全世界待望の新モデルiPhone XSとiPhone XRをチェック!新機能、発売日、スペックなど気になる部分をササッとまとめ

2018-09-13 05:57 投稿

新型iPhone登場!

2018年9月13日深夜より始まったAppleのスペシャルイベント“Round Together”。こちらのイベントは、新型iPhoneが発表されるのではないかと世界中から注目を集めたイベントだ。

ここでは、そこで発表された新型iPhoneを2機種(3モデル)それぞれの情報を、簡単にまとめていく。

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iPhone XS / iPhone XS MaxiPhone XR

iPhone XS / iPhone XS max

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iPhone Xの正統進化モデルと言える端末。おおよそのデザインはiPhone Xと同じだが、サイズや細部、中身に変化が見られるものとなっている。ここでは、本端末の特徴を項目ごとに確認していこう。

ボディ

カラーバリエーションはゴールド、シルバー、スペースグレイの3種。IP68の耐水性を持ち、生活防水としては申し分ないものとなっている。

ディスプレイ

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ディスプレイは、iPhone XSが5.8インチ、iPhone XS Maxは6.5インチのSupre Retinaカスタム有機ELディスプレイとなる。なお、6.5インチというディスプレイサイズは歴代iPhoneの中で最大のサイズである。

もちろん、どちらも3Dタッチ、Tap to Wake(画面タップでスリープ解除)、に対応したトゥルートーンディスプレイ。

今回の端末に採用されたディスプレイは、どちらも業界でもっとも正確な色、とくに黒の描画長けているということで、驚くような輝度とコントラストが体感できるという。

ストレージ

ストレージサイズ(保存容量)が最大512GBに。これも過去最大のサイズとなる。

スピーカー

Dolby Visionに対応したステレオスピーカーを搭載。HDR10対応の動画を再生すれば、映画館で作品を見るような臨場感で視聴体験が楽しめるという。

Face ID

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iPhone Xと同じく顔認証機能を搭載。しかし、iPhone Xよりも処理は高速になり、暗号化の処理速度も向上が図られている。

チップセット

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新しいチップはA12バイオニック。こちらは従来のものと比較すると、まったく新しいものと言っても過言ではない、ブレイクスルーを起こしたといえるチップセット。まず大きな進歩としてサイズが7ナノメートルであり、69億個ものトランジスタが内蔵されているとのこと。

そしてCPUはふたつの性能コアと4つの効率コアで構成された6コア編成。これらは非常に効率のよいコアとなっており、A11バイオニックのものと比較しても、性能コアベースで最大15%の高速化、効率コアベースでは最大50%もの省電力化に成功しているという。

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ゲームにもっとも関係性の深いGPUも最大50%という大幅な強化がなされているとのこと。

これらのハイパフォーマンスを実現した最大の要因は、Appleが開発した“Nerral Engine”(ニューラルエンジン)と呼ばれるもの。これは、8コアで構成されるもので毎秒5兆回もの演算を行うパーツであるという。

このニューラルエンジンはリアルタイム・マシンラーニングを行うために用意されたもの。従来のマシンラーニングでは、タイピング速度の向上、写真判定の正確さの向上、ナビゲーションでのルート選択効率化などで効果を発揮してきたが、今回のものはリアルタイムという点で強みを発揮するようだ。

具体的には、写真撮影時のライティングや、FaceTime(ビデオ通話)時のアニモジの動作といったシーンで効果を体感できるとのこと。

なお、今回のニューラルエンジンの実装により、マシンラーニングのフレームワークCoreMLが、最大9倍もの処理速度に達しながら、消費電力を10分の1に抑えているというのも特筆すべき点だろう。

ゲーム関連

前述したCoreMLの高効率化により、ゲーム体験はよりリッチでスマートなものに進化する。これのデモンストレーションとして、今回Appleはアプリを3タイトル採用。

ひとつめのタイトルは、世界最大規模で行われたゲームの展示イベントE3 2018で発表された『The Elder Scrolls: Blades』。こちらのタイトルでは、iPhone XSが持つパワーにより、驚くほど美しいグラフィックが、まったく遅延などなく描かれている様が確認できた。

