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ゲーム内コンテンツや電子コミックが売れるように!?アソビモが目指す未来のデジタル世界とは?

2018-05-23 18:00 投稿

ブロックチェーン技術が叶える未来

仮想通貨にも使われているデータ管理技術、いわゆるブロックチェーンを利用したMMORPGの制作や、同じくブロックチェーンを使ったデジタルコンテンツの保護システム、デジタルコンテンツの二次流通システムを発表し、話題となったアソビモ。

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アソビモと言えば、スマートフォンやPCで遊べる本格MMORPGを提供しているメーカーとしておなじみだが、なぜそこが今回このような施策を行うに至ったのだろうか?

そして、ブロックチェーン技術はデジタルコンテンツの世界にどのような影響力を与え、どのような未来を見せてくれるのだろうか?

それらを知るため、アソビモ株式会社の代表取締役を務める近藤克紀氏と、ASOBI COINの最高財務責任者を務める生原優介氏に話を聞いてみた。

アソビモは、我々デジタルコンテンツハードコアユーザーに、どのような希望を与えてくれるのだろうか? ブロックチェーンという言葉がよくわからないという人、今回のプロダクトに言葉に出来ないなんとなくの不安を抱いている人にも向けて話を聞いてきたので、気になる人はチェックしてほしい。

そもそもブロックチェーンとは何なのか?

――まず、ブロックチェーンというのは、簡単に説明するとどういった技術になるのか簡単に説明をお願いします。

近藤 日本語では“分散型台帳”と言われる技術ですね。イメージとしては、AさんからBさんにモノが移ったとかコインが送られたとか、そういった情報が、一箇所に集約されるのではなく、このシステムに参加している全ユーザーに共有・保存されるというシステムですね。

――すべての取引履歴を全員で共有するシステムというイメージですね。

近藤 そうですね。たとえば、私を含む100人が持っているアイテムのデータを、私が勝手に書き換えたとします。でも、そうすると残りの99人に「あいつ勝手にデータを書き換えたぞ。あれは嘘のデータだ」と認識されてしまい、不正はすぐに発覚しますし、締め出すのも容易です。ブロックチェーンは、不正に対して非常に強いシステムなのです。

――なるほど。不正に強いからこそ、健全な二次流通の市場が作れるということですね。ちなみに、いつごろから今回のこのプロジェクトが動き始めたのでしょうか?

近藤 我々がブロックチェーンを研究し始めたのは1年くらい前からです。そのときに、ドイツのNAGA Groupという会社と出会い、ともにゲームアイテムの取引マーケットを作ろうという話が出たのが事の発端となっています。

そして、そこから研究を進めていく中で「これはゲームアイテムだけではなく、音楽や電子チケット、電子書籍、映画などにも利用できる」というビジョンが見えてきたので、従来の計画を少し広げて、デジタルコンテンツの保護流通プラットフォームを立ち上げたという感じです。

権利者にもメリットのある中古市場作り

――今回の発表はかなりインパクトの強い発表でしたが、世間からの反応はいかがでしたか?

近藤 非常に大きな反響がありますね。たとえば電子コミック(書籍)の二次流通、中古の流通がなされるというだけの話を聞くと、出版社様たちにとっては「売上が減るのではないか」という不安を抱かれるのも当然のことだと思います。

――中古がいくら流通しても出版社には1円も入ってきませんし、新品も売れづらくなりますからね。

近藤 リアルなモノの中古流通ではそうですね。ですが今回我々が行う取り組みでは、たとえそれが個人間での売買であっても、売買がなされるたびに、権利者に取引額に応じた利益が入ってくるというシステムになります。

これまで権利者にとっては1円にもならなかった中古流通が、お金を生むようになるわけです。それも、中古のデジタルコンテンツが取引されるたびに利益が入ってくるので、永遠に利益を生む可能性すら出てきます。ですので、出版社様などのコンテンツホルダーにも大きな利益があるシステムになると考えています。

――それは魅力的ですね!

近藤 ですが、まだまだ情報の発信が足りていないというのも自覚しているので、この努力はこれからも継続していく必要はありますね。

――ちなみに中古品の流通というのは、一度すべてASOBI MARKETに集めて売買を集中管理する形になるのでしょうか? それともフリーマーケットのような、自由な売買が行われるのでしょうか?

