【個人開発ゲームを斬る】大ヒット放置育成ゲーム『生きろ!マンボウ!』開発チームの新作

2015-12-07 19:58 投稿

新作『ハントクック』

image1_1▲こちら前作『マンボウ』image1_2▲こちら今作『ハントクック』

昨年、Twitterのタイムラインを“突然の死”で埋め尽くした、大ヒット放置育成ゲーム『生きろ!マンボウ!』(以下、『マンボウ』)。

今回ご紹介する『ハントクック』は、その開発チームの新作。ベースは『マンボウ』同様、放置ゲームながら、いろいろな“仕掛け”が用意されているみたいなので、ちょこっと紹介させていただきます。


“雇われシェフ”になり

image2_1▲いぬ店長と雇われシェフimage2_2▲これで狩れるの?

“雇われシェフ”となり、レストランを繁盛店にするのが、ゲームの目的。

シェフだから“美味しい料理を作るだけ”、というわけではなく、食材の調達も自分で。しかも、いぬの店長の意向で、野生の肉を使った“ジビエ料理”をお客様にふるまうことに。つまり、野生の動物を狩れと。

狩り道具“パチンコ”抱えて、いざ、狩り場へ。

image3_1▲ドキドキワクワクimage3_2▲キジ発見!

木陰に隠れ、野生の動物を待ち構えていると、目の前に“キジ”が!
“ペイントボール”を投げたい気持ちをググッと抑えて、ハンティング開始。

ハンティング方法は2択

image4_1▲まさかの2択image4_2▲男なら大博打

ハンティング方法は2択。手堅く楽にゲットするか、苦労してゲットするか。

前者なら少量の素材が確実にゲットでき、後者なら大量かゼロかの、大博打。

博打と言っても、ハンティング方法はシンプルなミニゲーム。制限時間内に、逃げる獲物に追いつけばオッケー。

image5_1▲パチンコでドーンimage5_2▲キジゲット

見事時間内に追いつくと、パチンコを撃つアニメーションが入って、獲物ゲット。

ハンティング方法を熱く語ってしまいましたが、メインはシェフ。つぎは獲った獲物をおいしく料理。

羽をむしったり、皮を剥いだり

image6_1▲つるしたキジをimage6_2▲自主規制

キジの羽をむしったり、皮を剥いだり……。

画面から目を背けたくなりますが、安心してください。自主規制で見ることができませんよ。

image7_1▲上手に捌けましたimage7_2▲たまに出る“黄金骨”はチャンス!?

ハンティングで“肉”をゲットし、放置で生産される“その他の食材”を定期的に回収。食材がある程度たまってきたら、いざ料理。

調理方法は

image8_1▲レシピを選ぶだけimage8_2▲すべてはお客さまの笑顔のために

調理方法はカンタン。“レシピ”が用意されているので、必要な素材が揃ったら選択するだけでオッケー。あとは時間経過で完成するので、時がくれば回収。

できあがった料理をお客様に振る舞えば、お金と経験値をゲット。

お金と経験値が貯まると、新たな“狩り場”が解放され、新たな食材、新たな料理が作成可能。

“ハント→料理→お客様の笑顔”

この流れをくり返し、行列のできるレストランへ。

獲物と出会えなくても

image9_1▲やさしいおじいちゃんimage9_2▲心はやさしい謎の男

おもしろいなーと思ったのが、狩り場で獲物と出会えるかどうかは“運”。

“狩りゲーム”なら、出会って当たり前、それをどう狩るか?

そこがおもしろいところだと思うのですが、このゲームはそこをすかしてきます。

もちろん、獲物に出会えなかったフォローもしっかりしていて、おじいちゃんが食材をくれたり、謎の男がクイズを出題してきたり、“ハズレ”を感じさせない演出となっております。

まだまだ序盤しか紹介できていませんが、長くなってしまったのでココでおしまいにして、開発された“SELECT BUTTON”の中畑さんにいろいろ聞いてみました。

Q1.まずは、自己紹介的なものをお願いします!

SELECT BUTTON ディレクターの中畑です。
SELECT BUTTONは、新しい遊びの発見と、なつかしいゲーム表現をモットーにゲーム開発をする会社です。
『マンボウ』を出したときから変わらずディレクター、プログラマ、デザイナの3人の最小構成で引き続きがんばってます!

Q2.少数精鋭! 『ハントクック』を作ろうと思ったキッカケは?

