【個人開発ゲームを斬る】『はねろ!コイキング』の開発チームに“開発秘話”を聞いてみた

2015-02-18 14:41 投稿
方向キーで広大なフィールドを移動し、せっせと“お使いフラグ”をこなして、ラスボスを倒し世界を救う。
「楽しそうだけど、立派な勇者様を演じる暇はない!」
そんなお忙しい読者様にピッタリの、とっとことダンジョンを駆け回る主人公をちょこっとお手伝いする、お手軽RPGを紹介させていただきます。
![]() ▲主人公は勝手に移動 | ![]() ▲溺れそうなときに、スキル発動! |
今回紹介させていただく『とっとこダンジョン』は、かわいいドット絵のアクションRPG。
主人公が“とある財宝”を探して、ダンジョン内を走り回りますので、時には見守り、時には指示を与え、その手助けをしてあげます。
◆ゲームを完全クリア(宝箱コンプ)するとApple Watchなどが当たるキャンペーン中!!
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![]() ▲狙うは玉の輿! | ![]() ▲ボロボロ装備でも負けない! |
主人公は、“アンブレラ”というかわいい女の子。
幼いときに両親を亡くし、おばさんの家で奴隷のようにコキ使われている、そんなどこかで聞いたような境遇です。
ある日アンブレラは、「伝説のウェディングを手に入れた者は、王子様と結婚できる」と書かれた張り紙を見つけます。アンブレラは、人生一発逆転を狙い、伝説のウェディングドレスを求めて、とりあえずダンジョンへ。
![]() ▲猪突猛進! | ![]() ▲バトルもオート |
ステージ制のダンジョンの中を、アンブレラは勝手に駆け回ります。階段があれば、上り下りし、行き止まりならUターン。モンスターがいれば、どちらかのHPが0になるまで、ポコポコと殴り合います。
![]() ▲ステージボス! | ![]() ▲クリア! |
ボスを倒しゴールにたどり着くと、ステージクリア。
モンスターを倒すとゴールドや経験値が貯まるので、ボスが強くても、何度も何度もダンジョンにチャレンジしてれば、いずれ倒せるようになります。
つまり、見てるだけでも、とりあえずステージクリアできるようにはなっています。
![]() ▲逆へ | ![]() ▲見てみないふり |
ダンジョンの中には“宝箱”が複数用意されており、猪突猛進するアンブレラには、取れない場所に置いてあったりもします。
そこで、あなたの出番です。
“スキル”を装備させると、アンブレラに指示を与えることが可能になります。
“Uターン”は、進行方向を強制的に逆へ。
“階段スルー”は、文字通り目の前の階段を見てみないふり。
これらを利用し、アンブレラを宝箱へ誘導しましょう。
![]() ▲ちょっと強そう! | ![]() ▲大根…強化すれば大化けするかも?? |
宝箱の中には、新たなスキルや強力な装備品が。
装備すると、ステータスの数字がアップするだけではなく、見た目も着せ替えられるので、なんだかとってもテンションが上がります。
また、装備品はゴールドを使って、強化することも可能。なかにはネタっぽい装備品もありますが、強化し続ければ、いずれ花咲くことがあるかも!?
![]() ▲毒の沼地は、スキル:フットコーティング! | ![]() ▲水中は人魚スーツを装備! |
ステージをクリアしていくと、新たなエリアが解放されます。
歩くだけで体力が減り続ける毒のステージや、息が続かない水中のステージなど、様々なトラップが用意されているので、スキルを使い、アンブレラを無事ゴールに導いてあげてください。
![]() ▲目指せ100%! | ![]() ▲急がば回れ!? |
クリアしたステージには、“宝箱回収率”が表示されます。
人によっては、「回収率を100%にしないと、先に進みたくない!」という方もいらっしゃるとおもいますが、先に進んで装備品やスキルを手に入れたりレベルを上げておかないと、回収不可能の場合もありますので、こだわりは捨てましょう。
![]() ▲水の中は… | ![]() ▲ようせいのスキルは、ふれー!ふれー! |
新たなエリアを解放すると、アンブレラと、ナビ役の“ようせい”との、ゆるーい掛け合いが入り、ストーリーが少しずつ進みます。
果たして、アンブレラは伝説のウェディングドレスを手に入れ、王子様と結婚できるのか!?
