【新作】360度探索ホラー最新作は直球勝負すぎて失神寸前!! 『続・恐怖！廃病院からの脱出：無影灯 真相編』

例の廃病院に記者が踏み込む

肝試しをしようと訪れたのは、いわく付きの廃病院。そこで行方不明になってしまった友人を追い、院内で起こった過去の事件を紐解きながら数々の怪奇現象を体験した前作。

その後の物語を描くのが、この『続・恐怖！廃病院からの脱出：無影灯 真相編』だ。

医療の現場で起こった悲しい事件、それをきっかけに病院は閉鎖。なるべくしてなった心霊スポットは、若者が肝試しに訪れた後もそこに残されていた。

そんな廃病院に目をつけたのが、とあるスポーツ新聞だったのだが……。

前作を余裕で超えるてんこ盛りの恐怖体験!!

廃病院にまつわる事件に興味を持った“とあるスポーツ新聞”、どうしても某○○ポを連想しちゃうわけだけど、そこの編集長から直々の命令を受けちゃったのが新人記者であり本作の主人公。

過去の医療ミスを決定付けるメスの行方を調査、見つけるまで帰ってくるなとの無茶振りに逆らえるわけもなく、いわく付きの現場を訪れるのだ。

正面から乗り付けた主人公だけど当然玄関は閉ざされ、“殺人院長”というじつに情熱的な落書きを横目に、放置されていたハシゴを使って壁面にある小窓から院内に潜入。

事件の真相に迫る証拠を集めるのが目的だけど、それはあくまでも主人公の都合。ここの住人たちはそんな事情は関係なし、構ってちゃんかと思うくらい、いたるところからアプローチをかけてくるから気が抜けないぞ。

控えめなやつらもいれば……

押しの強いやつらも健在!!

これはプレイした著者の感覚だけど、こうした恐怖演出は前作より格段に増えていて、そのバリエーションも豊富だったという印象。

見覚えのある霊症もちらほら、ストーリーの繋がりもあるので、前作からプレイしておくとより楽しめると感じた。

それでは、本作冒頭から前半部分を動画で紹介、実際の霊症をチェックしてほしい!!

『続・恐怖! 無影灯 真相編』お試しプレイ

行動範囲が拡大した廃病院探索

廃墟となった病院はそのまま放置され、間取りも前作と変わらないので、マップがなくとも位置関係が手に取るようにわかる。

また、無数の手形が残る病室や、診療室の模型など、前作からのつながりを感じさせるものも多く、緊張感の中にも勝手知ったる安心感のある不思議な体験ができた。

そのいっぽうで本作では新たに院内の庭（ハシゴを拾う冒頭のMAP）が追加。出入りできる部屋と解除の条件、謎解きパートも一新されており、ゲームとしても十分楽しめたぞ。

真相に迫る新たな記述を手に入れろ

記者である主人公は医療事故の真相を解くため、院内に残された手記やカルテなどを回収。特定のポイントを持参しているカメラで撮影、記者らしいアクションも楽しめる。

そこで描かれるのは確信に迫る重要なものだけでなく、前作でこの廃病院を訪れた若者たちと思われる痕跡も多く、細かな情報のひとつひとつに興味が湧く丁寧な作りになっていた。

全体を通してただ怖がらせるだけの続編ではなく、あくまでも真相を解くのが目的というアプローチが十分に伝わってくる。

霊症に関しては、受け手次第でちょっと詰め込み過ぎと感じると思うけど、それでも毎度驚いちゃう絶妙なタイミングなので飽きることはなかった。

本当に真相を暴くことができるのか。新人記者の末路にも注目してプレイしてもらいたい!!

P.N.深津庵
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