抱き枕カバーも完売!2DRPG『幻獣契約クリプトラクト』500万DL突破のカギはゲームの外に
2016-10-17 20:00 投稿
500万DL突破の秘密に迫る!!
500万ダウンロードを突破し、絶賛大盤振る舞いイベント中の『幻獣契約クリプトラクト』(以下、『クリプトラクト』)。
2015年2月のサービス開始以降、美麗なキャラクターグラフィックと奇をてらわない王道のゲームシステムで着実に支持を集めてきた本作。2016年はコミケへの出展やファミマプリント、LINEスタンプ配信、webCMなど、ゲーム外の動きも活発で、さらなる広がりを見せている。
今回は、本作のプロデューサーを務めるバンク・オブ・イノベーションの海老原康太氏に、これまでの歩みを振りかえって頂きつつ、今後の展開について話を聞いた。
500万ダウンロード突破とコミケ展開との関連性は?
――まずは500万ダウンロード突破、おめでとうございます!
海老原康太氏(以下、海老原) ありがとうございます。リリースして1年経たないくらいの時期に、少し陰りは見えたのですが、そこから機能改修やイベントサイクルの見直しを行って順調に推移して、ついに500万まできました。うれしい限りです。
――アプリゲームでは300万ダウンロード以降に壁があるという話を聞くのですが、そんな壁もなく?
海老原 ありましたね。300万くらいまでは、わりとスムーズにいったのですが、そこで一度壁を感じました。
――その壁を突き破るための施策などはあったのでしょうか?
海老原 「これだ!」というものはありません。ただ、広告を出すだけでなく、Youtuberの方にお願いをしたり、オフラインでグッズを販売したり、とにかく話題性のあることを中心に実施して突破したという感じです。
――グッズ販売というと、2016年はコミケに出展していましたが、反響はいかがでしたか?
海老原 ショッパー(キャラがデザインされた大袋)を見た人たちが興味を持ってくれたらいいなぁと思い、ショッパーを4500枚無料配布したのですが、けっこう早い時間で全部はけてしまって(笑)。
――グッズの販売も行っていたと思うのですが、そちらも好調に?
海老原 抱き枕カバーやサウンドドラックCDの販売をしていたのですが、それもすぐに完売してしまいましたね。
――では、コミケに出展したことでゲームのダウンロード数にも影響が?
海老原 目立った数字というのはありませんでしたが、Twitterにタイトルを載せてくれている件数は伸びましたし、知人とかから「電車で見たよ」という話も聞きましたので、そういう観点ではやってよかったかなと思います。
――ちなみにリズの抱き枕カバーの再販はするのでしょうか?
海老原 有難いことにユーザーの方からリクエストもあり、検討しています。あとはタイミングと数量と販売場所が上手くまとまれば、というところですね。
ゲーム外展開も意欲的
――ゲーム外の展開というと、LINEスタンプやファミマプリントといったファンサービスを行ってらっしゃいますよね。
海老原 はい。より多くの場面で『クリプトラクト』に触れていただきたいなという思いで、そういったサービスの展開をしています。
――3Dプリンターを使ったリズのフィギュアも発売すると聞きました。
海老原 完全受注生産で、10月下旬~11月中旬ごろのリリースを考えています。いまはデザインのチェックを行っている段階なのですが、こだわり具合によっては少し押してしまうかもしれないですね。
――これがうまくいったら、リズ以外のキャラクターもフィギュア化しますか?
海老原 ぜひやりたいですね!
――ちなみに、フィギュアを作ろうというのは誰発信の案だったのですか?
海老原 これは、ユーザーの方からご提案いただいたものなんですよ。
――キャラクターが愛されている証拠ですね。そのほかにもユーザーから「こういうグッズがほしい」という要望は届いたりするのでしょうか?
海老原 リクエストをいただいたグッズはだいたい作ってきましたが、最近では抱き枕カバーの違うバージョンが欲しいとか、アートブックが欲しいとか、目覚ましアプリが欲しいとかの要望をいただいていますね。
――グッズ希望されるキャラクターで人気のあるキャラクターは誰ですか?