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より詳細には、壁に反射する光はもちろん、水面の反射が描写できるだけでなく、プレイヤーキャラクターが装備し、振るっている剣にも風景を反射させることが可能になっているという。それも、これらの表現は、これまでにない速度で処理出来ているそうだ。

続いてデモンストレーションとして使われたタイトルは『HOMECOURT』。こちらはゲームではなく、iPhone XSのカメラとその処理速度に焦点を当てることにより実現した、バスケットボールに関するアプリ。

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具体的には、バスケットボールをプレイしている人を撮影するだけでプレイを分析するアプリ。シュートフォームやボールの軌跡などをリアルタイムに計測し、練習に役立ててくれるという。

最後にデモとして使われたものは、『Glalaga AR』というARゲーム。こちらは往年のゲーマーなら知っているであろうシューティングゲーム『ギャラガ』をARにしたもの。

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内容は『ギャラガ』そのものであるが、AR空間を敵機が飛び回るのはもちろん、なんとマルチプレイにも対応し、みんなが同じAR空間を共有しながらのプレイが可能になっているという。

カメラ

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本端末に搭載されるカメラは、背面に12メガピクセルの広角レンズと12メガピクセルの望遠レンズ。前面には7メガピクセルのカメラが搭載されるという。

今回カメラ周りの変更で大きなものは、レンズではなく撮影をサポートするシステム。今回A12バイオニックチップという革新的なチップの登場により、これまで以上に速く、そして正確な露出、ホワイトバランス、フォーカスの自動調整が行えるようになっている。

しかし驚くべき事は、シャッターの動作ラグがゼロになるという点。これまではどうしてもシャッターを押してから実際に撮影がなされるまでにラグが発生してしまっていたが、iPhone XSではそのラグが限りなくゼロになり、さらに細かい部分もキレイに撮影できるという。

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これは、フレーム間をソフトウェア処理によって高速で補完し出力しているから可能になったとのこと。

カメラの新機能はこれだけではない。なんと、撮影した写真の編集機能に、被写界深度の変更という機能が加わったのだ。カメラに詳しくない人向けに説明すると、iPhone XSで撮影した写真ならば、撮った後であっても背景をぼかしたり、また背景をくっきりとしたものに編集出来るということだ。

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通常ならば撮影時に調整をしなければならないこの被写界深度を撮影後に変更できるというのは、革新的な技術である。

バッテリー

バッテリーに関しても強化が図られている。iPhone XSでは、iPhone Xよりも最大30分長く、またiPhone XS MaxではiPhone Xよりも最大1時間半長い稼働時間を記録。

iPhone XSベースでより詳細なバッテリー駆動時間を表すと連続通話時間は最大20時間、インターネット利用では最大12時間、ワイヤレスでのオーディオ再生では最大60時間となる。

なお、両端末ともに高速充電に対応。30分で最大50%の充電が完了するものになっており、ワイヤレス充電にも対応しているという。

デュアルSIM対応

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かねてより海外で噂されていたデュアルSIM対応についても、今回発表でそれが真であることが判明。デュアルSIMとは、その名前からも想像できる通り、1端末で2種類のSIMを利用できるというもの(SIMカード+eSIM)。

利便性が伝わりづらいと思われる仕様だが、考えようによってはかなり便利なもの。まず会社用と私用のスマートフォンを2台持っているという人は相当数いると思うが、こういった際、デュアルSIM対応ならば、スマートフォン1台でふたつの回線が使えるため、荷物がかさばらずに済むという利便性が挙げられる。

また海外事情となるが、中国などを初めとする一部地域では、「このエリアはこのキャリアだと繋がりにくいけど、このキャリアなら繋がる」という事象が発生する。こういった場合デュアルSIM対応の端末が1台あれば、SIMカードを差し替えたり、また複数台を持ち歩いたりといった手間がかからないのである。

なお、現状の発表内容ではこちらのサービスは対応キャリアが限られているようで、残念ながら日本国内キャリアはリストの中に見当たらなかった。

気になる発売日&価格

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予約開始日は9月14日、発売日は9月21日と予測された通りのものとなった。なお、価格はiPhone XSが11万2800円~、iPhone XS Maxは12万4800円~となる。ストレージサイズ別の料金評は、以下のスペックシートを参考にしてほしい。

