“VR×マンガ”って?スクエニによる新たな試みを体験【TGS 2016】
2016-09-18 22:14 投稿
2D×3D×フルボイスでマンガを読む!?
スクウェア・エニックスブースでは、”VR×漫画 コンセプトショーケース”と題した、VRとマンガを融合させたコンテンツの試遊出展が行われていた。
“VRとマンガの融合”。そう聞いて疑問符が浮かぶ人は少なくないはずだ。
まさに記者もそのひとりで、最初は「え、VRならキャラを動かしたり、ボイスを付けたりできるわけだし、マンガじゃなくてアニメとの融合じゃないの?」と感じていた。
ところが実際に体験してみたところ、これはまさに”VR×マンガ”であった。むしろ「VR×マンガなんだけど、ん~いったいこれはなんなんだー!」と、さらなる疑問符が浮かんだくらいだ。
ここからは、コンテンツ内容をより詳細に紹介していこう。
題材は『結婚指輪物語』
今回出展されたVRコンテンツは、ビッグガンガンで連載中のファンタジーラブコメディ『結婚指輪物語』を題材に制作されたもので、同作の1話のストーリーが描かれている。
本VRコンテンツの内容をシンプルに伝えるならば、フィーチャーフォン(またの名をガラケー)時代の電子コミックに近い印象。
全編モノクロ調で描かれており、ストーリーの流れに合わせてマンガのコマがひとコマずつ自動で飛び出てくる。また、HTC Viveのコントローラを使うことで、コマを近づけて読んだり、遠くに置いたりもできる。
また全編フルボイスになっているのに加え、一部のシーンでは3Dモデルのキャラクターによるアニメーションも採用されているのが特徴。
下の画像のように、枠線の中で3Dモデルのアニメーションが動くシーンもあるのだ。
ここまで読むとVRではなく、2Dの映像作品で十分のように感じられるが、本作には体験者が仮想空間に飛び込める”VRらしさ”の遊びもしっかり採り入れられている。
たとえば3Dモデルが登場するコマでは、ほんの少しだけコマに頭を入れることができ、3Dモデルの世界を覗き込める。これによって、”第三者としてストーリーを読んでいた”はずが、一気に”当事者になった気分”を味わえるのだ。
かなりの意欲作とも取れる本コンテンツ。具体的な配信日なども気になるところだが、スクウェア・エニックスの担当の方の話によると、今回の出展はあくまでショーケースで、現時点では製品化などは予定されていないようだ。
今回はHTC Viveでの体験だったが、今後操作性を若干シンプルにして、Gear VRなどに対応させたら新ジャンルの開拓もできてしまいそうな印象。
今後のさらなる展開に期待したい。
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