“ゲームのおもしろさが第一”Web3×MMORPG『Space Nation』開発者インタビュー 3月末にクローズドβテストの開催も

2024-03-10 16:00 投稿

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Space Nation

3月末にクローズドβテスト開催

ファミ通App編集部の松脇さんばが、ブロックチェーンゲームを遊び、忖度なく率直にレビューをする本企画。

今回は、以前紹介した宇宙が舞台のMMORPG『Space Nation』について、CEOのJerome Wu氏(文中:ジェローム)にインタビューを実施。

『Space Nation』開発の経緯から今後の予定やクローズドβテストの内容などについて聞いてみたぞ。

▼『Space Nation』αテストレビュー

『Space Nation』開発のきっかけ

――まずは、『Space Nation』立ち上がりの経緯と経堂設立者について教えてください。

ジェローム Space Nationの設立者は4人いて、わたしジェロームと、トニー・タンはゲーム業界出身で、ローランドとマルコがハリウッド、エンターテインメント業界出身です。

私はもともと中国で『World of Warcraft』の立ち上げ、2005年から約10年間関わってきました。ゲーム業界では21年の経験を積んでいて、大半の年数をMMORPG、MMOに費やしてきました。

Web3に関しては2021年の早い段階で興味を持ち、自分でスタジオへの投資も行うなど、独学でWeb3について学んでいた中で、Web3とゲームで一番相性がいいのはMMORPGじゃないか、というところに思い当たりました。

スクリーンショット (1631)

▲Space Nation創設者の4名。今回はCEOのジェローム氏にインタビューを行っている。

――Web3とMMORPGの相性が良いと思った理由はなんでしょうか?

ジェローム MMORPGにWeb3を組み合わせることによって、アセット(アイテムや装備など)の流動性がすごく大きくなるところですね。

これまでのMMORPGでも、アイテムが取引されることはあると思いますが、そこにWeb3という新しい流動性の軸が加わることで経済圏がより展していくのではないかと考えています。これはWeb2ではできなかったことです。

これを実現するために、MMO開発経験のあるトニーを参加してもらって、早い段階でのゲームローンチを目指し、長期運営をすることでほかのMMORPGにないエコノミクスを形成できればと思っています。

――Web3のMMORPGのモデルケースになるようなゲームにしたいということですね。

ジェローム はい。しかし、『Space Nation』は“MMORPG”としてだけでなく、SFの新しいIPを作るチャンスでもあると思っています。

そのため、エンタメ業界からローランドとマルコに参加してもらい、ハイクオリティのWeb3MMORPGでありながら、新しいSFIPとしても認知してもらえるように頑張っています。

エコシステムの安定のために“無料プレイ”を導入?

――Web3とMMORPGを組み合わせるにあたって、気を付けていることなどはありますか?

ジェローム:Web3の要素をいまのゲームに入れ込むにあたり、3つのルールを作っています。

ひとつはゲームプレイを第一に考えること。新しくて遊びたくなるようなゲームにすること、似たようなWeb2のゲームと張り合えるものにすること。

ふたつ目はエコシステムの安定を保つこと。

3つ目は流動性の最大化。流動性を優先して決めた要素もいくつかあります。

――ふたつ目のエコシステムの安定に関してですが、具体例などはありますか?

ひとつは無料でプレイできることですね。

無料で遊べるものでないと、どうしてもWeb2プレイヤーは減ってしまいます。Web3みたいに大きなお金をかけてやる人が少ないですからね。壁はひとつ少ない方がいいと考え、プレイ自体は無料としました。

ただし、完全にフリーにしてしまうと、『Axie Infinity』がそうであったように、途上国のユーザーが完全に供給側にまわり、需要と供給のバランスが崩れてしまいます。そのため、完全に無料ではなく、一部に課金的な要素が必要だという話になりました。

そこで私たちは宇宙船のガス制度というものを導入しました。宇宙ステーション(基地)にいるだけ、そこでトレードをするだけなら無料なので、ある意味ではフリートゥプレイ。

▲αテストでの宇宙ステーションはこんな感じ。宇宙船のカスタマイズやNPCとの会話、クエストの進行などができる場所だ。

宇宙ステーションのなかで何かをするぶんにはお金がかからないけど、宇宙船に乗って採掘に行ったりバトルをしに行ったりとなると、ガス代を払わないといけない。

ガス代は、1時間で0.1ドルくらいと安いものだけど、これを導入することで得られるアイテムに使われたガス代というのが背景の価値として乗ってくるので、エコシステムが安定します(無から有を生み出すことにならないので)。

