想像していただければ、わかりやすくほぼそのままです(笑)。年俸交渉など「やることが増えすぎてしまうな」という要素は入れていないものもありますが。ゆくゆくはクラブを選択してスタートする遊びも考えていますが、最初はオリジナルクラブになります。

――ゲーム内スケジュールとしては、通常のリーグ戦を戦いつつ合間にカップ戦などが入る形ですか?

宮崎 はい。カップ戦は名称が違いますが、国内のサッカーの年間の流れに沿ったスケジュールになっています。

――過去作ではそのまま世界に打って出たりしていましたが、そのあたりは?

宮崎 そこは申し訳ないのですが、RTWモードや権利等との兼ね合いで現状は入っていません。今後のアップデートで対応できればという感じですね。

――リーグ内での昇降格は自チームのみ?

宮崎 いえ、全チームがリーグ戦の結果で昇格・降格します。

――選手獲得はどのように行うのですか?

宮崎 いわゆるガチャは存在せず、時間経過でリストアップされる選手の中から獲得することになります。このリストアップを行うエージェントの質によってリストに出てくる選手が変わります。当然、レア度の高い選手はリストアップされにくく、かつ年俸も高いです。エージェントにはJ1に強いなどそれぞれ得意分野があります。守備的ポジション・攻撃的ポジションやディビジョン別などの課金要素があり、課金するとある程度狙いの選手をリストアップしやすくなるという形です。

――なるほど。といっても、いきなりエージェントに課金して能力の高い高年俸選手がリストアップされても獲得できませんよね?

宮崎 そうなります。ある程度クラブ経営が進んだときに、さらに時短するための課金要素といった感じですね。

――基本的にはJリーグ内の日本人選手を獲得することになると思うのですが、引き抜かれた側のチームはどうなるのでしょうか?

宮崎 そこは両方に存在する状態になります。ですので、たとえば相手戦力を削ぐ目的の獲得は意味がないですね。これもどちらがいいかは微妙なところだったのですが、データ的な問題と敵チームとはいえたとえば看板選手がいなくなっている、というのはどうかなと(笑)。ですので現状はこの形にしています。

――Jリーグモードならではの要素は他にもありますか?

宮崎 クラブミッションというものがあります。これは各クラブに対して“こういう勝ち方をする”といったミッションが設定されていて、これをクリアーしていくとJリーグクラブのユニフォームセットが入手できます。これはRTWモードのクラブエディットでも使用可能で、このユニフォームを着てSWCCに乗り込むといったこともできます。

――前提の話に戻ってしまいますが、ゲームを始めてすぐJリーグモードをプレイできるのですか?

宮崎 いきなりはできないんです。チュートリアルにあたる2部リーグをクリアーするとプレイできるようになります。ですので、Jリーグ実装をキッカケに新たにプレイしてみようという方は、ぜひいまのうちに遊んでおいていただけると

――わかりました。では最後に『サカつく』ファン、読者にメッセージをお願します。

宮崎 お待たせしてしまいましたが、ついにJリーグモードが実装されますので、まずはプレイして楽しんで頂ければと思います、その後も1周年に向けてアップデートや機能改善、キャンペーン等を行っていきますので、引き続き『サカつくRTW』をよろしくお願いします。

 
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プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルシミュレーション/スポーツ
メーカーセガ
公式サイトhttp://www.sakatsuku.com/rtw/
公式Twitterhttps://twitter.com/sakatsuku_com
配信日配信中
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