『Ingress』国立競技場で緊急バトル!! 軽い気持ちで呼び掛けたら想定外の結果になったBB戦リポート
2024-07-16 21:25
2017-11-14 17:25 投稿
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Ingress Prime(イングレス プライム)
『ポケモンGO』の基盤であり、全世界を舞台にふたつの陣営がAR(拡張現実)を介して陣取りをくり広げるナイアンティック社(以下、NIA)の位置情報ゲーム『イングレス』。その中でもXMアノマリーと呼ばれる戦いは、指定された地域に集まったエージェントが、さまざまなルールで得点を競う大規模なイベントであり、当サイトではこれまで数々の国内戦をリポートしてきた。
本記事ではその最新シリーズ、2017年11月4日に大阪で開催された“EXO5”の様子をお届けする。
これまで、フリーライター深津庵が体験したありのままのXMアノマリーをリポートするスタイルだったが、今回は視点を変え、それを中継するニコニコ生放送や出演者、レジスタンス(青)とエンライテンド(緑)両陣営のサポートスタッフ、NIAとエージェントの関わりなど、いつもは見ることができない舞台裏を中心にまとめていくぞ!!
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指定された地域を舞台に、両陣営のエージェントが陣取りを始めとするさまざまな戦いで得点を競うXMアノマリー。その様子を毎回現地から独占生中継しているのが、ドワンゴが運営するニコニコ生放送だ。
今回のEXO5大阪でも市内某所にスタジオを設け、『イングレス』のストーリーやルール、全3フェイズで行われる戦いの様子などを6時間に渡って的確に解説。秒刻みといっていいレベルで奮闘するスタッフの姿を見ることができた。
とくに印象的だったのは、正確な情報を視聴者に伝えるため両陣営の得点を段階的に集計し、それをグラフ化する環境を構築。戦いの現場から離れた場所にいながらリアルタイムで戦況を追い、その情報が逐一出演者のもとに届けられる。
少々複雑な『イングレス』の戦いを素早くまとめるスタッフ、それをわかりやすく伝える出演者たちを含め、すべてがプロの仕事だと感じることができた。
また、この日は初の試みとしてニコ生放送中にグリフ記号を出題。
正式名称を答えることができた陣営には、その後出現する特別なポータルなどに関する情報が与えられる抜き打ちの頭脳戦が仕掛けられた。
これは、XMアノマリーの現場に参加できなかったエージェントが、ニコ生放送を観ながら戦いに加勢できる新たな仕掛け。
数秒だけ出題されまた消えていく、その瞬間に立ち会うことになったというわけだ。
今回、スタジオにはNIAのアジア特活本部長 川島優志氏とアジア統括マーケティングマネージャー 須賀健人氏のほか、『イングレス』のストーリーで重要な役割を果たしている登場人物のひとり、P.A.シャポー氏がゲストで出演。
レジスタンスとともに語られることが多いP.A.シャポー氏は、エンライテンドにも多くの友人がいると説明。そのひとり、ハンク・ジョンソン(XM考古学者)との交流に触れ、両陣営の検討を祈っているとエールを送った。
さらに、この戦いの中でAXAシールド(『イングレス』における最強度のガードアイテム)を両陣営が何個破壊しているのかを報告するPepperの姿にビックリ。
さまざまな店舗で目にする機会が増えたPepperだが、この日この場所にいたPepperはXM(エキゾチックマター)を浴び、何か重要な秘密でも知っていそうな雰囲気を感じる存在だった。
XMアノマリーの現場で戦うエージェントの多くはどこかしらのチームに属し、ボイスチャットを使って臨機応変に立ち回っている。
これまでは正直、ニコ生を観る暇なんてないと考えていたのだが、音声だけでも聴ける環境で戦うと全体の流れを掴みやすくなるので、とくにXMアノマリーの経験が浅いエージェントに生中継は打ってつけだと感じたぞ!!
営業本部宣伝部の高桑氏&五島氏に直撃インタビュー
──XMアノマリーのニコ生中継スタート当時から現在までを振り返り、反響はどのくらいあるのでしょうか?