この要素のトレードオフとしては、有料という部分から最初のゲーム人口というのは(完全無料に比べると)減ってしまうけど、長期的に見るとエコノミクスとしてはいい方向に影響を与えるんじゃないかと思っています。

ちなみにいまは、ティア0のフリーシップを与えているので、それはガス代がかからないので、無料でのプレイ体験はできます。

▲αテストではティア2の宇宙船も使えたが、正式ローンチ時はティア0の宇宙船で無料体験ができるとのこと。

採掘とかはできるけど効率が非常に悪いので、ティア0は体験版的なものとしていて、ゲームにもっと参加していこうとなると、ティア1とかより上位の宇宙船を持って、ガス代を払ってゲームに参加することが必要になる。

運営はガス代によって利益を得ることになるけども、その90%はゲームのエコシステムに還元(開発費なども含む)して、ゲームのエコシステムを成り立たせることになります。

『Space Nation』でどう稼げるのか?

――『Space Nation』はゲーマーにどのように利益をもたらしてくれるのでしょうか。

ジェローム:まず、Web2ゲーマーであってもWeb3ゲーマーであっても、このゲームでは利益を得ることができます。

Web2ユーザー側から説明をすると、このゲームがほかのブロックチェーンゲームと比べて、面白いからプレイするというゲームを目指していますので、ハードコアゲーマーだったらほかのゲームと同じく、ギルドを作って、ギルド同士で戦って、たとえば支配者になって、ゲームの楽しみに対してお金と時間を使ってもらいます。

▲Web3とかトークンが稼げるとか関係なく、宇宙が舞台のMMOPRGというだけでプレイしたい人も多いだろう。

それに対して、このゲームはトークンという形で返していくことになります。

――トークンはどのような形で得られるのでしょうか?

ジェローム 『Space Nation』には“プルーフオブコントリビューション”という機能があって、ゲームのエコシステムにインタラクションをした人全員に対して、期間を区切ってOIKトークンというガバナンストークンを配布します。OIKが上場すれば、OIK自体に金銭的な価値が出てきます。

――ゲームをしっかりプレイすれば、OIKが定期的にもらえると。

ジェローム はい。また、宇宙船を買って鉱物などを掘りに行って、手に入れたアイテムをほかのユーザーに売ることでゲーム内通貨のCHR得ることができます。これらのアイテムは、ギルドや宇宙船、クルーのアップデートに必要になってきますので、ハードコアゲーマーの人には欲しいものとなります。

CHRはゲーム内でUSDTやOIKに交換できるので、そこで稼ぐことができます。とは言っても、マイニングに関してはエコシステムを破壊しないように割り当ては少なくなっていますけどね。

まとめると、Web3ゲーマーとして稼ぐ人はマイニングをして得たものを売ればいいし、ゲームとして楽しむ人はそれを買って、ゲームプレイをすることで結果的にプルーフオブコントリビューションで稼げるというイメージですね。

ゲームとしては、初期のWeb3ゲームのように先行者が後続者に売るという形ではなく、ゲームとしての大きなエコシステムを構築することで、大きく稼げるわけではないけど、仕事みたいにして成り立たせていきたいと考えています。

――なるほど。宇宙船などを多く持っている人もいると思いますが、自分で使う以外に使いみちはありますか?

ジェローム ゲーム内にスカラー制度(NFTを貸し出す制度)があるので、大きな宇宙船をたくさん買って、NFTを貸し出してプレイしてもらうことで、大きく投資した人が不労所得を得るみたいなことはできます。

――Web2ユーザーでも遊べるという観点では、ゲームのクオリティ部分がかなり重要になってくると思います。2023年12月にαテストが実施されましたが、ユーザーからのフィードバックなどがあればお聞かせください。

ジェローム 全体としてはポジティブな反応が多かったですね。クオリティの高い宇宙船を動かしてバトルをできるゲームは多くないので、そこはとくに好評だったと思います。宇宙系のMMORPGを待っていた人が多かったんじゃないかなと思っています。

反面、αテストだったので、コンテンツや機能が少なく、負荷テストを兼ねていたのもあってバグや技術的な問題もありました。そこは今後のβテストで改善していきたいです。

▼『Space Nation』αテストレビューはこちら

ジェローム αテストでは、実際のユーザーでゲームのテストを行うわけですが、ゲームを始めてからシステムを理解するまでのハードルが低いことは確認できました。大体みんな1、2分で理解できていましたね。

