『釣り★スタ』愛され続けて10周年「魚のアイデアが尽きかけた」時代もあった

2017-06-30 16:30 投稿

『釣り★スタ』の10年を聞いてきました

ソーシャルゲームが登場した初期の時代。黎明期と言える2007年にグリーがリリースした『釣り★スタ』が、今年10周年を迎えた。

世界初のモバイルソーシャルゲームとなったタイトルは、本質的なゲームデザインを変えぬまま、いまなお多くのユーザーに愛され続けている。

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けど、10年も運営していたらぶっちゃけ“あんなことやこんなこと”、あったんじゃね?

というわけで、そのあたりについて現『釣り★スタ』プロデューサーの高松亘平氏を直撃してみました。

カジキのお出迎え

やってきたのは、もちろんグリー本社。記者がここに初めて訪れたときから5年ほどは経つけれど、受付のエントランスはそのころからほとんど変わらない。

もう何度も通されたことのある会議室へ向かうと、そこにあったのは……

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!!!!

な、なっ……! 人が……カジキ(※)に……く、食われてる……!?

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(※)過去に制作したカジキマグロ型の特製寝袋らしい

「『釣り★スタ』プロデューサーの高松です」

こんなお出迎えを受けたのは、そこそこベテラン域に突入してきた記者ですら初めての経験かもしれない……。本日はよろしくお願いいたします。

この10年をたったの10行で

というわけで、まずはこの10年を軽く振り返ってもらって、それぞれ年イチの出来事みたいなところを聞いてみました。

長くなりそうだったので、簡潔にまとめると、

2007年 サービス開始
2008年 初イベント ツアーイベント登場
2009年 なんかやってた
2010年 コンテストイベント登場
2011年 スマホ版リリース
2012年 某有名芸人とのテレビCMが好評
2013年 なんかやってた
2014年 チーム対抗大物魚討伐イベント
2015年 深海魚ブームに便乗した
2016年 マジンガーZとコラボした

我ながらざっくりしすぎたかもしれん(笑)。10年がたったの10行で! 2017年の上半期で言うと、釣りスタVRが期間限定で登場したことがニュースになったり。ちなみに、高松Pは5年ほど前の入社だそう。

高松P 最近で言うと、各種コラボはお客さまの反響がすごく大きいですね。『北斗の拳 イチゴ味』コラボでは、初めての“人面魚”として“サウザー顔”の魚や“ハート様”のタコなども実装しました。また、『マジンガーZ』コラボでは、右腕がカジキになったオリジナルの限定フィギュアも話題になりましたね。

なるほど、けど『マジンガーZ』をコラボで持ってくるあたり、なかなかのセンスですよね? つーか、そろそろカジキ脱いでください。

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高松P 本当にユニークだと思うのですが、じつは『釣り★スタ』のプレイヤー層の多くが40代~50代の方なんですよ。30代も含めると全体の6~7割を占めています。コラボを企画するときはそのあたりのターゲットを意識していますね。

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▲『釣り★スタ』プレイヤーの年齢層(出典元:グリー)

下手するとお父さん世代。「うちのオヤジがまだ『釣り★スタ』やってた」みたいな話はよくあるのだとか。

ターニングポイント

けど、10年も続けていれば、1回や2回、“サービス終了の危機”とかあったんじゃないの? ぶっちゃけ。

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▲唐突な質問にブレッブレに動揺する高松P。

高松P 危機とまでは言いませんが、大きなターニングポイントになったのは2011年だったと聞いています。そのころはカードバトルやガチャがものすごく流行った時期で、『釣り★スタ』のビジネスモデルと合わず運営の見直しが入りました。そこで登場した“大物勝負”というイベントは、いまでも主軸のコンテンツになっていますね。

ひとつ気になるのは、サービス開始当初からこの10年ずっと継続してプレイしているユーザーっているのかどうか。10年選手ね。

高松P いらっしゃいますね。最初からではなく、2、3年目にGREEのテレビCMが放送された時期の登録を含めると、長く続けていただいている方はけっこう多いです。

釣り★スタ画面

こちらは『釣り★スタ』の画像比較。2011年の記事で使用したHIT画面(左)と、最近のHIT画面(右)。これぞ『釣り★スタ』たる、慣れ親しんだド安定のデザインが心をアツくする。

ちなみに、この10年でいちばん魚を釣り上げているトッププレイヤーについて聞いたところ、その釣り上げた数はなんと……

約180万匹!!

……!! とか書いてはみたけど、想像以上にケタ違いすぎて、どれくらいスゴいのかピンとこず、リアクションできず(笑)。わかりやすく言い換えると、1日あたり約600匹オーバー(登録日から換算)。10年近く毎日600匹の魚を釣り上げていると考えると、やっぱりハンパなかった。

<ユーザー釣果数ランキング>
1位 1833243匹
2位 1771204匹
3位 1450361匹
4位 1344265匹
5位 1331132匹
(※インタビュー実施時の数字)
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▲『釣り★スタ』画面の変遷。左上はガラケー時代のもの。

魚のネタ切れ問題

そして、10年も運営していたら、まずありそうなのが魚のネタ問題。

高松P 魚の図鑑はひと通り買い揃えてしまったと思います。動物を魚に仕立てていた時期はわりと迷走期ですね(笑)。

そうプロデューサーが言った通り、魚のアイデア切れはかなり早い段階でぶち当たった問題だったそう。それだけに、2014年あたりに迎えた“深海魚ブーム”には「深海でやれる!」と、開発チームは歓喜したのだとか。以降、架空魚や季節柄の魚なども登場し……

<これまで登場した魚の種類の総数>
5684
<これまで登場した竿の種類の総数>
6131
(※インタビュー実施時の数字)

これまたハンパねえ。使用する竿も当初は実在する竿がベースだったが、どんどんボリュームアップしていったのだと言う。

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左は、高松Pがもっとも印象に残っているという竿の画像。

高松P ナビキャラクターのおやっさんの竿なんですけど、10周年のカーニバル衣装は、もはや原型を留めていませんね。受け入れてもらえるか不安でしたが、好評だったのでよかったです。

10年続けられた秘訣

最後に、せっかくなので真面目にロングセラーの秘訣を聞いてみた。

高松P 世界初のモバイルソーシャルゲームと謳って、かなり早い時期にローンチできたことがひとつありますね。そして、中の人間が変わっても『釣り★スタ』の楽しさの根幹をしっかり引き継いで運営できていることが大きいと思っています。ユーザーの皆さまからも、10年間変わらずに愛を持ってプレイしていただき、すごく支えられてきました。それがいちばんですね。

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ちなみに今後の展望は?

高松P 2017年の最後までが10周年イヤーだと思っているので、第2弾、第3弾のキャンペーンも考えています。また、お客さまたちが直にコミュニケーション、交流ができる機会なども検討していて、10周年の“感謝”をお届けできればと思っています。ゲーム内で新しいイベントなども計画中なので、ぜひ楽しみにしていてください!

冒頭カジキだったくせに、なんかイイ感じの話でまとめられてしまったので、最後もカジキの画像で〆させていただきます。ありがとう、高松P!

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『釣り★スタ』最新イベント情報

そんな『釣り★スタ』では、6月30日より“大アジ勝負”が開催!

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たくさんの大物を釣り上げてサオの真の力を引き出す新機能、“おやっさんとサオ研究”も登場しているのでチェックしてみて!

【開催期間】
6月30日11時~7月6日23時59分まで

釣りスタ

ジャンル
アクション
メーカー
グリー
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS/Android

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