アソビモが仮想通貨の技術を用いた電子コンテンツ保護構想を発表!電子コンテンツの二次流通をサポートする案も

2018-04-26 17:09 投稿

アソビモがデジタル社会の未来を変える!?

『アヴァベルオンライン』など、スマホ向け人気MMORPGの開発・運営を行っているアソビモが、“ブロックチェーンを利用したデジタルコンテンツの保護・二次流通プラットフォーム”と題するロードマップを発表した。

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ブロックチェーンとは、昨今話題の仮想通貨の基幹技術となっているもので、ブロックと呼ばれる記録の塊を時系列に沿って繋げて存在させる技術。

特定のブロック内の情報を改ざんしても、その前後のブロックが改ざんされたブロックの認証を受け付けなくなり、またそれを回避するために前後のブロックを改ざんしても、またその前後のブロックが……となるため、データの改ざんに非常に強い耐性を持つデータ管理技術とされ、さまざまな分野で注目を集めている。

アソビモはこの技術を用いて、昨今問題となっている“著作権利者を無視した複製・配布”に歯止めをかけ、権利者に正しく利益がもたらされるようにする考えを持っているという。

ブロックチェーン技術を用いれば、コンテンツの権利者を明確にし続けることが可能となるので、海賊版への対策にもなるのである。

また同時に、アソビモはブロックチェーン技術を活用したコンテンツをユーザー間で取引出来るようになるプラットフォーム“ASOBI STORE”を提供する予定もあるという。

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これは、いわゆる現実での古物商(中古屋)にあたるもので、オンラインストアでダウンロード購入したコンテンツ(音楽、マンガ、ゲームアイテム)などを“ASOBI STORE”を介して個人間で売買できるようにするという構想だ。なお、このとき売買には独自のトークン“ASOBI COIN”が利用されるという。

これまで、貨幣やそれに相当する価値を持つものを利用したゲームアイテムの取引は、リアルマネートレードと呼ばれ、影でひっそりと行われてきた。このリアルマネートレードは、マネーロンダリングや不正の温床として問題視されてきた大きな問題。

アソビモはここにもメスを入れ、アイテムの取引をブロックチェーンで管理することで、不正な取引を防ぐ構想も持っているという。また、これまでのアイテムトレードは不正であったこともあり、どれほどのお金が動いていようとパブリッシャーには収益が還元されることはなかったが、アソビモが提供するプラットフォームを利用すれば、パブリッシャーにも利益が還元される仕組みが作れるという。

仮にこのシステムが機能し始め、その規模が大きくなったならば、デジタルコンテンツの権利が保護しやすくなり、市場はより健全なものとして成長する可能性がある。気になる点はあるものの、今後の展開にぜひとも期待したい取り組みだ。

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