高桑 XMアノマリーの開催場所によって視聴者数やコメント数に細かい変化はありますが、毎回多くの視聴者様にお楽しみいただいています。スタート当時はニコ生のカメラが来ても「このカメラは何?」といった反応が多かったのですが、最近はカメラを見ると「ニコ生ですか?」と話しかけてくださったり、生放送クルーを見つけると自分から映りにきてくださる方が増えてきているのがうれしいですね。
──目まぐるしく変化するXMアノマリーをリアルタイムで正確に伝えるのはたいへんなことだと思いますが、スタッフに徹底させている心構えや注意点などはあるのでしょうか?
高桑 心構えや注意点というよりも、スタッフ全員が“何が起こっても最善を尽くす”という気持ちで生放送を制作しています。ルールやオーナメントポータルの場所に関する情報を入手できるタイミングは、エージェントの皆さんとまったく同じで当日までわからないことも多い。少しでもいい場所で中継を行うため、急遽中継場所を変更するなんてこともあります。事前にナイアンティックさんから詳細を聞けばいいじゃないか、というご意見もあるかもしれませんが、それだと“ニコ生のクルーがいる場所=何かが起こる場所”になってしまうので、知らないほうがいいと思っています。
五島 スタッフの『イングレス』に対する理解という点では、はじめて生放送に関わる方にはなるべく事前にプレイしてもらうようお願いしていますね。
──これまでのXMアノマリー放送で忘れられないできごとは?
五島 弊社とナイアンティックさんで企画した公式イベント“Agent Olympiad”終了後、放送初参加のスタッフが興奮気味に「つぎの放送いつですか!」と聞いてきたこと。エージェントの皆さんの熱量やイベントの楽しさが伝わっているんだなと実感した瞬間で、とてもうれしかったです。
高桑 XMアノマリー“イージスノヴァ”東京で中継していたとき、その付近にあるポータルがひとつもオーナメントにならず、中継時間が大幅に余ってしまったんです。何とか時間を持たせるため、ディレクターとのトークであいだを繋いでいたのですが、そこでバンコクにあった私のガーディアンポータルの話題になり、それが影響したのか翌日キッチリ破壊されたことですね。
──今回のXMアノマリー“EXO5”大阪で、抜き打ちのグリフクイズが行われましたが、これはどなたからの提案だったのでしょうか?
高桑 「従来のクラスタ戦やシャード戦のほかに何か新しいゲームは出来ないものか」と、ナイアンティックさんと話し合う中から生まれたもので、現地に来られないエージェントのみなさまもゲームに参加できる要素として楽しんでもらえればうれしいですね。
──“Agent Olympiad”のような大掛かりなものや、XMアノマリーのライブ放送内でも構いませんので、今後チャレンジしてみたい企画、構想をぜひ!!
高桑 ニコニコ生放送を通じて現地の熱量やエージェントの皆さんが体感している楽しさを伝えたい。それと同時に、生放送をご覧になっている視聴者の皆さんも参加できるようなコンテンツ創りを追求できればと思っています。
五島 やりたいことはたくさんありますが、それは実現したときのお楽しみ、ということで今後もよろしくお願いします!!
多数のエージェントが広範囲に展開し、激しい戦いをくり広げるXMアノマリー。興味はあるけどひとりはちょっと不安だと感じ、参加を見送っている方もいるだろう。
そんなエージェント諸君に伝えたいのが、レジスタンス(青)とエンライテンド(緑)両陣営がそれぞれ設けているサポート会場の存在である。
ソロで訪れたエージェントをチームに振り分けたり、戦いかたがわからないのであれば、しっかり手順やルールも教えてくれる。
開催される地域やスタッフなどでサポートの内容が多少異なる場合もあるが、両陣営ともに大歓迎というスタンスなので安心して参加できるのだ。
今回の“EXO5”大阪でも積極的にスタッフが呼びかけ、役立つサポートキットを配布している光景も見られた。
誰もが最初は初心者、経験を重ねて知識を蓄えていくので、興味があるエージェントは次回のXMアノマリーにぜひ参加してもらいたい!!
さて、ひとまず前編はここまで。
後編ではナイアンティック社の川島氏と須賀氏が見せてくれた思いがけないアクションやアフターパーティーの様子。
さらに、エージェントのあいだではおなじみ、シンガー・ソングライターの山本紗江さんへのインタビュー、このXMアノマリーを最後に現場を離れてしまう伊藤園の大楽氏など、舞台裏に触れることで感じた『イングレス』の魅力をリポートするぞ!!
P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) 2014 Niantic Inc. |
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