心に残った宝具や『FGO GO』の開発秘話も！クリエイターズトークの模様をお届け【FGOフェス2017】

2017-08-02 20:30 投稿

開発陣が振り返る『FGO』の裏話

千葉県・幕張メッセにて7月29日と30日に開催された『Fate/Grand Order』（以下、『FGO』）の2周年記念イベント“Fate/Grand Order Fes. 2017 ～2nd Anniversary～”。

29日の15時から行われた“FGOクリエイターズトーク”のステージでは、4月1日限定で配信された幻のアプリ『Fate/Grand Order Gutentag Omen』（『FGO GO』）の開発秘話や、印象深い宝具演出のランキング、事後通販も行われるグッズの紹介などが行われた。

ここでは、そんな“FGOクリエイターズトーク”の模様をリポートでお届けしていく。

▲FGO司会進行はアニプレックスの金沢氏が努め、塩川洋介氏（FGO PROJECTクリエイティブディレクター）、石倉正啓氏（FGOマーケティングディレクター）、安生真（開発スタッフ）が登壇。

4月1日に世間を賑わせた『FGO GO』開発秘話

2017年4月1日に電撃的に配信され、わずか1日で配信終了した幻のアプリ『Fate/Grand Order Gutentag Omen』の制作に関わるトークが展開された。

塩川氏によると、サーヴァントを集めるアプリを制作したらおもしろいのではないか、というところから企画が進んだとのこと。

また、最初は聖晶石を投げる動作をするバージョンを作っていたが、タップするだけの遊びやすい仕様に変更したと開発中の裏話を語った。

某サーヴァントの説明に“地球最強のゴリラ”と記されるなど、ハイセンスでパンチの効いた紹介テキストは、元々通常の『FGO』で使われているフレーバーテキストを転用しようとしていたが、紆余曲折あり、『FGO』の作家陣が総動員で仕上げた“本気”のものだというエピソードも語られ、会場を大いに盛り上げた。

開発スタッフの心に残った宝具をランキング形式で発表

サーヴァントのバトルモーションなどを手がける安生氏からは、“心に残った宝具 2017”と題して、開発スタッフの中で思い出深い宝具をランキング形式でまとめて発表された。

3位：殺生院キアラ

ボイスを最後まで細かく調整した点や、お腹の中から引いていく独特のカメラワークなどにこだわったという殺生院キアラが第3位でランクイン。

また、背景に表示される惑星は、宝具演出が7〜8割出来上がった段階で奈須きのこ氏からの提案により追加されたものだと語った。

2位：メルトリリス

第2位は、スケートのように舞うモーションが特徴的なメルトリリス。

このような慣性が働く動きは、ポーズが変わらないまま高速で動く場合が多く、少しでも違和感が出ると目立ってしまうので表現が難しいという。「中割り（※アニメーション作画の工程で、動きの要となる原画と原画を間に絵を描き入れて補う作業のこと）をどの位置におくかで、動きの気持ちよさがまるで変わるので、最後まで調整を重ねた」と、表現へのこだわりを語った。

1位：新宿のアーチャー

堂々の第1位は、新宿編で実装された新宿のアーチャー。

正面からのカットや、なめらかにスクロールする背景など、豪華な演出が多く取り入れられているのが、この宝具演出の特徴。「特別なカットが多いと、どうしても宝具演出の尺が長くなってしまう」と安生氏は語る。制作中では現在の演出よりも5秒以上長い尺だったが、バトルのテンポを損ねないように少しずつ尺を調節し、現在の形に至ったとのことだ。