【大塚角満の熱血パズドラ部!】第530回『俺だけのグランドフィナーレ』

2016-05-18 11:45 投稿

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パズル&ドラゴンズ

俺だけのグランドフィナーレ

今回は、ちと長くなります。

俺が“そのモンスター”のことを初めて記事にしたのは、いまから4年ほど前の2012年7月20日のことだった。“【大塚角満の熱血パズドラ部!】第52回『全米が泣いた話』”という記事の中で、つぎのように書いているのである。

“キターーーーーーーーーーーッ!!!!! レアガチャの木属性キャンペーン!!!! この日が来るのを待っていた!!!! というのも俺、ちょっと前に導入された“インド神話シリーズ”のモンスターにひどく心を惹かれ、なかでも木属性の“パールヴァティー”ちゃんのかわいらしさにメロメロになっていたのである”

褐色の肌に意志の強そうな瞳。勇ましい虎と、それに負けない鋭い槍を従えて、煌く視線をこちらに向けているンド神話の女神様--。

当時、パズドラのダウンロード数は100万(!)にも満たず、モンスターの種類なんて250体にも届いていなかった。そんな、アプリ自体が海のものとも山のものともつかない様子見の時期にあって、満を持して登場した新たな神々たちのイラストは、その後のパズドラの隆盛を確かに予感させるものがあったのだ。

そして、このころから本格的にプラントアーミーズの運用を始めた俺は、木属性の新リーダーとして、どうしてもパールヴァティーを手に入れたかった。前述の通り、モンスターの総数が250体程度の時代である。いまよりもずっとピンポイントで、欲しいモンスターに手が届いておかしくはなかったのだ。実際、まわりの連中はことごとくパールヴァティーも、シヴァも、ラクシュミーも引き当てて、思い思いのパーティーを作って遊んでいた。なので俺も、

「ま、簡単に手に入るだろうナ」

楽観的にそう思っても、なんらおかしくなかったのである。

その日以来、ゴッドフェスや木フェスが行われるたびに、パールヴァティーの可憐な姿を脳裏に描きながらレアガチャを回し続けた。

「つぎは出るだろ^^」

ニコニコと、そうつぶやきながら。

以来、何度叫んだろう。

「つぎは、出そう!」

「今度こそ出るわ!w」

「凄まじく出る予感がする!!www」

便秘のチンパンジーか、って感じだがね。

つぎこそは、つぎこそは、つぎこそは…………。

そう言い続けているうちに、気がつけば4年の月日が流れていた。その間にいろんな人に出会ったり、別れたりをくり返してきたが、いっこうにパールヴァティーはレアガチャから出てきてくれなかった。

そして、悲しいことだがここ1年くらいは、すっかり俺の脳裏から彼女の姿は消えていたと思う。ヴェルダンディを手に入れたことをきっかけに“強くなること”の楽しさを覚え、それからは手持ちのキャラのスキル上げや+振りに夢中になる毎日。あいだを開けずに続々と魅力的なモンスターが導入されたことも相俟って、“永遠の初恋”であったパールヴァティーは、俺にとっては幽霊やオーパーツにも匹敵するくらい“幻”の存在になっていったのである。

なので、今回もそうだった。

パズドラ北米版の1000万ダウンロードを記念したゴッドフェス。俺は新モンスターの“バルボワ”を筆頭に、シルヴィ、カエデあたりを狙ってレアガチャを回すつもりだった。裏で木フェスもやっていたがそれはオマケ程度で、パールヴァティーのパの字も頭の中にはない。ある意味、無心に近い状態だったと思う。

そんなゴッドフェス。

魔法石は12個あったので、最低でも2回は回すことができる。プラスして、その気があれば未クリアーダンジョンをクリアーすることで魔法石を回収し、3回目のレアガチャにも臨めるかもしれない。

「まあとりあえず、2回回すか。3回目は……どうでもいいかな」

ユルい気持ちで回した2回のレアガチャで、俺は以下のモンスターを手に入れた。

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アルテミスと、地の龍剣士である。

どちらもすでに持っている上、フルで育てて使っているので緊急性の低いモンスターだが、スキル継承でも使えるので「うん、悪くないか」と納得。これで残す魔法石は2個となり、レアガチャを回せなくなったわけだが、

「ゴッドフェス期間中に5個溜まったら、回しちゃってもいいかな」

そんなことを思いながら、俺はガチャルームを出たのだった。

そして、翌日。

テキトーにダンジョンで遊んでいるうちに、手持ちの魔法石が5個になった。ぶっちゃけ、アルテミスと地の龍剣士でそこそこ満足してしまっていたので、今後の生活のために魔法石は温存しておこうか……と考えなくもなかった。が、なんとなく、……本当に「なんとなく」の気持ちだけでレアガチャルームに入ってしまう。どれくらいなんとなくだったのかと言うと、入った瞬間に、

「あw 入っちゃったww」

と声が漏れるくらい。でも入った以上は引き返せないので、俺は「仕方ねぇなぁ……」なんてつぶやきながらレアガチャを回したのである。そしたら。

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出てきたのは、金タマゴだった。とはいえ、それほどの感動はない。ハズレを引き続けてきた黒歴史が、俺を天邪鬼にしてしまったのかもしれない。

「ブドドラあたりかな^^;」

そんな、卑屈になって言う俺の目に、まったく予想だにしていなかったモンスターの姿が映った。

IMG_6276

その刹那、俺のまわりに流れていた時間がピタリと止まった。身体も、金縛りにあったかのようにまったく動かせない。

「え………………………? ウソだろ…………??」

言葉を失うって、こういうことを言うんだろうな。どうにか搾り出してもそんなセリフしか出てこなかったし、そうつぶやいたきり、しばらくは息をすることも忘れていたもん。

ずっと見たかった彼女の姿を、スクショじゃなく、フレンドのでもなく、自分のモンスターボックスの中から眺めている--。その実感がようやく込み上げてきたとき、俺の口から漏れたのは歓喜の絶叫でも咆哮でもなく、

「やっと、会えたね…………」

という涙声だった。

こうして、“永遠の片思い”、“終わらない遠距離恋愛”、“色褪せない初恋の君”なんて表現していたパールヴァティーが、俺のモンスターボックスにやってきてくれた。思い起こせば、彼女を引き当てることがパズドラをプレイする上での一大目標だったので、個人的には“ひと区切りついたかも”なんて思ってもいるのだ。実際、

「パールヴァティーを引いたら、熱血パズドラ部は完結かなw」

なんて中目黒目黒と話してもいたので、引き際としては悪くないのかもしれない。このブログ、530回も書いてるしなぁw

でも。

引いたばかりの彼女をほったらかして、このままフェードアウトできるのか? いやそれ以上に……書かずにいられるのか、俺!!

答えはもちろん“否”である。4年目にしてようやく嫁いできてくれたパールヴァティーとともに、これからも毒にも薬にもならないパズドラ日記を書き散らしていこう!!!

決意も新たに、熱血パズドラ部の“新章”を綴っていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

でも、やっぱり最後にひと言……。

やっとやっと、パールヴァティーを引けたぞぉぉおおおおお!!!!!!!! やったあああああああ!!!!!!(涙)

-完-

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

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パズル&ドラゴンズ

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG/パズル
メーカーガンホー・オンライン・エンターテイメント
公式サイトhttps://pad.gungho.jp/
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