エンエィングがとても気になりますが、原稿の締切も気になりだしたので、ここでプレイを中断し、このアプリを開発された“room6の木村”さんに、いろいろ聞いてみました。
はじめまして、京都の片隅、出町柳という所で細々とゲームや絵本アプリなどを作っているroom6の木村と申します。
もともとツール系のアプリや企業様のアプリを受託開発している“スバコラボ”という会社をやっているのですが、昔からの夢であるゲーム開発をやりたいと思って別ブランドの“room6”を立ち上げました。room6の名前の由来は、借りているアパートの部屋が6号室だったからです。
最初に作ったiPad用の子供向けのゲームアプリ『たまぴんびゅーん!』がまったく売れなかった(iPad専用、6〜8歳の子供向けなのに激ムズ、子どもカテゴリに無料で出しちゃったので広告収益もほとんどなし……という八方ふさがり……)ので、「今度はちゃんと大人向けに売れるもの作ろう!」と言うことで作り始めました……。
2014年4月〜12月なので8ヶ月くらいでしょうか。
私が担当したところはおもにマップデザインなので個人的に苦労したのはやはりそこですね……。
あと“オールドット絵”ということでデザイナーの子も始めてドット絵を書いたのでそこもかなりがんばってもらいました。
あとはエンジニアの子も“Cocos2d-x”は始めて(前作はcocos2d-iPhone)なので最初はいろいろ苦労したと思います。
※Cocos2d-xはiPhone/Android両端末向けのアプリを同時に開発できるツール。
ゲームとしてのテンポのよさとか、あとは主人公のアンブレラちゃんがかわいいのでぜひすべての防具を集めて着せ替えを楽しでほしいですね! 個人的にはやはり魔法少女コスチュームを押しておきたいと思います。
あとはアクションと銘打ってはいますが、実質はパズル的なゲームなので、そのあたりを楽しんでいただければと思います!
そうですね……まずはステージ1-2の“切れ味の良いナイフ”と、ステージ1-4の“シスター服”を取りましょう。
あとはこのゲームは死んでも経験値はなくならない! のがポイントなので、序盤はシスター服をニヤニヤ眺めつつ、他の事をしながら片手間にレベル上げをしちゃうと楽に進めるようになるかなと思います!!
シナリオ担当の子が、アニメやラノベ系が好きで実際にiBooksやkindleで“矢嶋好喜”という名前で小説を個人出版していたりする子なので、けっこういい感じに会話パートができあがりましたね。今回参考にしたゲームは『メルクストーリア』だそうです。書きかたに影響を受けたって意味で言うと、物語シリーズ(西尾維新さん)とか、電波女と青春男(入間人間さん)ということみたいです。
探してみたのですが、すべてて無駄なく使っていてノーボツでした……。代わりに、ステージを考えたときのイメージ画を送らせていただきます!
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ゲーム自体はわかりやすく、それでいて結構頭をつかうところもあったりで好評をいただいているのではないかなーという感触もあります。ただ、最初にいくつかクリティカルな不具合(装備が変更できなかったりする場合があった)があって、そこでかなりお叱りのレビューをいただきました。やはりテストは十分な時間や人数をかけないといけないなと思い知らされました。いまは不具合も修正できましたのでほっとひと安心してます。
クリアした方からは「少しボリュームが少なかった」というご意見もいくつかいただいてますので、追加ステージを作りたいなと考えています。が、売れないと作る予算がないのでなんとかプロモーションなどをがんばりたいと思ってます……!
新作としては、春頃に完全オリジナルの“絵本アプリ”を出す予定です! これから企画を考えていこうと思っているところです。
A10.ということで、まだまだゲームを作り始めたばかりのブランドですがゆる〜く細々とゲームを作り続けていこうと思っておりますので応援のほうよろしくお願いいたします!! 京都にはほかにすばらしいゲームを作っている会社さんがたくさんあるので、少しでもそういった会社さんに近づけるといいな……と思っています!
いろいろな種類のスキルが用意されていますが、ダンジョンに持っていける数は限られています。その縛りがあるので「アノ宝箱を取るためには、これとこれが必要で、アソコの宝箱を取るためには、これとこれが必要で……」という、パズル要素もガッツリ楽しめます。
すべての宝箱を回収した方を対象としたプレゼント企画なんかも予定されているようですので、いますぐダウンロードして、お隣ご近所さんより先に、コンプリートを目指してみてはいかがでしょうか!
◆ゲームを完全クリア(宝箱コンプ)するとApple Watchなどが当たるキャンペーン中!!
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■あぷまがどっとねっと (あぷまが) 「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。 ※あぷまがへのアクセスはこちらから |
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