【個人開発ゲームを斬る】“駅”を育てて1日50万人が利用する巨大ステーションを作り上げるシミュレーション『えきっと!』

2017-05-29 15:18 投稿

施設を増やしてメガステーションへ

猫や犬はもちろん、マリモやクラゲ、そして奇妙な形に進化するアルパカなどなど。スマホの中で、“何か”をまったりと育成している方は、けっこう多いのではないでしょうか。

そんなわけで今回は、“駅”を育てるシミュレーションゲーム『えきっと!』を紹介させていただきます。

ドンと置かれた“駅”

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▲なんもねえ!

緑の草原にドンと置かれている“灰色の板”。これがあなたの育てる駅の現状。

「線路があるから、多分、駅だろうな」という状態から、たくさんの人が利用する“メガステーション”へ育て上げましょう。

まずは“改札”作り

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▲あなたの改札は、中央派? 端派?

“入り口”がないとさすがに話にならないので、まずは“改札”作り。

メニューから作りたいものを選んで、好きな場所へ配置すればオッケー。3Dモデリングなので、クルクルと向きを変えることも可能。待ち時間なく、あっという間にあなたの駅に改札が完成します。

施設を設置

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▲何が作れるかはガチャ次第

改札だけではさすがに寂しいので、他にも何か作りたくなるのが人情。『えきっと!』には、“ベンチ”や“トイレ”などの定番施設はもちろん、“自動販売機”や“売店”などなど、さまざまなものが用意されております。

が、施設はすべて“ロック状態”。つまり、作製不可。

そのロックを外すのが、“ガチャ”。ガチャを回して、作りたい施設を当てましょう。お望みのものが当たらなくても、ムダなもの、ハズレはいっさいないので、設置してみると意外にしっくりくるかもしれません。

駅を眺めて

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▲始発が来た!

施設を作って駅を賑やかにすると、利用客が増えます。ですので、ポコポコと作りまくりたいのですが、施設を作るためには、“資金”と“ツルハシ”が必要。資金やツルハシが尽きて何も作れなくなったら、駅を眺めましょう。

ゲーム内の時間が流れ、駅に人が集まり、そこに電車が到着。アプリを閉じていても時間は流れますが、電池に余裕があるならまったり眺めるのが吉。

ちょこちょこと動く人を眺めていると癒されますし、ボーナスも少しゲットできます。

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▲1日の結果発表

ゲーム内の時間が0時になると1日終了。利用してくれたお客様の数と、収入が発表されます。

ここで得た資金でガチャを回して、新しい施設をゲットし、駅利用客を増やし、1日の収入アップというのが、基本的な毎日の流れ。

発展させるには

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▲伸び悩み

しばらくは順調に利用客が増えていきますが、ある程度で頭打ち状態に。駅の詳細を確認して、対策を立てましょう。

駅の“規模”的に、利用客の伸び代がある場合、“改札”を増やすことによって、利用客の上限を増やすことができます。

夜になると、“明かり”が届いていない場所にある施設は利用されません。“街灯”を設置し、すべての施設に明かりが届くように、配置変更。

ゲームっぽくなってきました。

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▲だいぶ賑わってきた、はじめの駅

新たな駅を増設

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▲寂しすぎて泣けた、あたらしい駅

利用客が増え、いよいよ成長の限界を感じたら、新たな駅を増設してもいいかもしれません。まずは新しい駅の規模を、“ちいさい”、“ちゅうくらい”、“おおきい”の3タイプから選択。作る場所として“へいや”、“やま”、“うみ”をご用意。

ただし、規模の大きな駅を選ぶと、施設設置にかかる費用が一気に増加し、資金がまったく足りません。これをフォローしてくれるのが、これまでに育てたちいさい駅の存在。

たとえば、ちいさい駅を育てていくとボーナスとして、“ちゅうくらい”規模の駅の施設費用が割引されます。序盤はちいさい駅を複数作っていくのが戦略的にいいのかもしれませんが、“おおきい”駅をドカンと作って、何もできない寂しさを感じるのもいいかもしれません。

少々無茶をしても、この『えきっと!』には“維持費”の概念がないので、資金ショートでゲームオーバーにはならないのでご安心を。

時に繊細に、時に大胆な戦略を駆使して、1日50万人が利用する巨大ステーションを作り上げる“使命”を果たしましょう。

萌え萌えな女性ナビゲーターも登場

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▲銀髪の主人公の使命とは?
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▲萌えキャラとのサブイベント発生

『えきっと!』には、駅を大きくする育成要素だけではなく、“ストーリー”も用意されております。

ちょっと強面の主人公や、萌え萌えな女性ナビゲーターの2Dキャラたちが、ボクセルで作られた3D世界観とのミスマッチな化学反応を起こし、何ともたまりません。さらに用意されているシナリオがけっこう重めで、こちらもまったりとした駅の雰囲気とのミスマッチを起こしており、先が気になって仕方ありません。

そんなわけで、こちらのアプリを開発された“PEMO”さんにお話を色々聞いてみました。

Q1.はじめまして、まずは簡単な自己紹介をお願いいたします!