ほかのゲームは西洋系の宇宙ゲームだと理解するまでに30分かかるみたいなゲームも多いので、そこは強みになりそうです。

――『Space Nation』は“One Universe”(全プレイヤー同じサーバーでプレイすること)を掲げていますので、負荷テストはほかのゲームより重要ですよね。

ジェローム そうですね。ゲームの流動性を最大化させるためにも、グローバルでひとつのサーバーにする必要があると思っていて、その準備も進んでいます。

『Space Nation』をもっと詳しく知りたい人はこちら

βテストに向けて

――αテストでは、ボスやストーリーなどのコンテンツは少なかったと思いますが、今後は追加されていくのでしょうか?

ジェローム いい質問ですね。αテストは技術的な問題をクリアするもので、コンテンツのテストは3月にクローズドベータを予定しています。

そこでは完全にフルでコンテンツが乗ってきます。数時間のメインストーリーとたくさんのサイドクエスト、7つの惑星から構築されるシームレスなマップでのボス戦、マイニング、建設や探索などが解放されます。

あとは、添乗員システムとかギルドシステムとかもここで実装されて、宇宙船に関してはティア2までの宇宙船も出てくるのと、Web3の要素もここで搭載される予定です。

――クローズドβテストに関する『Space Nation』に興味を持っている人が参加したいとなったときに、どうしたらいいのでしょうか。

ジェローム クローズドβテストは何段階かあって、最初のクローズドβテストはGDCのカンファレンスで、オフラインでサンフランシスコでやる予定です。オンラインのものはその後からリリース予定で、最初に優先されるのはNFTホルダー。

ジェネシスNFTであったり、今後出るPFPだったり、宇宙船を持っている人たち。ほかにも、今後数千人に対してクローズドβテストキーは配布していく予定です。ギブアウェイしていくとか、何かしらの方法を今後アナウンスしていく予定です。

▼PFPについても情報が公開された。

あとは…NFTを持ってベータに参加すると、“トークンを事前に得られる量が増えます”ということもここでお知らせしておきます。

――CBTが3月からということですけど、オンラインでの期間はどの程度になりますか?

ジェローム 最終的にどれくらいコンテンツが乗ってくるかにもよりますが、3月末にオープンして2、3週間くらいは続ける予定です。

CBTはプルーフオブコントリビューションのテストに使う予定で、達成ポイントに応じて最終的に付与されるトークンを計算していきます。

たとえば、NFTを全部持っていると加点率は上がるので、NFTを持っていてゲームをたくさんプレイしたらすごいトークンがもらえるけど、NFTがない人が同じようにゲームをしても、ある程度トークンはもらえる。

逆にNFTを持っているけどゲームを一切やっていなかったら、トークンはもらえません。

――達成ポイントというのはゲーム内のものだと思うのですが、基本的にプレイヤーは、ストーリーとかボスとかをシンプルに楽しめばよいという認識でしょうか。

ジェローム:そうですね。たとえば“宇宙船を作る”などいろいろな機能を試していくことが達成ポイントとして計算され、ゲーム内でのアクティブさが加味されて計算されます。

――ありがとうございます。最後に、日本で『Space Nation』を待っている方へのメッセージをお願いします。

ジェローム:昨年私たちはいくつか、αテストなどを重ねてきて、今後も継続してCBTなどを開催していきます。

もちろん、これはコミュニティのメンバーがいなければ不可能ですし、日本人は初期から『Space Nation』を知ってくれて、参加してくれました。今後も日本のコミュニティからサポートを得られたらうれしいと思っています。

私ジェロームとトニーも、日本の宇宙IP『銀河英雄伝説』や『マクロス』シリーズ、『ファイブスター物語』、『宇宙戦艦ヤマト』などで育ってきました。でも最近は、海外含め日本からも新しい宇宙IPがあまり出ていない。

そんな中で、新しい宇宙IPの『Space Nation』を一緒に育てて、ゆくゆくはマンガやアニメなど、新しいコンテンツを日本で作っていけたらいいなと思っています。

▼ファミ通Appが注目するNFTゲームをまとめた特設サイトが公開!

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Space Nation

対応機種iOS/Android/ブラウザ
このゲームの詳細を見る
ジャンルアドベンチャー/MMORPG
メーカーSpace Nation
公式サイトhttps://spacenation.online/
公式Twitterhttps://twitter.com/SpaceNationOL
配信日配信日未定
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