【VRレビュー】太古の海底や大自然を旅するSFトラベル『TIME MACHINE VR』

2016-10-24 20:56 投稿

海中探索で生き物の遺伝子情報を採取しよう

Oculus Rift、HTC Vive対応の海洋シミレーションアドベンチャー『TIME MACHINE VR』。

人類が死に至いたるという謎のウイルスに悩まされる世界。その打開策と期待されるワクチンが、太古の恐竜に隠されていると判明。時間旅行士官候補生であるプレイヤーが、タイムトラベルを可能とする小型探査艇を使ってその調査へと向かうことになった。

VRで再現された太古の海はいったいどんなものなのか、おもな遊びかたと、実際にプレイした感想をリポートしていくぞ。

 
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ゲームの見どころ
●シンプル操作で迫力満点の海底探査へ
●全長27メートル大迫力、その正体は……!? 

シンプル操作で迫力満点の海底探査へ

ゲームの基本は、専用の小型マシンに登場したプレイヤーが、太古の世界へ行って生物の遺伝子を採集するといったもの。美しいし大自然をVR上で探索でき、その圧倒的な没入感はかなりのデキだ。

操作方法に関しては、今回プレイしたOculus Rift版のものを紹介しよう。Oculus Rift版は、HMDに付属しているMicrosoftのXbox Oneコントローラでのプレイとなる。アナログスティックで上昇や下降といった移動、RTボタンで対象のスキャニング&遺伝子を検出する“ブローブ”ができる。

またLTボタンで時間の流れを遅らせる“フリーズタイム”も使用可能。これによって生物を追尾しやすくなるぞ。このように、小型探査艇には多彩な機能が備わっているのだ。

 
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▲フリーズタイムを使って動きを遅らせ、そのあいだにブローブを打ち込む。これで俊敏な生物も簡単に捉えることができた。

調査対象となる生物は、ストーリーの進行に合わせて変化。英語音声のオペレーターから操作を学びながら必要なものを集めていく。英語にちょっと怯んでしまうけど、コントローラの図解が画面上に表示されるので、何をすべきかは誰でもすぐに把握できるはずだ。

 
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▲コクピット上部にはBCE“紀元前1億55000万年前”の文字、まずはここから探査が始まる。
 
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▲プレイヤーが正しく操作できるまでつぎのアクションに進むことはない。慌てず小型探査艇の操作を学んでいこう。
 
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▲ブローブの使用はメニュー(RBボタンで展開)から牙のアイコンを選択すればいい。このほかにもいろいろなコマンドがあるが、それはストーリーに応じてアンロックされていくようだ。

基本的な操作を学んだところで現れたのは優雅に泳ぐウミガメ。このまま竜宮城にでも連れて行ってくれるのかと思うほど幻想的な光景だけど、こうした平穏な時間はいつまでも続かない。

鋭利な歯を持つワニに似た生物や首長竜、思わず息を呑むシチュエーションの連続にコントローラは手汗でたいへんなことに。それではさっそく、ワクチン開発の第1歩を踏み出してみよう!

 
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▲手を伸ばせば触れることができそうな距離に迫るウミガメの群れ。とくに何も起こらないシーンでもずっとみていられるほどのリアリティだ。
 
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▲敵意むき出しのワニらしき生物と遭遇、近づいたら襲われて画面が暗転。一瞬、どこを向いているのかわからなくて焦ってしまった。一瞬でも竜宮城とか、美女だらけの豪華な宴をVRで!っと欲にまみれてしまったことを深海より深く反省。

全長27メートル、その正体は……!?

ブリーフィングで告げられた最初のターゲットは全長27メートルの大きな魚。ちょっと漠然とした説明だけど、そのサイズから魚と読んでいいものか、直前に遭遇したワニっぽい奴のこともあって、さっそく不安が膨らんでいく。そしてそれは見事的中するのだ。

 
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▲正面から口内の遺伝子を取ってこいってことらしい。

フレームで描かれた全長27メートルの魚、その姿を探して薄暗い海底を隅々まで見渡していると、岸壁にはみたこともない海洋植物がズラリ。

深度を下げれば下げるほど闇は濃くなり、それに合わせて心拍数が上がっていく。小型探査艇のハンドルを握っているような感覚から興奮がピークに達したそのとき、正面から赤黒く光を放つ物体が迫ってきた。

 
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▲27メートルと聞いてはいたけどたいしたことなさそうかな……。
 
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▲じつはこの生物の口内でスキャニングしなければならないようだ!フリーズタイムでゆっくり正面から口内を目指すも、その迫力から完全に体がのけぞってしまう。
 
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▲いやいや、これはデカすぎる! 想像以上の大きさと迫力に手汗は倍増しちゃったぞ。

巨大な口を前に、「これが食われるってことか」と身震い。とびっきりの恐怖を感じながらも何とかスキャニングに成功。

こいつが眼前に迫ったそのとき、音声ガイドが「気を付けて、そいつ噛むよ」と軽いジョークを飛ばしてくれたことを思い出し、なんてやつだと苦笑いしつつ、記念すべき最初のミッションを終えることができた。

 
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▲こうして待っているあいだも、噛まれるんじゃないかとドキドキしちゃったぞ。

無事、ブリーフィングルームに帰還すると、今度は上司から恐竜の調査依頼が入る。この先、どんな世界がプレイヤーを待ち受けているのか、映画や図鑑でみたことのあるおなじみの恐竜たちとの遭遇を期待しながら今回のプレイはおしまい。

できることなら本作をクリアーするまでプレイし、その体験をリポートし続けたくなるほど魅力的な作品だった。

ちなみに本作は今後プレイステーション VRにも移植されることが決定している。きっとローカライズされたものが楽しめるはずなので、そちらにも期待したい!

 
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▲ビデオチャットで指示を出す上司。いつかお前も現場に行ってこいよと心の叫び。
 
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▲新たな時代に向かって移動を開始。特殊装置をスキャニングすると転送が始まるのだ。

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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