【大塚角満のコトダ満!】第5回:“回復”が欲しい

2018-05-11 12:00 投稿

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共闘ことばRPG コトダマン

“回復”が欲しい

とある有名イラストレーターさんと飲んでいたときのこと。

その絵師さんは、たくさんのスマホアプリにイラストを提供し、なおかつ本人も相当なゲーマーなので、飲むと必ずゲームの話になる。絵師さんはガブガブとシャンディーガフをあおりながらスマホの画面を眺め、おもむろにこんなことを聞いてきた。

「角満さん、最近どんなゲームやってます?」

俺の脳裏で、この春にハマったいくつかのゲーム画面がペカペカと明滅した。そのうちのひとつにパッと投げ縄を放ち、口の中まで持ってきてペペッと吐き出す。

「ここんとこいちばんハマっているのは……やっぱ『コトダマン』かなー! ヒマさえあれば起動して、あーだこーだと言葉を作っていますわwww」

すると絵師さん、我が意を得たりと膝を叩いた。

「おお!! じつは僕も、ここ最近はコトダマーなんですよ! まだ始めたばかりですが、メッチャおもしろいですね!!」

『コトダマン』がサービスインしてから、1週間くらいが経過した夜のことであった。配信初日から遊んでいた俺はこのときすでに23段になっていたので、絵師さんの放った“始めたばかり”というセリフに、すぐさまマウンティングである。

「うんうん。速攻でルールが覚えられるので、初心者でも楽しめるんですよね!! ……して、絵師さん、いまは何段くらいで?」

10段くらいか? それとも……ゲーム好きの絵師さんだから、意外や15段くらいになっているかも?? 勝ち誇ってふんぞり返り、エラそうにビールをガブ飲みする俺に向かって、絵師さんがニコニコと答えた。

「えーっと……まだ28段ですねー。ホントに初心者で、ぜんぜん育ってない(照)」

「本当にスミマセンでした。今日はおごります(負)」

俺よりぜんぜんやってるじゃねーか……。

絵師さんが俺と対等なコトダマーと判明したので(いや負けてるけど)、その日は『コトダマン』を酒のツマミに飲むことにした。いい歳したおっちゃんふたりが、ゲームを肴にキャイキャイとはしゃぎながら飲んでいるんだから、まわりからはかなり奇異に見えたかもしれない。だって場所、銀座のど真ん中だったし。

俺と絵師さんが考える『コトダマン』の魅力は、以下のような点である。

・“言葉を作る”という、老若男女がとっつきやすいゲーム性
・スマホに最適化されたインターフェース
・コミカルでかわいらしいビジュアル
・ひとりでもじっくり遊べる要素の多さ
・グリグリと動き回るキャラクターたち
・進化可能キャラがすぐにわかるなど、ユーザーフレンドリーな作り
・カジュアルだけど奥が深いやり込み要素

そう、『コトダマン』はじつに遊びやすいのだ。上に挙げた“進化案内”もそうだが、進化素材がいるステージにも簡単に行けるし、降臨ステージにも1発でアクセスできる。ゲームを進めるにつれてやらねばならないことが増えてくるので、こういったきめ細かい導きは本当にありがたいのである。

koto5-1

では、不満はいっさいないのか??

もちろん、完全無欠というわけではないので、気になる点もポロポロと出てくる。なかでも……! 俺は焼酎“赤兎馬”のロックで口を潤してから、絵師さんに向かってこう言った。

「『コトダマン』にはいろいろな“とくせい”を持ったコトダマンがいるじゃないですか? トゲをガードしたり、チェンジマスを無効化したり」

絵師さんが頷いた。

「はいはい。個性的で楽しいですよね。今後、さらにいろんなとくせいを持ったコトダマンが登場しそうな予感がするし」

「そう! そこ!」と俺はわめいた。俺も、ずっと考えていたのだ。「こんなとくせいを持ったコトダマンがいればいいのになー……」ってね。その中でも、俺がとくに欲しいのが……!

「俺がいちばん欲しいコトダマンは……“回復”です!」

言われた絵師さん、不思議そうな顔をして言う。

「回復は……たくさんいますよね?w 角満さん、持っていないんですか??」

俺はブンブンと首を振りながら「違うんです!」と叫び、この日の核心を絵師さんに告げたのである。

「回復してほしいのは体力じゃなく……電池!! 電池残量を回復してくれ!! “バッテリー回復”のとくせいを持ったコトダマンよ、現れてくれええええ!!!!」

『コトダマン』は派手で豪華なビジュアルもあってか、電池の減りが激しいのだ。我が嘆きを聞いた絵師さん、腹を抱えて笑いながら、やさしく俺に教えてくれた。

「角満さん、気持ちはわかりますw でも、バッテリーの減りが気になったら、“設定”の中にある“パフォーマンス”の項目をいじれば、かなり改善されるんじゃないですかね? 実際、僕はそうしていますよw」

そんなことにはまったく思いが至っていなかった俺、心の底から驚いた。

「えええええ!! そんなことができたのかああああ!!!」

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▲ここをいじるとよさげです。

隙があればマウンティングしてやろうと狙っていた俺だったが、すべての面で絵師さんに及ばなかったのであった……。

おしまい。

大塚角満

第4回
大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

共闘ことばRPG コトダマン

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG
メーカーXFLAG
公式サイトhttps://kotodaman.jp/
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