海老原 最近は、各キャラにもストーリーをしっかり付けていたことが徐々に影響し始めて、人によって好きなキャラクターが別れ始めたんです。その中でもとくに人気なのは、スフィア、ペルシャ=ルー、アリス、ナディアですね。
[絶対零度の鎧]スフィア | [怪盗皇姫]ペルシャ=ルー |
[闇の探究者]ナディア | [不思議の国の姫君]アリス |
――やはり女性キャラクターの人気が高いんですね。
海老原 はい。“ファミマプリント選抜総選挙”でユーザー人気投票をおこなった際も、上位10キャラ中、9つが女性キャラクターでした(笑)。
――では、運営側として「これは出したい」というグッズなどはあるのでしょうか?
海老原 現状は、買っていただくグッズがメインになっているので、無料でダウンロードして楽しめるオンラインコンテンツなどを出していきたいと思っています。それと、これはユーザーの方からの要望にもありましたが、アートブック、画集は出したいですね!
インフレ対策は臆病なくらい厳粛に
――2016年はゲーム内にも大きな動きがあったと思います。そのひとつは闘技場だと思うのですが、PvP要素をこのタイミングで追加した理由は?
海老原 私たちは、とくにインフレに気を使っていまして、PvPもその対策のひとつになります。
――インフレ対策ですか?
海老原 スマートフォンゲームは、どうしても経過年数にしたがってキャラクターや要素が増えていくため、インフレを起こしやすい。でも、一度インフレを起こしてしまうともう止められなくなってしまいますし、インフレが起きてしまうと「ちょっとゲームから離れていたけど、復帰してみようかな」という人が戻りにくくなってしまいます。
――たしかに、久しぶりに復帰したら持っていたキャラが時代遅れなことはありますね。
海老原 なので、私たちはいろいろなところでインフレ対策を行っているのですが、今回実装されたPvPも、そのインフレ対策のひとつなんです。
――なるほど。といっても、具体的にはどのような対策になっているのでしょう?
海老原 ゲームが成熟してくると、ユーザーさんたちのデッキはガッツリ鍛え上げられて完璧に揃えられた状態になります。そうなった状態で、何が必要になってくるかというと、“同じユニット同士のあいだに生まれる微妙な力の差”だと思うんです。
――なるほど。それで刻印というシステムがあるんですね。
海老原 PvPは、ほんの少しの力の差でも大きく見えるシステムです。なので、刻印によるちょっとの差でも、はっきり差として感じられ大きく見えるんです。ただ、最近はPvPもマンネリ化してきている感覚はあります。報酬を頻繁に入れ換えてはいるので、プレイする目的にはなっている状態ではありますが、テコ入れを考えなければいけませんね。
エンドコンテンツも充実!
――いま、ユーザーの方からはどういった要望を受けていらっしゃいますか?
海老原 定期的にくるのは、新要素の希望です。上位ユーザーの方は、ほとんどのコンテンツを遊び尽くしていますから。ちょっと前に実装した“暁の五帝(※)”は、その上位ユーザーの方からの要望に応えるためです。
※暁の五帝:ゲーム内最強クラスのキャラクター。専用のストーリークエストをクリアすると仲間になる。
――そうだったんですね。
海老原 なので、あれはめちゃくちゃ時間がかかるものになっています(笑)。五帝を1体獲得するのに、コアなユーザーの方でも2ヵ月ほどかかります。ですが、得られるユニットはそれなりに強いものなので、好評をいただいていますね。
――“暁の五帝”は10月13日時点では[獣剛帝]グラハ=ザール、[星護帝]テラの2体が実装されていますが、残り3体はいつごろの実装を予定しているのでしょう?
[獣剛帝]グラハ=ザール | [星護帝]テラ |
海老原 10月末くらいに新しい五帝を追加しようと思っています。あとは1ヵ月ごとに1体ずつ追加していく予定です。
――エンドコンテンツといえば、“ギルザの試練”もありますよね。
海老原 すでに100階すべてを終わらせて、「つぎを、つぎを!」という状態になっているユーザーの方も多いですね。
――そこの追加などは考えていらっしゃらないんですか?
海老原 年内くらいを目安に考えている状態です。同じにように新しい階層系のクエストも企画中です。“ギルザの試練”よりも、もう少し遊び心を効かせたものになっておりまして。詳しくは、直接遊んでもらって、遊び心を感じていただきたいので、詳細は語れませんが。
――それは楽しみです。
海老原 あと、もっと大きな幻獣を出せないかなぁと考えて企画しているところです。まだ企画段階なので、リリースに関しては、2017年になりそうですね。できれば2月くらいか、もうちょっと早くには出したい感じですけど、まだわかりません(笑)。
――いまでも十分大きいですが(笑)。それはクランで倒すものを想定していますか? それともシングルで?
