【新作】これ以上怖くしてどうする！ 例の訳あり病院がVRに 『[VR版]改・恐怖！廃病院からの脱出：無影灯』

閲覧注意な極上の恐怖を存分に味わえ

いわくつきの廃病院を訪れた若者が、院内で過去に起こったとある事件に巻き込まれていく、ザイザックスが手掛ける3Dホラーシリーズ『無影灯』に待望のVR版が登場した。

本作は第1作目をベースにVR版オリジナルの演出を追加、すでにプレイ済みという人も、油断していると返り討ちにあう新たな恐怖体験が用意されている。

どうか、恐怖のあまりスマホを落としてしまわないよう、しっかりストラップで腕に固定し、ちゃんとトイレを済ませてからプレイすることをオススメしたい!!

VR特有の注視操作で恐怖が倍増

もともと360度視点操作で院内を探索する3Dタイプの本作。それがVRになったところで変化はあるのだろうか。

すでに真相編まで遊んでしまっていた著者にとって、この病院は歩き慣れたなじみの場所で恐れるに足らず。そう思っていたのはVRゴーグルを装着するまでのこと。

レンズ越しに見るそこは、あきらかにヤバイ場所だった。

謎解きに必要なアイテムの入手、各所を調べるアクションはすべて注視操作に対応。

従来であれば片っ端から画面をタップしていた探索も、本作では重要なポイントに目線を合わせれば注視アイコンが動き出すので、そうした手間をかけることがなくなった。

しかし、これはとても大きな問題が発生したことにもなる。

つねに重要なポイントに目線を合わせるということは、ずばり、恐怖演出を真正面から受け止める、向き合う勇気が試されるようになったというわけだ。

いやぁ、たまりません。これは最高のご褒美ってやつだよね。

見慣れたものから新規のものまで、恐怖演出はVRによって格段に増している。

数え切れないほどのホラーゲームをプレイしている著者も、思わず声を出してVRゴーグルを外してしまったこのスリル。どうか、ひとりでも多くの皆さんにも体験してもらいたい!!

目線を下げて行うアイテム選択

従来であれば画面上部にあったアイテムパレットなどが、本作では目線を落とした足もとに表示される。

これは、VRを使った没入感を高めるため、視界に極力入らないよう再構築した開発側の配慮なのだろう。

“うれしい配慮”、そう感じた直後、ひとつのシチュエーションが脳裏をよぎる。

シャンプーをしていて目を開けた瞬間、そこに幽霊がいたら!?　っというアレ。意味もなくお風呂におびえてしまった幼少期を思い出しちゃったのだ。

目線を上げたとき、もしかすると恐怖演出があるかもしれない。

心理的な不安をも操る本作は、スマホのVRもすごいと感じさせる十分なクオリティなので、すでに2作ともクリアー済みの人もぜひ、まっさらな気持ちでチャレンジしてもらいたい!!

P.N.深津庵
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