【スペックシート(iPhone XS)】
端末サイズ:143.6×70.9×7.7(mm)、177グラム
ディスプレイ:5.8インチ Super Retina HDディスプレイ(2436×1125 ピクセル)、OLED
防沫、耐水、防塵性能:IP68等級(最大水深2メートルで最大30分間)
チップ:A12 バイオニック+次世代Neural Engine
カメラ(背面):12メガピクセル、f/1.8(広角)、f/2.4(望遠)、2倍光学ズーム、10倍デジタルズーム
カメラ(前面):7メガピクセル、f/2.2
対応キャリア:Softbank、au、docomo
ストレージサイズ:64GB、256GB、512GB
価格[税別]:11万2800円(64GB)、12万9800円(256GB)、15万2800円(512GB)
予約開始日:2018年9月14日
発売日:2018年9月21日

【スペックシート(iPhone XS Max)】
端末サイズ:157.5×77.4×7.7(mm)、208グラム
ディスプレイ:6.5インチ Super Retina HDディスプレイ(2688×1242 ピクセル)、OLED
防沫、耐水、防塵性能:IP68等級(最大水深2メートルで最大30分間)
チップ:A12 バイオニック+次世代Neural Engine
カメラ(背面):12メガピクセル、f/1.8(広角)、f/2.4(望遠)、2倍光学ズーム、10倍デジタルズーム
カメラ(前面):7メガピクセル、f/2.2
対応キャリア:Softbank、au、docomo
ストレージサイズ:64GB、256GB、512GB
価格[税別]:12万4800円(64GB)、14万1800円(256GB)、16万4800円(512GB)
予約開始日:2018年9月14日
発売日:2018年9月21日

より詳細はApple公式ホームページでチェック!



iPhone XR

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今回の発表イベントで公開された、もう1台の新型iPhone。おおよそのイメージとして、iPhone Xをベースにし、カラーバリエーションを増やした廉価版といった印象のモデルとなっている。こちらに関しても、ざっとその特徴をまとめていこう。

ボディ

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カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、ブルー、イエロー、コーラル、(PRODUCT)REDの6種類。(PRODUCT)REDは、購入されるたびに世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付がなされるモデルだ。

ディスプレイ

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ディスプレイサイズは6.1インチ。iPhone 8 Plusよりも端末サイズを抑えつつ、ベゼルレスにすることでiPhone 8 Plusよりも大きなディスプレイになっている。

なおディスプレイそのものには、Liquid Retina HDディスプレイという新しい液晶ディスプレイを採用しており、これは革新的な技術により液晶ディスプレイでありながらもベゼルレスを達成したものであるという。

チップセット

チップセットはiPhone XSと同じくA12バイオニックを採用。iPhone XSと同等のパフォーマンスがなされるものと期待できる。

カメラ

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カメラはシングルレンズながらも、高性能センサーとA12バイオニックチップの助けを得ることで被写界深度を調整させることに成功しており、手軽に美しいポートレートが撮影出来るようになっている。

ストレージ

データ保存容量は、64GB、128GB、256GBの3種類。残念ながらこちらの端末には512GBモデルは登場していない。

気になる発売日&価格

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こちらの端末はiPhone XSよりも少し遅れて、2018年10月19日より予約が開始され、10月26日に発売されるという。価格は8万4800円~となっている。

【スペックシート(iPhone XR)】
端末サイズ:150.9×75.7×8.3(mm)、194グラム
ディスプレイ:6.1インチ Liquid Retina HDディスプレイ(1792×828 ピクセル)、LCD
防沫、耐水、防塵性能:IP68等級(最大水深2メートルで最大30分間)
チップ:A12 バイオニック+次世代Neural Engine
カメラ(背面):12メガピクセル、f/1.8、最大5倍デジタルズーム
カメラ(前面):7メガピクセル、f/2.2
対応キャリア:Softbank、au、docomo
ストレージサイズ:64GB、128GB、256GB
価格[税別]:8万4800円(64GB)、9万800円(128GB)、10万1800円(256GB)
予約開始日:2018年10月19日
発売日:2018年10月26日

より詳細はApple公式ホームページでチェック!

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