海老原 いまのところ、シングルで挑むものを想定しています。
――なるほど。『クリプトラクト』は、ひとりで遊ぶことを主軸にしているように感じるのですが、ソーシャル要素はあまり入れないというお考えなのでしょうか?
海老原 そうですね。どちらかというと、ひとりでストーリーをじっくり楽しんでもらいたいというタイトルですので。なので、コミュニケーションに関しては「ここの話はよかったね」、「あのキャラクターはかわいかったね」と、ゲーム外でおこなってもらうのが『クリプトラクト』ではいちばんなのかなと考えています。
同人ウェルカム!! ストーリー展開への計画と思い
――メインストーリーはいよいよ佳境という感じを受けますが、もうすでにつぎの展開が決まっているのでしょうか?
海老原 10月で、一旦ほぼほぼクライマックスの局面にいって、次回、年明けくらいになるとは思うのですが、そこから新展開にという流れを考えています。
――新展開では、別シーズン扱いになって、また新しい主役級のキャラクターが出てくるという感じですか? それともこれまでの流れをそのまま引き継いで動いていく感じですか?
海老原 これまでに活躍してきたキャラクターたちを出さないということは絶対にしたくありませんし、新しい展開には新しい主人公級のキャラクターは必要だと思うので、そこは織り交ぜていきたいと思います。なので、物語の時代や舞台はこれまでと同じものになります。あくまでも予定の話ですが。
――ということは、新展開が始まるタイミングで、新キャラクターはドバッと追加されるのでしょうか?
海老原 えぇと、そこはまぁ徐々に。メインクエストの追加スパンが四半期に一度くらいなので、主役級のキャラクターたちは、その過程で1体ずつ入れられればなと。
――ストーリーに関してユーザーの方からの要望が来ることはあるのでしょうか?
海老原 ストーリーやキャラクター性へのツッコミはあまりありませんが、「こういうストーリーにしてください!」とか、ガッツリした提案はいただきます(笑)。
――そういう二次創作性のある要望というのは、やはりコミケへの出展が大きかったのでしょうか?
海老原 どうなんでしょう。ただ、私たちとしては商業目的でなければ、素材などは自由に使っていいというスタンスでいるので、二次創作物はガンガン増えてきてくれるとうれしいですね。
――オフィシャルでスピンオフ展開というか、ライトノベルやコミックなどのマルチメディア展開というのは想定されていないんですか?
海老原 構想としてはあります。で、ライトノベルに関しては、いまちょっとだけ話が進みつつある段階まで来ています。本当にライトノベルとして出るのかどうかもまだ定まってはいませんが。
――最近だと、Webコミックメディアと連携して、コンテストを開催したりといった動きもありますが、そういう取り組みは考えていらっしゃいますか?
海老原 できればやりたいですね! ゲーム外での展開に関しては、制約を設けずに、やれそうなことはドンドンやっていこうと思っているので。
――それはコミュニティ作りの一環でということですか?
海老原 そうですね。どこでファンの方が付いてくれるかというのは分からないので、いろいろな方向からアプローチをしていきたいと思っています。
――ちなみに、マルチメディア展開の流れで最近流行りのVRコンテンツというのは構想にありますか?
海老原 現状は考えてないですね。というのも、弊社は2Dにこだわりをもって制作をしておりまして、その唯一のデメリットが、3DであったりVRであったりへの展開なんですよ。
――なるほど。
海老原 Live2Dとかを使えばうまいことできるのかもしれませんが、その知見もあまりないので、3D空間へ展開となると、どこかの協力が必要になってしまいますから。ただ、できればおもしろいかなぁとは思ってはいるんですけど……。
これからが本番!!
――これまで運営してきた中で、いちばんの修羅場だったと思い返される場面はどこですか?
海老原 んー、今月はちょっとそれに近い感じになるかと(笑)。
――今月ですか(笑)。
海老原 いまが、これまででいちばん熱い支持を受けている状態でして。なので、ここでしっかりユーザーを驚かせたくて。それで、相当な大盤振る舞いをしたり、これからも同時にたくさんイベントを動かしていくので、その点ではひとつ正念場となりそうですね……(笑)。
――驚かせようと頑張りすぎちゃった感じですね(笑)。
海老原 まさしくその通りですね(笑)。ただ、この機会にいろいろなキャラクターを手に入れてもらって、もっとたくさん楽しんでいただきたいので、今月は本気でバラ撒こうと思っています。
――ちなみに、この500万ダウンロードのイベントをすべてこなした後の展開などは?
