【大塚角満のFLOプレイ日記 かど散歩】第3回:このライフに捧ぐ

2018-07-25 14:57 投稿

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このライフに捧ぐ

 「いつになったらゲーム本編の話が始まるんだ!!!」

と、レベルファイブのある福岡方面からお叱りの“ひゃくれつ肉球”が飛んでくる前に、話を進めてしまおうと思う。

これまでの2回の記事で、

・無事にログインできたこと


・分身となるキャラを作ったこと

と、本編とはおよそ関係のない牛歩戦術のような文章を書いてきたが、いよいよ今回は核心に迫る。『ファンタジーライフ』といえば……そう!! プレイヤーがその身を捧げる“ライフ”を選ぶときがきたのだぁぁああああ!!!

ライフは、一般的なRPGに当てはめれば“職業”にあたる。このライフにより、ゲーム内で歩む人生(だからライフというのだろう)が色濃く特徴づけられていて、プレイヤーおのおのが自由に、そして世界の歯車のひとつとなって楽しめるように設計されているのである。

ライフはざっくりと、3つの系統に分類されている。それは、“採取系”、“戦闘系”、“制作系”で、まずは“その系統の方針”に沿ってゲームを進めていくとスムーズだ。このへんの決まりごとは、ニンテンドー3DS版の『ファンタジーライフ』を踏襲していると思うので、過去に俺が書いた“各ライフの特徴”を貼り付けておく。

【採取系】
・採掘師……ピッケルを駆使して、そこらじゅうにある鉱脈から石を掘り出す。石を掘れるのは採掘師だけ。
・木こり……あちこちにある木を伐り倒せる。木を伐採できるのは、もちろん木こりのみ。
・釣り人……魚影のある場所で釣りができるライフ。釣った魚は料理の材料にもなるぞ。

【戦闘系】
・王国兵士……その名の通り、王国に仕える兵士。片手剣を使いこなす戦闘向きのライフ。
・傭兵……戦いのエキスパート。重い大剣を装備できる唯一のライフで、その一撃は威力絶大! 重いけど。
・狩人……獲物を目掛けて、遠距離の弓矢で攻撃できる。毒や眠りなど、状態異常も得意。
・魔法使い……さまざまな属性の攻撃魔法や、味方を守る回復魔法も使える。

【制作系】
・料理人……食材をもとにおいしい料理を作ることが可能。料理にはさまざまな効果が!
・鍛冶屋……石や木などの素材を使って、武器や防具を作ることができるライフ。
・大工……木を素材にした武器や防具を作るのが得意のライフ椅子やテーブルなどの家具、さらに魔法使いが使う杖など、木をメインにした道具を生産可能。
・裁縫師……素材を加工して、身に着ける服やアクセサリーを作ることができる。
・錬金術師……回復薬や爆弾、そのほか不思議なものまで錬金術師は作ることが可能。

どのライフも非常に特徴的で、それぞれが何かしら、唯一無二のエキスパートな能力を持っている。このファンタジールという世界では“捨てライフ”なんてものは存在せず、ライフどうしが有機的に連動することで、老後の心配のない平和な人生を歩めるようになっているわけだ。

言い方を変えれば、どのライフを選んでも必ずや必要とされるときが来るので、あまり悩まず、直感で、選んでしまってもよさそうなもの。

しかし、俺は迷った。

ニンテンドー3DS版を遊んだときは最初に採掘師を選び、それがまたすこぶる楽しかったので、

「今回も採掘師がいいかなぁ~……」

とおぼろげに考えていたのだが、この連載を書くことが決まっていたので“ネタ集め”の観点から、採掘師以外のライフにしたほうがいいんじゃないかと思えた。採掘師のことは、さんざん書いたから。

 「となると……うーん!」

腹を壊したオオサンショウウオのように唸っていると、2名の仲間から同時に連絡が入った。中目黒目黒とたっちーである。彼らは口々に、こんなことを言ったのだ。

 「どのライフにするか、決められない!!www」

なーんだ。みんな同じではないか。

妙に安堵した俺の脳裏に、閃くものがあった。

「何人も悩んでいる人がいる。そういう連中は、“これでやりなさい”と決められれば、納得してゲームを始めるに違いない。……だったら!!」

俺は急いで紙とペンを取り出し、サササササッ……と12本の直線を描いた。そして、細かな横線を数十本引き、できたのが……これだぁぁあああ!!

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ライフ決め用特製アミダッ!!!!! 困ったときは、ファンタジールの神様に託すに限るぜ!! 俺はすぐさまアミダを撮影し、ふたりに送信した。

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そして、言う。

 「線が12本あります。どれか好きなのを選んでください」

さらに続ける。

 「その結果、あなたにはひとつのライフが提示されるでしょう。神の御導きです。まずはそのライフの人生を歩んでください。……拒否権はありません!!!」

 「ええええええええ!!!」と目黒。

「なんやとぉ!!!?」とたっちー。

ふたりとも若干の難色を示したものの「拒否ったところで決められないので、仕方なく乗ろう」と納得したらしく、線を指定してきた。

「右から……5番目で!!!」と目黒。

 「んじゃ……右から2番目!!!」とたっちー。俺も、「では……左から3番目に人生を捧ぐ」とつぶやき、いよいよ開票となりました!!

 その結果は……!!!

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目黒、木こりッッッ!!!

たっちー、大工ッッッ!!!!

そして俺、狩人ぉぉぉおおおお!!!!

この結果を受けて目黒は、

 「うわああああああ!!! 地味ぃぃぃいいいい!!!」

吠えるも、「まあでも、決まったからには全うしますよ。俺は木こりになります!!」と宣言。木こりになることを受け入れた。

難色を示したのが、たっちーである。彼女はひと言、

 「大工、わしのような可憐な女子には向かぬ」

と言い、勝手に、

 「やっぱわしは、王国兵士になる♪ 最初からこれにしようと思っててん♪」

と、アミダの存在意義はなんだったんだと頭を抱えることを言い、けっきょく強引に押し切って王国兵士となった(苦笑)。だったら最初からそれでやれよ!!

というわけで、ようやくそれぞれのライフが決まりました。

次回から本格的に、ゲーム内のことを書いていきますよ!

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大塚角満

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

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