ファンタジー世界でモンスターをなぎ倒すVRゲーム『CIRCLE of SAVIORS(サークル オブ セイバーズ)』【TGS 2016】

2016-09-17 22:46 投稿

目の前に迫るモンスターを剣と盾で迎撃

2016年9月15日から9月18日まで幕張メッセにて開催されている東京ゲームショウ2016。

PDトウキョウブースでは、体感型VRコンテンツ『CIRCLE of SAVIORS(サークル オブ セイバーズ)』を出展。実際にプレイすることができたので、レポートをお届けしよう。

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本作は、VR空間で剣と盾を持ち、次々と迫りくるモンスターをばったばったとなぎ倒すアクションゲーム。

制限時間内に指定された数の雑魚モンスターを倒すと、最後には巨大なボスが出現。制限時間内に倒すことができたらクリアとなる。

7月に開催された”Unity VR EXPO AKIBA”でも出展されており、グッドコンテンツアワードで1位、プレイヤーズチョイスアワードで4位を獲得した、期待のVRコンテンツだ。

今回の東京ゲームショウバージョンは、前記のEXPOの物からパワーアップしており、ボス戦の実装などが行われている。

また実際に前後左右に動きながらプレイすることができるように作られていて、ヘッドマウントディスプレイのケーブルは上から垂れ下がる形になっている。

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▲ヘッドマウントディスプレイは上からつり下げられているので、動き回っても踏んでしまう心配はない。

そのほか周囲にスピーカーが設置されていて、ヘッドホンをつけずに遊ぶようになっている。

ケーブル類の煩わしさを感じることがないし、耳が外の音を捕らえられることは思った以上の安心感を得られるので、比較的自由に動き回ることができるのだ。

VRとMRの融合で見る側も楽しめる

本作の大きな特徴として、VRとMRを融合させている点がある。

プレイヤーはグリーンバックのステージに立ち、後ろからMR用のカメラを使って撮影しているので、プレイヤーの後ろ姿とヘッドマウントディスプレイで見ている風景が合成された形でモニターに表示されるのだ。

これにより、プレイヤーだけでなく、見ているギャラリーもどのようなものか楽しめるようになっている。

遊んでいる本人以外が、何が起きているのかをリアルタイムで確認できるのはかなりうれしい。とくに本作のようなアクションゲームだと、他人のプレイを見て参考にすることができるのがありがたい。

なお、本作は放送局等でポピュラーに使われているバーチャルスタジオの技術を採用しているそうで、激しいアクションを行ってもほとんど遅延なく見られるようになっているとのことだ。

▲実際に後ろから見ていると、上のモニターと下の人物との動きがほぼリンクしていて、違和感はほとんどない。プレイ時の遅延はわずか1フレームほどとのことだ。

実際にプレイに挑戦。大きく動くのがキモチイイ!

プレイの順番待ちをしている際に、他の来場者のプレイをチェック。体をどれくらい動かしているか、剣と盾の動かし方などは当然だが十人十色で面白い。けっこういいところまでいく人は、かなり大きく動いていた印象だったので、そこを意識してプレイに挑戦してみた。

とはいっても、VRヘッドマウントディスプレイを装着するとどうしても周囲の様子が気になってどれくらい動けるのかが不安になってしまう。

最初はおそるおそるだったが、足元の魔方陣が移動範囲ということを意識することで、結構大きく動けた……ような気がする。事前に「動くときは前後左右に1歩で十分」との説明があったので、基本的にはそれに従えばいいのだが、筆者の印象では1歩を少し大股気味に動かすように意識した方がいいように感じた。

もちろん、動きすぎるのは危険だが、ヘッドホンを付けずにプレイして周囲の音が聞こえるので、スタッフさんが随時サポートしてくれる。パブリックデーで体験しようと思っている人は、思い切って動いてみよう。

剣を振って敵を倒したり、盾で攻撃を防いだりはもちろん、自分の動きが実際に攻撃や防御になったり、前後左右への動きが実際に反映されたりするのは非常に楽しい。

とはいえ、ふだんほとんど運動をしない、不惑間近の引きこもり筆者がどこまでできるかと挑戦前には不安の種だった。しかしながらボスに倒されてゲームオーバーになってしまったときには、汗だくになりながらも「再挑戦したい!」と思ってしまったほど。

やり応えがあり、リプレイ性のあるゲームとなっている印象だ。ちなみに、言い訳じゃあないが、ビジネスデー初日にボスを倒したのはわずか数人とのこと。

▲プレイ中は、「かっこよくキメられてるんじゃね!?」と思っていたが、写真を見ると結構へっぴり腰ですね。なんてこった。

プレイ時間はわずか3分だが、体感時間での満足度は3分ぶん以上に感じられる。本作を含め、今年は”ゲーム”として楽しいVRコンテンツがどんどん出てきているのが非常に嬉しいゲームショウとなった。

▲ブースでは大体30分ごとに、“VRJK”によるパフォーマンスが披露される。両手に剣を持ってマントをひるがえして華麗に舞う姿をチェックしてみよう。プレイの参考になるし……なによりカワイイ!

一般公開日に挑戦しようと思っている人へプレイのコツを紹介

最後に、ひと通りプレイしてみて感じたちょっとしたコツをお伝えしよう。

かなり”攻略”が重要なゲームなので、ちょっとした体験型コンテンツだと舐めてかかると足元をすくわれかねない。アクションゲームに自信のあるゲーマー諸氏には、ぜひカッコいいプレイを目指して挑戦していただきたい。

【剣の振り方】

振った範囲に対して攻撃範囲は少し広いが、横に振るときは自分の左側(右手に剣を持ったとき)から思い切り右まで腕を伸ばして振り切るとよい。

敵は前方180度の範囲でつぎつぎ迫ってくるが、大きく振れば一気に倒せて爽快感バツグン。手を前に突き出して小さく振るのはあまり効果がないし何よりカッコ悪いので(笑)、気をつけよう。

【盾の構え方】

盾は割とまっすぐ手を突き出すようにしたほうがいい印象。

実際に自分の視界が盾で遮られるように出すことで確実にガードできる。盾が横向きになっていると、正面からの攻撃をくらってしまうようなので、手首の向きを少し意識してみよう。

【ザコの対処】

実際にヘッドマウントディスプレイで見ると、遠くからどんどん迫ってくる敵の群れが思った以上に迫力があって焦ってしまう。

遠くにいる敵に対して剣を振っても当然だが届かないので、少しガマンして待ち構えて、足元の魔方陣のフチくらいにやってきた敵を攻撃していくとよさそうだ。

【ボスの攻撃】

事前のモーションによって攻撃パターンが決まっているので、それを見極めて早めに動くとよさそう。

手足にあるクリスタルが弱点なので、避けたらすぐに攻撃すること! なお、筆者はなぎ払い攻撃をうまく避けることができなかった。一般公開日に挑戦する人、リベンジをお願いします!

【必殺技】

剣を頭上に掲げてトリガーを引き、「メテオストーム!」と叫ぶと必殺技が発動、敵全体に大ダメージが与えられるそうだが、かなり成功率が低いとのこと。

スタッフの方の体感で30%くらいだそうだが、余裕があったら挑戦してみてほしい。筆者もボス戦突入時に試してみたが、残念ながら失敗してそのあとの攻撃を避けきれず、大ダメージを受けてしまった……。

PDトウキョウ 公式ホームページ

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