名作RPG『騎士ドラ』開発メンバーが放つ新作『どこでもドラゴン』ってどんなゲーム?

2017-10-09 18:11 投稿

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どこでもドラゴン

ドット絵作品のお祭りに新作ゲームが登場!

シンプルながらも奥深いバトルと温かみのあるドット絵で、多くのゲーマーを魅了した、2013年配信の名作RPG『騎士とドラゴン』(以下、『騎士ドラ』)。

惜しまれながらもサービスを終了してしまったが、『騎士ドラ』の開発メンバーが4年ぶりに集結して新作発表! ドット絵作品の展示・即売会イベント“Pixel Art Park”にて『どこでもドラゴン』が公開された。略称はもちろん、『どこドラ』だ。

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前述の通り『騎士ドラ』の開発メンバーが制作している作品だが、どこかの企業に属して開発が成されているというわけではない。

圧倒的なクオリティのドット絵を描くアートディレクターの今川伸浩氏、『騎士ドラ』、そして『どこドラ』でプランナーを務める吉川裕典氏、プログラマーの中川均氏で結成されたチーム“GAME GABURI”としての作品となる。

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▲写真左より、中川均氏、今川伸浩氏、吉川裕典氏(文中は敬称略)

では、本作はどのようなタイトルなのだろうか? お忙しいところインタビューに応じてくれたので、その内容をまとめていこう。

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▲ブースでは『どこでもドラゴン』をはじめとする、さまざまなドットイラストグッズも販売されていた。

コンセプトは「作りたいものを作る!」

――さっそくですが、『どこドラ』はどのような開発コンセプトで製作されているタイトルなのでしょう?

吉川 今回は、僕たちが作りたいものを作ろうというのがいちばんですね。スケジュールは設けずに、満足できるまで作り込んでいます。

――イラストの影響か、『騎士ドラ』の雰囲気を感じますが、吉川さんから今川さんへ、どういったイメージを伝えたのでしょうか?

吉川 ほぼ丸投げです(笑)。ファンタジーっぽい感じでいきたいなという話をしたくらいです。

今川 丸っと投げられましたね(笑)。でも、吉川くんが考えたドラゴンがたくさん出てくるファンタジーな世界観や、少年少女が主人公のジュブナイル的な設定が自分の好みと合っていたので、のびのび楽しく作らせてもらっています。

――ちなみに、ドラゴンは何体くらい作成されたのでしょう?

今川 いまのところ30体くらいですかね。

――今回ドラゴンを描く上で気をつけたことはありましたか?

今川 今回は、ドラゴンらしいドラゴンはもちろん、ドラゴンではあるけれどドラゴンらしくないものというのも追加して、バラエティ豊かにしたいなと思って製作しています。

吉川 いますね、ドラゴンらしくないドラゴンもたくさん(笑)。

今川 鳥みたいなやつとか、キノコみたいなやつとかね(笑)。

どこドラ_ドラゴン01
どこドラ_ドラゴン02
▲プレイヤーは好みのドラゴンと契約して育成していく。王道のドラゴンからキノコをモチーフにした個性的なドラゴンが、今川氏のドット絵で描かれる。

――アニメーションも一体一体に用意されているようですが、ドラゴンのアニメーションはなにをもとに作られているのでしょう?

今川 いままで見てきたもの、映画などの映像コンテンツが参考になっています。あとはドラゴンのフィギュアを動かしてみたり、自分が姿見の前に立ってアクションをしたりして想像力を膨らませつつですね(笑)。

愛着が強くする!ドラゴン育成RPG

――『どこドラ』はRPGとのことですが、具合的にはどういったゲームなのでしょう?

吉川 プレイヤーがドラゴンを育成して戦わせるのが主軸となるRPGですね。これからシナリオを入れる予定ですが、基本は放置ゲーのテイストがベースになっています。

――放置ゲーですか。育成パートが放置要素になっているというイメージですか?

吉川 その通りです。ドラゴンを冒険に向かわせて、パラメータを伸ばしたり必殺技やアビリティを覚えさせりしていくのが基本になります。そして、冒険には現実での時間経過が必要となるように設定しているので、そこが放置要素になりますね。

【どこドラ】04_ぼうけん
▲冒険に向かわせる場所は複数存在。場所によって特定のステータスが上がりやすかったり、必殺技を覚えたりと、違いがあるようだ。

――となると、やはり課金要素はその冒険の時短ということになるのでしょうか?

吉川 課金ではゲーム内通貨を購入でき、それを消費する時短も用意しているので、おおよそその通りです。ですが、時短はゲーム画面をタップすることでも短縮できるので、ガッツリ遊びたい方は、そのような形で時短をさせることも可能です。課金をしていただかなくても、最後までしっかり遊べるような設計になっています。

どこドラ04_ぼうけんリザルト

――ドラゴンはガチャで入手するのでしょうか?

吉川 いえ、ガチャはありません。本作では1体ずつ愛情を込めて育成をしていくのですが、その1体を育成し終わるごとに、複数の候補の中から好きなドラゴンを選択して育てていきます。

――育成が終わるタイミングというのは?