ふだんは会社員でコンシューマー向けのゲームを開発しています!
趣味もゲームを作ることなので、平日は仕事でゲーム作りに疲れたら、家に帰ってゲーム作りで疲れを取る感じです!
周りから見たらヤバイ人ですね(笑)。
でも休日はゲーム作りをすることは少ないです。

Q2.ゲーム好きには最高の人生ではないでしょうか! 過去作品とは雰囲気がガラッと変わっているのですが、『えきっと!』をリリースしようと思ったきっかけを教えてください。やっぱり電車が好きなんでしょうか?

はい、電車も好きですがいろいろな駅の雰囲気が好きです。
作ろうと思ったきっかけは小説で駅専門の建築士という職業が出てきて、「そんな職業があるのか! 駅のあの雰囲気を自由に作れたら楽しいだろうなー」と、思って作り始めました。
ゲームは作りたいものを作るので雰囲気は毎回変わってしまいますね(笑)。

image11_1▲タイムリープ系の新感覚脱出ゲーム『運命からの脱出』image11_2▲運命の人と出会う放置ゲーム『信じられない話だがこんな俺にも運命の人がいるらしい』

Q3.開発期間はどれぐらいでしょうか? かわいいイラストなども含めてすべておひとりで完成させたのでしょうか?

プログラムとデザイナーのふたりで制作しています。
過去の作品と共通点がまったくなかったので、使いまわせる部分もなくいろいろ作っていたら1年半かかりました。

Q4.1年半は個人開発ではかなり長いですね! 開発中の苦労話を聞かせてください。

シナリオを何回も作り直したのとサブイベントが多いのでテキストが多くて大変でした。
あとは今回のゲームは作っていてとても楽しいので、アイデアがたくさん出てきて最初はどれを入れるかで悩みました!
残りのアイデアはバージョンアップで追加していこうと思います。

Q5.単なる“駅育成”だけではなく、かわいいキャラを採用したり、謎めいたストーリーを用意しているのがなかなか斬新なんですが、過去作品も含めシナリオを考えるのがお好きなんでしょうか?

じつは……お話を考えるのは苦手で、どの作品も完成ぎりぎりまで考えています(汗)。
ゲームのシステムを考えるほうが好きです。
それでも入れるのは、少しでも心に残ってくれるといいなーと思ってストーリーを入れています。

Q6.それは意外でした! リリース後の手応え、反響などはいかがでしょうか? 何かおもしろい反応はありましたか?

とても好評です! いい反響が多くてうれしい限りです!
長年の夢だった、自分のゲームを電車でプレイしている人を見つけてしまいました(笑)。

Q7.“遊んでいる人を見つける”ミッションは、開発者の夢ですからね! 開発者だけがこっそり教える攻略法や、小ネタなどあればぜひ。

じつは駅の周りの建物は自由に動かすことができます!
建物も自由に動かして好みの駅にして遊んでみてください。
あとゲーム中には出てこない駅長の名前なのですが……名前は“ハヤブサ”です!

Q8.ファンにはたまらない情報をありがとうございます! 最後に何かひと言、よろしくお願いいたします。

そうですね、『えきっと!』は自分の中でもまだまだ未完成ですので完成に向けてがんばりますので、ユーザーのみなさま! 気長に付き合っていただけるとうれしいです。
そして少し先になるのですが“コマチ”が登場します!
どんな役割で登場するか楽しみに待っていてください。

komachi
▲“コマチ”のラフ画。役割は雰囲気でわかるかも?

ゲーム内の駅はもちろん、ゲームとしてもバージョンアップで進化し続ける予定の『えきっと!』。

電車に興味がなくても、シミュレーションゲームとして、非常によくできていますので、ぜひ遊んでみてください!

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


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鉄道駅ゲーム えきっと!

メーカー
yuichiro hino
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
iOS/Android

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