【PS VR】言葉では伝えきれないもどかしさ……『ヘディング工場』はとにかくスゴイ!!

2017-02-08 22:34 投稿

TGS2016でも注目を浴びたタイトルが、いよいよリリース!

昨年行われた東京ゲームショウ2016のインディーゲームコーナーで展示されていたプレイステーションVR(以下、PS VR)専用コンテンツ『ヘディング工場』。

本作が2017年2月17日にリリース予定であることが判明した。

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インディーゲームコーナーでのPS VR展示という珍しさから、TGS2016でも注目を集めた本作。

飛んでくるボールをヘディングで打ち返して、的を破壊したり、ワープゾーンに入ったりと、特定の条件をクリアーすることでステージを進んでいく。そんなカジュアルゲームともパズルゲームとも取れる、チャレンジングな内容なのだ。

しかもコントローラは一切使用せず、使うのはPS VRを装着した”頭”だけ。

あまりに突飛な発想なので、言葉や絵面だけではいまいち把握しきれない部分もあるだろう。そこで今回は、2017年1月某日に行われたメディア向け先行体験会で、実際にプレイした際のプレイインプレッションをお届けしよう。

▼メディア向け体験会で実際にプレイしたときの様子

ホラー、スパイ、ヘディング!インディーコーナーで見つけた気になるVRゲーム6選【TGS 2016】

やってみないと分からない魅力

まずプレイをして得た印象は「これぞまさしく幻想世界!」というもの。金属とも有機質ともわからない謎の素材で出来た、空飛ぶお城のような世界が舞台なのだ。

空間内にある建築物のデザインは、メカを連想させるものの、鮮やかな配色でアラビアンナイトのような構造にもなっている。

さながら、「遙か未来に登場するディズニーリゾートは、このような感じなのかも?」と思わせる。そんな胸躍る世界が眼前に展開されるのだ。

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本作の特徴のひとつに、チュートリアルや選択メニューが存在しない点が挙げられる。ゲームが始まると、なんの説明もないまま最初のステージに突入している。最近のゲームの流れからすると不親切とも思われるこの仕様だが、実際にそのようなことは微塵もない。

なぜか? 砲台のようなキャラクター(?)が飛ばしてきたボールをヘディングして、ターゲットの的に当てるだけだからだ。驚くほど違和感なく、即座に判断できる。

なぜここまでスムーズに内容が飲み込めたのかは不思議だが、それもまた本作の魅力と言えるだろう。

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▲どれがボールでどこに当てればいいのか一目瞭然。ゲーム序盤の的はぼんやり白く光るため、ことさら分かりやすい。

世界観について触れたものの、VRゲームにおいて重要なのが操作性と没入感。だが、どちらもすこぶる好調だ。

ボールをヘディングで前方に飛ばす際は、およそ目線の先にボールが飛んでいくようになっている。目線を的に向けることを意識しながら頭を振ればいいだけなので、小難しい操作は一切いらない。

とはいえ、これまでのゲームには絶対になかった特殊な操作法なので、慣れるまでには若干の時間を要するだろう。だが、それもおおよそ十数秒~数分と言ったところ。体を使って、ほんの少し試行錯誤するだけで、その感覚は掴めるはずだ。

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▲ステージに配置されたオブジェクトにボールを当てると壊せることに気付き、嬉々として城内を破壊しまくる小宮元年。

この”体を少しだけ動かすゲーム”という体験が、うまくおもしろさに変換されているのだろう。

操作性と同様に気になるのが没入感だが、そちらに関してはかなりのデキ

眼下に広がる幻想世界は統一感が取れているほか、距離感や挙動にも違和感がない。天には美しい空が広がっており、グラフィックの完成度も非常に高い。

美しく、ハイグラフィックなオブジェクトに包まれた世界にひと足踏み込んだ途端、自分がその世界の住人になった気分すら覚える。それほど没入感が高い。

この没入感の高さは、ゲームが始まってすぐに体感することができると思うので、プレイの際にはぜひここにも注目してもらいたい。

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▲空中に浮いた世界が舞台になっているので、下を覗くと足がすくむ。この感覚も高い没入感があってこそ!

また本作のキャラクター移動は、ライド系と呼ばれるものに分類される。ざっくり説明すると、コースターのようなものに乗せられて、何も操作せずに自動で移動していくものだ。

しかしながら常時移動しているわけではなく、移動はステージとステージのつなぎの部分だけ。しかもかなりゆっくりと移動するだけなので、VR酔いはまったくない!

手放しでオススメできるタイトル!

堅い話はここまで。後は個人的な感想となる。

いやぁ、すごかった! すごくおもしろかった!!  プレイ前に与えられていた「ヘディングするゲームなんです」という情報からは想像できないほどおもしろかった。

VRのソフト全般に言えることだが、本作こそ“プレイしてみないと分からない”おもしろさを持ったゲームと言えるだろう。

まず「これをヘディングして、あそこに当てればいいのか」と分かったときのワクワク。明確に提示された目標を感じられたとき、人はここまでワクワクするものかと、自分を疑うほど心が躍ってしまった。

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そして、ボールを的に当てるコツを得たときの爽快感と、ポンポンとボールを思うように的に当てたときの達成感! これはわざわざ説明するまでもないだろう。あえて加筆をするのなら、そこにいたるまでの時間が短いため、「俺って天才なんじゃないか?」と錯覚するような気持ちよさがあるといった具合だろうか。とにかく超きもちいい!

それと、特別に見せてもらったエンディング。詳しくは語れないが、本作にもしっかりとストーリーがある。決して文字にも言葉にもされないが、そこにはしっかりとしたストーリーがあり、それが最後の最後でしっかりと回収されるといった類のものだ。

実際に体験した自分から言わせてもらうと、ラストは絶対にびっくりする。これだけは保証しよう。

そして、こうも思うはずだ「2周目もやってみよう」と。ちなみに、本作のエンディングには、バッドエンドとグッドエンドの2パターンがあるとのこと。

こう書くと「同じゲームを何周もさせられるのはちょっと……」と思う人もいるかもしれないが、おそらくその不安は杞憂に終わると思う。

初見で見たステージと、一度エンディングを見てから見るステージでは、その意味合いやその世界観から感じるものがガラリと変わるからだ。

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▲ちなみに、1周目と2周目ではこのボールを射出するタレット(砲台?)への愛着感に大きな差が生まれる!

きっとステージを進んでいくごとに新たな発見や気付き、予想・妄想の類が膨らんでいくことだろう。それに、制作者曰く「慣れればエンディングまで2~3時間」とのことなので、周回プレイも苦ではない。

これはぜひとも多くの人にプレイしてもらいたいタイトル。PS VRを持っている人には、ぜひリリースされたら楽しんでもらいたい。

ちなみに、先述にある砲台だが、これのペーパークラフトもあるという。まだ公開はされていないが、折を見て設計図が一般公開され、誰でも作れるようにする考えもあるとのこと。気になる人はそちらも期待して待ってみるといいだろう。

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▼メディア向け体験会で実際にプレイしたときの様子

『ヘディング工場』公式サイト

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ヘディング工場

メーカー
ジェムドロップ
公式サイト
http://www.headbutt-factory.com/
配信日
2017年2月17日
価格
2200円[税抜]
対応機種
PlayStation®VR 専用ソフト/オンライン配信専用タイトル

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