企画のネタを探しているときに、人の本能にそったテーマがいいと思って、狩りと食べることに絞りました。
そこから狩猟とジビエ料理に関する本を大量に購入したり、実際の狩猟に同行するなどして研究しました。
狩猟とジビエ料理は知れば知るほど、奥深く、底が割れないテーマだと思いました。
狩猟も料理も、ゲームとして表現しやすい題材であること&まだ世にないことから、
“狩りからはじまるレストラン”というコンセプトで開発を始めました。

Q3.『マンボウ』から時間が経ったんですが、『ハントクック』をずっと作ってたんですか?

『ハントクック』は9ヵ月の開発期間をかけました。
それ以上に時間が空いちゃったのは、『マンボウ』のコンテンツ追加やコラボ、海外展開を行っていたからです。
おかげで『マンボウ』は600万ダウンロードを越えました!

Q4.3名で作った放置ゲームで600万ダウンロードということは……ウハウハですね! 苦労した点、ここを見てほしいという点をお願いします!

取材を通じて知った狩猟のリアル(獲物の解体など!)をゲームに盛り込んでますので、ぜひ注目ください。
解体といってもご安心を。かわいい世界観で表現していますので、きっと子どもから大人までみんな楽しめるはずです!

Q5.安心してください! 『マンボウ』はドット絵ですが、今回はなぜドット絵にしなかったのですか?

「料理が美味しく見えるには?」
「老若男女に好まれるには?」
というところを考えて、今回はかわいいイラストにしました。
ちなみに今回は素材数がとても多いので、ドット絵だとデザイナーの腕がボロボロになって途中で断念していたことと思います(笑)。

Q6.今作を作りにあたり、いろいろ体験されているみたいなので、開発中のおもしろエピソード的なものがあればお願いします!

ハンターの方や、ジビエ料理のシェフの方に取材すると、驚くほど熱心に答えていただくことが多かったです。
現在、国内のハンターが高齢化で減り、その結果、獣が増えすぎて農業への被害が大変なことになっています。
これに危機感を持つ方がとても多く、「このテーマに興味を持つ人を増やせるなら!」ということで、ゲーム企画をたくさんサポートしてもらえました。
好きで作っているゲームがソーシャルグッドにつながることもあるんだと、驚きがありました。

Q7.それはすごい! “ジビエ料理”ってピンと来ないのですが……これがいちばんおいしかった! ってのはありますか?

毎週のようにジビエ料理を食べていますが、いちばんおいしかったのはヒグマのローストです。
クマといば、日本最強の獣ですし、もちろん今後ゲームでも登場予定です!
“狩猟免許”がないと実際に狩猟を行うことはできないので、まずは免許をとらなきゃですね!

Q8.ライター辞めて、ハンターになります! リリース後の反響はいかがでしょうか? おもしろい反応はありましたか?

企画当初の狙いどおり、性別、年齢問わず広い層から遊ばれているようです。
みんなに受け入れられる主人公にするため、見た目をどっちにも見えるけど男寄りの想定でつくりました。
リリース後、みんな主人公のことを女の子って言ってるのはおもしろかったです。
また、『マンボウ』のときと比べて、継続率が高いことが特徴です。
おもしろさを「37℃の微熱状態でキープする」というひとつの開発コンセプトがあって、ユーザのテンションが盛り上がりすぎたり、盛り下がりすぎたりすることがないように作りました。
それがうまくいっているようで、安心しました。

Q9.勉強になります! 開発者さんがこっそり教える、攻略法や序盤の楽チン進め方などありますか?

ここだけの話ですが、“ホーム画面でてんちょー(犬)をフリックしてなでると、倍のスピードで回復する”裏機能があるのです!
てんちょーにいっぱい食材をもってきてもらって、どんどん料理を作りましょう!

Q10.なんかすごいこと聞けちゃいました! 最後に何かひとことお願いします!

今後もアッと驚く獲物や料理を追加していきます!そしてもしゲームがおもしろいと思ったら、1度でいいのでジビエ料理を食べてみてください。おいしさにびっくりしますよ!

空いた時間にサクッと楽しめる、いい湯加減のゲームになっておりますので、皆さんもぜひ遊んでみてください。

そしてライター業もなかなか厳しくなってきましたので、これを機会にリアルハンターへの道を真剣に考えようと思います!

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


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ハントクック

メーカー
SELECT BUTTON Inc.
価格
無料(課金アイテムあり)
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS 7.0 以上 Android 4.0.3 以上

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