海老原 この後に、いくつか機能を実装する予定ではあるのですが、ソーシャルゲームでは3年目という大きな壁があるので、そこまで、いかにしてユーザーさんに遊び続けてもらえるか、しっかりタイトルとして市場で勝っていくかとかが課題になってくるかと思います。とにかく、飽きないタイトルにしていきたいですね。
――なるほど、その壁を越えるためのエンドコンテンツ実装などになるわけですね。では最後に『クリプトラクト』を最終的にこうしたいというビジョンはありますか?
海老原 2年、3年と言わず可能な限り長く続けたいですね。それも、長い間同じファンを保って、ゲームとかコスプレとかが好きなユーザーさんたちのあいだに『クリプトラクト』という言葉が馴染むようなタイトルにしていきたいですね。そして、ユーザーの皆様からもぜひ応援をいただければ幸いです。
500万DL突破記念イベント概要
全体開催期間:10月1日~10月31日23時59分
期間中ログインで、オーブ50個と[祝]メモリアルキューコン×5(ユニットの強化合成用素材)をプレゼント。
※1アカウントにつき1回限り受取可能
【デイリーミッション突破プレゼント】開催中!
開催期間:10月31日23時59分まで
期間中、毎日更新される“デイリーミッション”を全てクリアすると、1日につきオーブ1個をプレゼント。
【48時間限定クエスト「帝国からの贈呈品」実施】開催中!
開催期間:10月23日23時59分まで
期間中、48時間限定のイベントクエスト(全7つ)が順次出現。クリアすると、ユニット強化に役立つ「[刻印]シード」などの豪華報酬をプレゼント。
【新列伝クエスト】開催中!
開催期間:―
今回の舞台は、人間界の魔法学校“国立ルーベルク魔術院”。転校生としてやってきたのは、なんと魔族。臆病な魔族“クラリーチェ”、知識に恋するサキュバス“メルフィリア”、忠犬系魔獣“パトリシア”の3人は、やがて魔術院を揺るがす大きな事件へと巻き込まれてゆく。少女たちの日常が彩る、絆と勇気の物語。
【コンティニュー不可!新たな神話級クエスト登場】開催中!
開催期間:―
新たな神話級クエスト“世界を奪う強欲の化身”を追加。新たな神話級ボス[強欲]バロゲイドが登場する。
※降臨時間はゲーム内でお知らせ
【闘技場(PvP)の報酬にハロウィンキャラが登場!】開催中!
[開催期間―
闘技場(PvP)の、連勝達成報酬として、人気ユニット「レイジー」がハロウィン仕様になった「[悪戯]レイジー」が登場! 20連勝達成でプレゼント。
【ハロウィンログインボーナス配布!】
[開催期間]10月25日0時~10月31日23時59分
期間中ログインすると、オーブ1個とハロウィン仕様のキューコン「[悪戯]キューコン×1」をプレゼント。
【500万DL突破記念!RTキャンペーン】開催中!
[開催期間]10月23日23時59分まで
期間中、Twitter上で当キャンペーンの対象ハッシュタグ”#クリプト500万DL記念”が付いたツイートをリツイートして応募。応募者の中から抽選で、クリプトラクトグッズやAmazonギフト券1万円分などをプレゼント。さらに、総リツイート数に応じて内容が変化するゲーム内アイテムを、ユーザー全員にプレゼント。
▼総リツイート数に応じて変化するプレゼント
1,000RT:[祝]メモリアルキューコン×5
2,000RT:シード×5
3,500RT:オーブ×5
5,000RT:オーブ×10+ブルーフレア×5
※配布タイミング:10月25日15時ごろ
▼抽選で当たるプレゼント
1.Amazonギフトカード1万円分:10名
2.リズ抱きまくらカバー:5名
※配布タイミング:キャンペーン終了後当選者に順次連絡
幻獣契約クリプトラクト
- ジャンル
- RPG
- メーカー
- バンク・オブ・イノベーション
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS、Android
- コピーライト
- © Bank of Innovation, Inc.
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