吉川 それは、ターン数になります。ドラゴンを冒険に向かわせたり、バトルをするごとに1ターンを消費する作りとなっているのですが、消費ターン数が一定値に到達した時点で育成は終了します。

――そのターン数というのは、ドラゴンによって異なるのでしょうか?

吉川 いえ、基本的にはすべてのドラゴンは40ターンで育成終了となります。ですが、ドラゴンの育成を終えてお別れをすると、それまでの育成結果に応じてドラゴンとの絆が深まります。そうして絆が深まっていくと、またつぎにドラゴンを育成するときには、育成ターンの上限が伸びていくという感じです。

――なるほど、出会いと別れを繰り返すことで、少しずつ強いドラゴンを育てていくと。ちょっと切なさもありますね。

吉川 はい。また、ドラゴンはお別れの際に、これまでのお礼としてアイテムをプレゼントしてくれます。そのアイテムは育成に役立つものとなりますので、それを利用することでも、強いドラゴンの育成が可能になります。

育成の成果はバトルで試す!

――バトルについては、どのようなシステムになっているのでしょうか?

中川 バトルは、ドラゴン1体ずつの対戦となります。ですが、プレイヤーは1体、敵は最大で5体までのドラゴンをバトルに出してきます。つまり、勝ち抜き戦方式のバトルですね。

どこドラ05_バトル1

吉川 バトルにはD~SSまでのランクがあり、上のランクに行くほど対戦数が増えていくという感じですね。ただ、負けてもターン数は経過してしまいますが、負けたなりにパラメータは上昇するように設定しています。

どこドラ05_バトル4

――最初は大変そうな印象を受けましたが、もしかして意外とやさしい設定?

吉川 そうですね。ふつうにターン経過させていくだけでも、B~Aランクくらいまでならいけるようにはなっています。

――バトルに勝ってランクが上がると、なにかメリットがあるのでしょうか?

吉川 ドラゴンのランクが上がると、ブリーダーであるプレイヤーのレベルが上がります。プレイヤーのレベルが上がると、装備品やアイテムが購入できるショップの品揃えがよくなり、ドラゴンを冒険に向かわせる行き先も増えていきますし、契約できるドラゴンの種類も増えます。

どこドラ03_ショップ
▲プレイヤーの装備には回復をはじめ、さまざまな効果が付与されており、ドラゴンのバトルをサポートできる。

――育成できるドラゴンの種類はゲームの進捗によって増えていくのですね。

吉川 特殊な方法でアンロックされるドラゴンもいますが、基本はその通りですね。

――基本的にソロプレイだと思うのですが、対戦要素などはあるのでしょうか?

吉川 現在PvPを開発しています。本作では育成し終えたドラゴンの記録が残されていく仕様となるのですが、その記録の中のドラゴンを使ったPvPですね。

――やはり、バトルは1対1で?

中川 そうですね。ですが、チーム戦があったほうがおもしろいと思いますし、そのほうが「友だちがプレイしているから、僕も」という流れを生みやすくなると思うので、3匹vs3匹の勝ち抜きチーム戦も構想に入れています。

――そのほかにソーシャル要素はありますか?

中川 地図というものを実装する予定です。地図には冒険の行き先が書いてあるのですが、地図ごとに増加するパラメータの種類やその量、また取得できる必殺技、アビリティが異なっています。

吉川 それが毎回ランダムで生成されるのですが、それをツイッターでシェアできるようになっているので、そこでソーシャルの楽しみを味わっていただければと。

――なるほど。地図に使用回数制限はあるのでしょうか?

中川 ひとつの地図につき、誰でも1回利用できるようになっています。

吉川 ただ、効率のよい地図ばかりを使ってプレイを進められるようになってしまうとバランスが崩壊してしまうので、何かしらの調整は入れる予定です。地図の行き先に行けるのは1日5回までとか。

中川 あと、地図発見者だけは同じ地図を2回行き先指定できるようにする予定です。地図を見つけたときに1回、シェアしたあとに1回と。そのようにしてシェアの数を増やせればいいなと。

【どこドラ】05_バトル3

――これはおもしろそうですね。すごい地図が発見されたりしたら、かなりバズりそうです。ちなみにこちらは、配信開始のタイミングから実装される機能になるのでしょうか?

吉川 はい。リリース後に何かを追加実装するという予定はありません。地図もPvPもリリースタイミングからの実装となります。基本運営がないゲームですので、よほど人気が出て、大きな売り上げが出るのであれば、感謝として追加をということにもなると思いますが。

――そのときには、ぜひ今川さんに新たなドラゴンを追加で描いてほしいですね!

吉川 そうですね、思い切って合計100体とかにできればいいですね(笑)。

今川 100体かぁ……(笑)。

――ちなみに、リリース日はどれくらいの時期を想定していますか?

吉川 来年の、みんなが働き初めて、まだやる気があるときくらいに出せればな、と動いています(笑)。

――いやにピンポイントですね(笑)。

吉川 そこに合わせることで、メディアに取り上げられやすくなりますから、それ狙いです(笑)。

――リリース楽しみです! 本日はありがとうございました。

 

どこでもドラゴン

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG
メーカーGAME GABURI
公式サイトhttp://gamegaburi.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/GameGaburi?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=http%3A%2F%2Fgamegaburi.com%2F
配信日配信中
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