近藤 その両方です。パブリッシャーストアと中古流通ストアを用意して、新規コンテンツはパブリッシャーストアで販売を行っていただき、それを利用し終えたら中古流通ストアに流すことも可能ですし、個人間売買をすることも可能です。

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――そして、そこでまた中古としてデジタルコンテンツが売買されたら、その利益の一部もパブリッシャーに還元されるというわけですね。

近藤 その通りです。それと個人的には、個人間売買が広く行われ始めることこそが最終的な理想形だと思っています。わかりやすく言ってしまうと、デジタルコンテンツの『メルカリ』のようなものですね。そのほうが中古の値段設定もユーザーが出来て、市場も活発になると思います。

――そうなると、個人事業主、たとえば最近ですと同人業界にとってもメリットの大きい市場になりそうですね。

近藤 はい、同人業界にも強く期待をしています。通常ならば、同人サークルや個人事業主の皆様が、自分のコンテンツを流通させて、さらに管理もされるというのはたいへんなことです。しかしこの技術を使えば、不正コピーも防げるし、中古流通での利益も確保できるようになります。なので、個人クリエイターの方にも重宝していただけるのではないかと考えております。

――夢と未来を感じさせてくれるシステムですね!

近藤 そう言っていただけて幸いです。最近では“漫画村”などが問題になり、ブロッキングなども議論されていますが、私はこれらの問題はブロックチェーンが解決してくれることと思っています。不正な手段を取るには、それなりのコストとリスクがかかるものです。それならば、リスクと価格を比較させて「それなら買ったほうがいいや」と思わせるところまで持っていければ、世界は正しく幸せな方向に向かう。私たちの基本的な考えはそういったところにあります。

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▲アソビモ株式会社、代表取締役 近藤克紀氏

――ちなみに、このストアはブラウザで利用するものになるのでしょうか? それともアプリで?

近藤 ブラウザベースでもアプリベースでも動きます。電子書籍や音楽の二次流通マーケットについては、現在制作中です。

――ちなみに、発表資料では年内には一部のサービスを開始予定とありますが、具体的にはどれくらいの時期にオープンされる予定ですか?

近藤 ゲームアイテムの取引マーケットについては、すでにデモ版を動かせる状態となっているので、2018年の10~12月にはリリース出来ると思います。

専用のトークン(代用貨幣)ASOBI COINは仮想通貨?

――ASOBI COIN、トークンについてですが、仮想通貨というと価値の上げ下げが起こるものというイメージあるのですが、こちらもそうなのでしょうか?

生原 将来的に、仮に仮想通貨取引所へと上場したら、そういう価値の上がり下がりというのは起こる可能性はあります。しかしながら、このトークンは我々が提供するゲーム内で1個100円以上の価値として消費されるものですので、弊社のゲーム内においては、最低限の価値が保証されるものとなっています。

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近藤 ちなみにこのトークンは1個50円で販売される予定で、ゲーム内で1個100円相当として使えるので、ちょっとお得になっています。

ブロックチェーンを使ったMMORPGとは?

――ブロックチェーンを使ったMMORPGの存在も発表されていますが?

近藤 これは我々が考えるMMORPGの究極形態みたいな感じです。ただブロックチェーン技術は、現時点で書き込みに時間を要してしまうので、リアルタイム性がちょっと損なわれてしまうんですね。なので、まずはリアルタイム性をそこまで必要としないものから始めようと、いまいろいろと仕込んでいる状態です。

発表をした、中央サーバーの存在しないMMORPGに関しては、2021年リリースを目標に、研究・開発を進めています。

――中央サーバーの存在しないオンラインゲームというのが、ちょっと想像しづらいのですが……。どうしても中央での集中管理が必要なイメージがありまして。

近藤 そうですね。従来のシステムですと、重要なデータはサーバーに入っています。重要なデータをローカルに置いてしまうと全部改竄されてしまいますからね。でも、これをブロックチェーン技術で守れば、全部分散させられる。これが、中央サーバーの存在しないオンラインゲームの基本的な考えかたになります。

――おぉ、なるほど!

