【大塚角満のコトダ満！】第6回：封印された記憶

封印された記憶 書こう書こうと思っていながらつい後回しになり、その後の悲惨な状況（後述する）が続いたおかげで、 ｢あれは、きっと夢だったんだ……｣ と、“夢オチ”として封印されてしまった記憶がある。先ほど、かき氷を食っていたときに強烈なアイスクリーム頭痛に見舞われ、そのショックで記憶の蓋が開いたのでここに明記しておこうと思う。 話はギュルギュルっと巻き戻って、『コトダマン』のサービスイン2日目、4月18日のこととなる。 同僚の美人ドSゲーマー・たっちーとともに始めた『コトダマン』だったが、最初はとにかく、召喚で出てきたレアリティーの高いコトダマンの“自慢大会”に終始していた。たまたまふたりとも、最初の10連召喚で手に入れた★5のキャラが“渇愛神・ウ好ミタマ”だったため、 ｢マネすんじゃねえよ！！！｣（角満） ｢後から引いたのオメーだろ！！ カブせんなや！！！｣（たっちー） とライバル心に火が付き、 ｢つぎの10連召喚で引き離してやる！！！｣（角満） ｢キサマには二度と★5が出ない呪いをかけたわ！！！｣（たっちー） なんて罵り合って、10連が回せる虹のコトダマ1000個を集めるためにコツコツとゲームを進めていたのでありました。 そしてほどなく、先行して遊んでいたたっちーが、 ｢おし！！ 1000個貯まったで！！ ★5を出しまくってやる！！｣ と吠えて、10連召喚へと消えていった。いまもそうだが、毎日のように運営から大量の虹のコトダマが配られているので、無課金であっても10連召喚を回すのはたやすい（最近、ちょっとキツいけどなｗ）。このとき、俺もあとちょっとで10連を回せるところまで来ていたので、｢まずは、ライバルのお手並み拝見｣ってことで、たっちーの挑戦を見守ることにしたのであった。 しかし、｢きぃやぁぁああああああ！！！！｣という、巨人が集まってきそうな咆哮とともに回された10連召喚は、残念な結果に終わったようだった。というのも、吐き出されたコトダマンを見たたっちーがひと言、 ｢……いーんだいーんだわしなんか。キサマに掛けた呪いが返ってきて、わしが呪われたんだ……｣ という、この世の終わりを見たかのような呪詛の言葉を吐いたので、｢あ……なるほど……｣と察したんだけど。その落ち込みっぷりがあまりにもひどかったので、後の報復を恐れた俺は、 ｢いいのが出ても……自慢せんでおこ｣ と、矛を収めたのである。 そして。 その夜、遅ればせながら俺も、10連召喚ができるだけの虹のコトダマを集めた。当然、 ｢さあ回そう！！ すぐ回そう！！｣ ってことになって、俺は召喚ルームの人となったのである。もしもここで1体でも★5のキャラを引けたら、たっちーとは真逆で、最高のモチベーションで『コトダマン』に向き合えるようになるに違いない。俺は吠えた。 ｢来たれ！！ ★5のコトダマンよ！！！ 俺の背中を押してくれえええええ！！！！｣ その結果は、なんと……！！ これが叫ばずにいられぬものか。 ｢うわあああああ！！！！ 3つも★5が出やがったぁぁあああ！！！ 今後の人生の運を全部使い果たしたぁぁああああ！！！！（泣）｣ うれしいのか悲しいのかわからない叫びだけどな。 ちなみに、このときに出た★5のキャラは……！ ジャン！！ ジャジャン！！！ ジャジャジャジャンッッ！！！！ コトダマの神に愛されていると確信した俺は、当然のように思ったのよ。 ｢『コトダマン』のガチャは甘い！！！ ★5をコンプリートする日も近いだろうなあ＾＾＾＾｣ ってね……。 しかし、あれから約1ヵ月……。 幾度となく10連召喚を回してみたが、手に入れた新たな★5のコトダマンは…………なんと3体！！ あのとき、いっぺんに3体も出たのにその後はパタリと当たりが止み、新規の3体を集めるのに1ヵ月もかかっちまったよぉぉおおおお！！！＞＜ ｢や、やはり俺はあのとき、一生分の運を使い果たしたしちまったんだな…………（絶望）｣ そして、俺の記憶は封印された−−。 おしまい……ｗ 大塚角満 第5回 大塚角満（おおつか・かどまん）…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか！』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部！”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。