【大塚角満のコトダ満！】第7回：北斗ショック

北斗ショック 現在、『コトダマン』で、魅惑の“ウルトラマンコラボ”が実施されている。召喚で“ウルトラマンゼロ”や“ウルトラマンティガ”といったウルトラのヒーローが排出されるほか、降臨クエストでウルトラ兄弟たちを苦しめた大怪獣たち、“ゼットン”、“エレキング”、“バルタン星人”、“アークベリアル”がやってきている！！ 地球の平和を守るため！！ こいつらを討ち滅ぼさねばならん！！！ シュワッチ！！ というわけでさっそくウルトラ警備隊を結成し、バルタン星人とエレキングの討伐に出掛けた。少年時代の記憶をたどってみたところ、この2匹は間違いなくザコと思われたので（どっちも大好きだけどなｗ）、出撃にはなんの躊躇もなかったのである。 そして実際、危なげなくクリアー。｢ウルトラマンは地球上では3分しか戦えないから、3分以内に料理しよう｣と密かに決めての戦いだったが、おそらく2分とかからなかったのではなかろうか。 さて、ここまではある意味、想定内の流れである。バルタン星人もエレキングも強敵には違いないが、我がウルトラ警備隊を脅かすには少々役不足な怪獣たちだ。 問題は、ここから……！ 原作でもウルトラマンたちを苦しめに苦しめ抜いた、ゼットンとウルトラマンベリアルが立ち塞がるのである！！ さて、まずはゼットンだ。1兆度の火の玉という、自然界の法則を無視した悪夢の攻撃でウルトラマンのカラータイマーを焦がした、伝説の大怪獣である。 ゼットンは★5の降臨モンスターなので、選べる難度は中級と上級。べつに上級でもよかったのだが、｢ここは、中級で許してやるとするか｣と仏心を出し、まずは簡単なほうへと向かった。 しかし、あえなく全滅ｗｗｗｗｗ 悲しいことにウルトラ軍団はなす術なくボコボコのギタギタに叩きのめされ、戦士はすべて土に還って、地球は滅亡してしまいました。南無南無。 頭に来たのでゼットンはシカトすることにし、 ｢俺はもともと、ベリアルとやりたかったのだ｣ ってことにして、ウルトラマンベリアルを倒すことにした。ここでヤツを止めないと、またまた地球が滅びてしまうからな。 ウルトラマンベリアルは最初、バルタン星人とエレキングを引き連れて現れる。しかしここは、ふつうの中級レベルをクリアーする実力があれば、難なく越えられるはずだ。 本番は、こいつらを全滅させてから始まる。ウルトラマンベリアルは“アークベリアル”となって、ウルトラ警備隊に襲い掛かってくるのであるよ。 そして冒頭、アークベリアルはやっかいな呪いを掛けてくる。3ターン以内に“ウルトラの言葉をつくれ”という課題をクリアーしないと、とんでもないダメージを負わせられてしまうというのだ！！ こんなの、事前に知らされていなかったので、残念ながらウルトラの言葉を作りやすいコトダマンを編成してきた覚えがない。しかし……どうにか捻り出さないと、またまた地球が滅びてしまうよ！！ しかし……！ さすが、ウルトラマン世代のアラフィフおやじ。テキトーに選んできたコトダマンではあったが……手持ちの中できっちりと、ウルトラの言葉を作る並びを発見してしまったではないか！！ それが、コレだ！！！ 文字列の中に“ほくと”とあるのがわかると思う。……そうこれ、南夕子（みなみゆうこ）と合体してウルトラマンA（エース）に変身を遂げる、北斗星司（ほくとせいじ）のことですよ！！ ウルトラマンAの主題歌の中でもフィーチャーされている、あの北斗さんのことだよ！！ ｢ほくととみ〜な〜……！！！｣ ウルトラマンAの主題歌を口ずさみながら、自信満々で攻撃を加えたところ……！ ほ・く・と！ 北斗（乗り物） ｢……って、ウルトラ言葉にならんのかーーーい！！！（怒）｣ このあともウルトラ言葉を作ることができず、あえなく地球は、2度目の滅亡を迎えたのであった……。 おしまい……。 大塚角満 第6回 大塚角満（おおつか・かどまん）…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか！』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部！”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。