近藤 中央サーバーはサーバー維持費用やトラフィックコストという、けっこう重いコストの問題がありますが、それも分散型にすることですべて分散されるわけです。

――そして、データを分散してもブロックチェーンによってそれらの同一性は保持されると。ですが、これが分散してしまうと、検証やデバッグもかなり難しくなりませんか?

近藤 それは……仰る通りです(笑)。ただ裏を返せば、全ユーザーの51%以上の賛成があれば仕様変更が出来るということですから、それを利用した運営もおもしろいと思います。

生原 たとえば、賛否が分かれるシステムについて、実際にユーザーに投票をしてもらって、過半数以上に支持をされたら、この仕様は変更しようとか。そういう運営方式のゲームが将来出てくる可能性もありますね。

――それはおもしろそうですね!

アソビモが目指す未来

――アソビモさん、もしくは今回のプロダクトが最終的に目指すのはどういった未来になるのでしょうか?

近藤 我々のASOBI MARKETで、いろいろなデジタルコンテンツがセキュアな状態で何度も二次流通されていく。それも“日本だけではなくグローバルで広く取引がされる状態を作る”というのが、我々が目指す理想の状態です。「誰もが購入したデジタルコンテンツを気軽に再販できる、自分で作ったものも販売できる」という社会を作りたいです。

リアルなモノにはそれを実現させる流通経路がたくさんあるのに、デジタルコンテンツにはそれが一切ありません。物流コストがまったくないにも関わらず、です。

――不正コピーや海賊版などのハイリスクな問題が解決できず、企業側にメリットがありませんでしたからね。

近藤 その通りです。ちなみにデジタルコンテンツの一次流通は、日本だけでいま8兆円くらいあるといいます。デジタルコンテンツの二次流通は、送料、物流コストがかからないことを考えると、需要はかなりあると思います。

我々の見込みで、少なく見積もって一次流通の15%が二次流通に流れると考えています。その場合は、1兆円規模の市場になるわけです。それがグローバル規模ともなれば、もしかしたら5兆円、10兆円のマーケットがこれから立ち上がるのではないかと考えていますし、そうなるように尽力していく。私たちが目指す未来はその先にあります。

――これが実現したら、いまよりももっと便利で、ワクワクする未来になりそうですね! では最後に、このプロジェクトに興味を持っている人、また期待をしている人に向けて一言お願いします!

生原 現状、ブロックチェーンという技術は、どうしても仮想通貨や投資を連想させてしまい、そこから胡散臭さや、手を出したら破産するみたいなイメージも紐付けられてネガティブな印象が持たれがちです。

ですが、わたしたちは仮想通貨がどうこうというよりは、こういう便利な仮想通貨を利用して、世の中の役に立ったり、ユーザーが使いやすくて、みんなが使いたいと思えるようなものを作りたいと思っていますし、それに向けて努力をしていきますので、どうぞ応援のほどよろしくお願いいたします。

近藤 私自身もデジタルコンテンツのハードコアユーザーなので、ダウンロードした電子書籍やマンガなどがいっぱいデータとして手元にあり、その中には「これはもう使わないな」というものがたくさんあります。

きっと、世の中には私と同じような状態のユーザー様もたくさんいらっしゃると思います。もし、これを売却して仮想通貨に換えて、新しい電子書籍を買うことができれば、それはすごく便利だと思います。私たちは今後、そういう動きが出来るような世の中を作っていきたいと考えて努力して参りますので、どうぞ応援していただけると幸いです。

アソビモが提唱する“次世代デジタルコンテンツ保護流通プラットフォーム”の詳細はこちら

アソビモが描く未来がいつ訪れるのか。それは不明だが、これが実現すればきっと世の中はもっと楽しくなるに違いない。予定通りにいけば、7月4日15時からトークンの販売も開始されるので、気になる人はこちらもチェックしておくといいだろう。

なお、このようにブロックチェーンの活用に注力しているアソビモは、TokenSky組織委員会と共催で、アジア最大級のブロックチェーンイベント“TOKENSKY”東京大会を2018年7月4~5日に開催する。

なおこちらのイベントの詳細は後日発表されるとのことなので、気になる人は情報を追っていくといいだろう。

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