スマホで操作するPS4ゲーム?PlayLink対応ソフト『Hidden Agenda -死刑執行まで48時間-』を試遊してみた【TGS2017】

2017-09-22 19:22 投稿

スマホで遊ぶ多人数参加型サスペンスADV

2017年9月21日より開催中の“東京ゲームショウ2017”。プレイステーションブースには、どうやらスマートフォンを使用するPS4用ゲームが出展されている、とのこと。

PS4なのにスマホ?まったく想像ができない……。ならば、実際に自分の目で確かめるしかない!というわけでさっそくプレイステーションブースに潜入してきた。

そのソフトのタイトルはスマホとPS4をつなげて遊ぶPlayLink対応ソフト『Hidden Agenda -死刑執行まで48時間-』(以下、『Hidden Agenda』)。いざブースをのぞいてみると、本当にスマートフォンが用意されている!なんとも不思議な光景だ……。

ちなみに、PS4のコントローラーはゲームの起動時や終了時などでは使用することになる。

 
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▲肩に置くタイプのウェアラブルネックスピーカーもソニーの新製品とのこと。ゲームに合わせて振動する機能もあり、臨場感を高めてくれる魅力的なデバイスだ。

さて、ではスマートフォンを使って何をどのように操作するのか?そもそも『Hidden Agenda』とはどんなゲームなのか?

この記事では本作の試遊リポートをお届けしよう。

『Hidden Agenda』公式サイト

分岐するシナリオをコントロールする

本作は逮捕された猟奇殺人犯が死刑執行の48時間前に「真犯人はほかにいる」と新たな供述を始めたことから物語が展開していくサスペンスドラマ。

ネタバレになってしまう恐れがあるためシナリオの詳細は伏せるが、基本的にはまるで映画や海外ドラマを見ているかのように進行していく。

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▲実写と見間違えるほどのクオリティに目を奪われる。

では、プレイヤーはどのようにこの“映像作品”に干渉して“ゲーム”として成立させるのか。

その答えが“シナリオへの介入”だ。シナリオの要所要所では画面に選択肢が提示され、プレイヤーは多数決でそのいずれかを選択して進めていく。

スマホをタップすると連動してモニターに表示されたポインターがオンになり、その状態のままフリックすることでポインターを動かすことができる。選択肢を選ぶ際や、画面内のオブジェクトを調べる際などはこれで操作することになるぞ。

この“多数決でシナリオを選択する”という点が“多人数参加型ADV”と評した所以だ。

自身のスマホを使い、ほかの参加者を出し抜け!

シナリオはある程度の長さごとにチャプター分けされていて、チャプターごとに誰かのスマホに“秘密の指令書”(英訳すると『Hidden Agenda』になる)が送信される。

個々人のスマホには自身の情報のみが表示されるため、この段階では指令書が送られたプレイヤーが誰かは送られた本人にしかわからない。

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指令書を送られたプレイヤーはそこに記載された通りにシナリオを誘導することが目的となり、送られなかったプレイヤーは指令書持ちが誰かを当てることがゲームの目的となる。

チャプター終了時に指令書持ちは指令通りのシナリオを選択できれば100点が持ち点に加算され、指令書持ちが誰か当てることができたプレイヤーには50点が加算される。これをくり返し、最終的な得点数で順位を競うのだ。

“人狼ゲーム”に共通する要素が多いため、経験者であればすぐにゲーム性を理解することができるだろう。

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▲こっそりほかのプレイヤーの動きをチェックするのも重要なポイント。

実際にゲームをプレイしてみた

ゲームは猟奇殺人犯、ジョナサン・フィンの家に警察が踏み込むシーンから始まる。

この段階で“参加者でいちばんプレッシャーに強いのは誰か”という投票が行われ、オープニングチャプターの最後に訪れる選択肢をここで選ばれたプレイヤーが決定することになる。

 
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フィンの逮捕から5年後、死刑執行まで残り48時間となったところで彼が「真犯人はほかにいる」と新たな供述を始めたところから本格的にゲームがスタートする。

このチャプターではフィンの担当になった女性検事を中心にシナリオが展開していくようだ。

 
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さて、“基本的には”選択肢が発生した場合、多数決によって選択していくことになるが、ここで重要になるのが“テイクオーバーカード”の存在だ。

これは開始時に全プレイヤーに数枚づつ配られ(今回の試遊では3枚)、自身の端末のテイクオーバーボタンを押すことで1枚消費しつつ、多数決を無視して“発動したプレイヤーが選択したものを強引に採決させる”ことができる代物。

なお、複数のプレイヤーがテイクオーバーカードを発動した場合は後出しした側に主導権が移るようだ。

指令書を受け取ったプレイヤーは強引に指令書通りの選択肢をとるために、ほかのプレイヤーはそれを阻止するため、もしくは指令書持ちが誰かをあぶり出すためにこのカードを切りながら駆け引きしていくことになる。

 
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また、ゲーム中は“指定された場所にポインターを移動させる”などのミニゲームが発生する場合もあり、たとえばこの場合だといちばん早く移動させたプレイヤーにはテイクオーバーカードが1枚プレゼントされるなど、優位に立つためのファクターになっている。

多数決とはいったものの、実際にはテイクオーバーカードを使ったパワーゲームを仕掛ける、または妨害するのが本作の醍醐味に感じられた。

新時代へのアプローチ

従来の家庭用機では、ひとつの本体で複数人のマルチプレイを行う場合は人数に応じた数のコントローラを用意する必要があり、ハード面での敷居が意外と高い側面があった。

しかし、本作は広く普及しているスマートフォン端末を使用することができるうえ、スマートフォンとの接続に専用の機器を必要としないため手軽に楽しむことができる。

“スマートフォンでPS4のゲームを操作する”のははじめての体験だったので斬新さを感じたが、近い将来にはこのスタイルがスタンダードになるのかもしれない。

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