【逆鱗日和ワールド】第19回:神出鬼没の爆撃機・バゼルギウス(1)

2018-03-01 17:23 投稿

空から迫りくる恐怖

いよいよ“こいつ”のことを書く日が来たか……。

もう数週間も前の話だが、気が付けば上位ハンターになっていた。本当に自然に、ただただストーリーを楽しんでいたら、自動的に上位に上がっていた感じだ。言うなれば、小学校を卒業したら、当たり前のように中学生にランクアップしたようなもの「上位になるんだっ!!」、「ハンターランクを上げなきゃっ!!」と必要以上に齷齪させない造りは、じつに好みである。

上位ハンターに出世し、まず最初にやりたいことは、1も2もなく“採取”であろう。

とくに、−−。

あるんだよ、上位の採掘場所には! まだ見ぬユニオンやカブレライト、獄炎石など、綺羅星のごときレア鉱石がな!!

というわけで、上位に上がりたてのころは何を置いても石を掘りたいので、任務でもフリークエストでも、討伐目標は脇に押しやって採掘場所を探していた。時間をかけ、フィールドを隈なく巡って……。

ある日−−。

何のクエストだったかは忘れてしまったが、場所は古代樹の森だったと思う。

「さあ、ホヤホヤの上位クエストだ! まずはピッケル担いで、鉱石採集だな!!」

抑えきれないワクワクを全身から放出させながら、キャンプを飛び出した。『モンハン:ワールド』になって複雑化したフィールドだが、このころにはようやく、ある程度の道のつながりがわかるようになってきていたので、足取りは軽かったと思う。

「いやぁ〜^^ やっぱ上位はいいよなぁ〜^^ 景色も、いちだんとキレイだもん^^^^」

上位フィルターのかかった双眸をキラキラとさせながら、いくつかの採掘ポイントを巡った。途中、何頭かの大型モンスターとすれ違ったが、

「キミの相手はあと! あとでゆっくり遊んでやるからな!」

余裕のコメントを言い置いて、俺は先を急いだのである。

そして−−。

鉱石を探し求めるうちに、いつしか俺は森の深い場所に迷い込んでいた。太陽の光も申し訳程度にしか入ってこない薄暗いポイントで、木々の間に何とも言えない物悲しい雰囲気が漂っている。

「そういえば子どものころ……実家の裏に、こことよく似た鬱蒼とした山林があったっけ……」

サワガニがうじゃうじゃと住み、化石がたくさん採れた裏山は、少年時代の俺にとっては格好の遊び場所ではあったが、あまりにも奥に行くことは両親から固く禁じられていた。理由を聞いても、

「危ないから」

で済まされてしまい、いまいち釈然としなかったものだが、もしかしたら……この古代樹の森のように“妙なもの”が棲んでいたのかもしれないなと、いま思う。

その場所で、俺は何らかの大型モンスターと小競り合いになった。幾度となく立ち回ってきた相手だったのでそれほど慌ててはいなかったのだが、なにしろこちらは上位に上がりたての柔らかハンターである。攻撃を食らうたびにけっこうな割合で体力が減ってしまったので、

「あ、痛い。これ、しばらくはたいへんかもなぁ……」

なんて考えていた。

そのときだった。

どこからともなく、クラシックオーケストラが奏でるような荘厳なメロディーが流れてきた。と同時に、わずかに届いていた陽光を遮るかのように、巨大な影が俺とモンスターをすっぽりと覆いつくしたのである。

「え……? 何?? ……レウスの乱入か??」

戸惑った声が口を突く。いつの間にか、俺のまわりに小さな黒い石がポトポトと転がっていて、白い煙をちらちらと上げているのが確認できた。

「これは……いったい……?」

対峙していた大型モンスターのことを忘れ、その石に接近しようとする。でも、その瞬間……!

ボボボボボボンッ!!!

我が分身の身体が、花火のように爆ぜた。その勢いで地面に叩きつけられ、ゴロゴロと無様に転がっている……。

「え!!? な、なんで吹っ飛んだの……!?」

意味がわからず、瞳孔が開ききった目で確認すると、体力が尋常じゃないくらい減っているではないか。な、なにが起こったんだ……?? そして……この空間に、何がいるんだ!!!?

「ちょ、やば……! ここにとどまるのは危険す」

言い終わらぬうちに、再び先ほどの巨大な影が画面を覆った。この大きさ……レウスじゃない! “もっとヤバい何か”だ!!

俺は全力で突っ走り、爆発した石の地点から距離を取った。そして……見た。

俺が追っていた大型モンスターに襲い掛かる、“異形のモノ”の姿を……!

巨大な翼−−。

波のようにうねる太い首−−。

不自然なまでに小さな顔−−。

そして……首と尻尾にぶら下がる、ブドウの房のような黒い石−−!!

あ、あいつだ……! あのグリフォンみたいなヤツが、さっきの爆ぜる石の持ち主だ!!!!

震えて動けなくなる俺を他所に、異形のモノはどこかに飛び去っていった。残されたのはヤツの痕跡と、爆ぜる小さな石……。その痕跡を調べながら、俺は心を奮い立たせた。

「よ、よし……! 痕跡を集めて、ヤツを追ってやる!!!」

神出鬼没の爆撃機・バゼルギウスとの激闘が始まる−−。

続く。

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