【JKヴァンパイア】声優・東山奈央の暴走!?　『JKV』主題歌レコーディング

食いしん坊な部分でエマちゃんとリンクした東山奈央ちゃん

“聖アルカディア学園”に赴任した教師となったプレイヤーが、魔界のプリンセス候補生であるヴァンパイア女子高生たちを指導していく。ディー・エヌ・エーから配信されている育成シミュレーションゲーム『JKヴァンパイア～運命のフェスタ～』の主題歌を、本作のヒロインであるルーシー（内田真礼）、エマ（東山奈央）、ステラ（白石涼子）、宵（明坂聡美）の4人が歌っている。

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今回、『JKヴァンパイア』主題歌のエマパートのレコーディング現場を取材。エマを演じる東山奈央に、レコーディングの感想を聞いた。

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――東山さんはエマという役を演じられましたが、どのような女の子なのでしょうか？

東山　獣耳……っていうとかわいくないから（笑）、猫耳が生えている人懐っこくてかわいらしい女の子。ひと言で言えば、天真爛漫な感じです。ぽや～んとしていて、台本上のセリフも“……”が多くて。台本だけをパッと見ると、寡黙なキャラかなと思われがちですが、エマの場合は“……”の前後の文脈の中で、彼女がいちばんかわいく感じてもらえるように、“セリフのニュアンスを強めに出す”という意味の記号で使われていて。最初は“……”の部分をどう表現しようかなと考えまして、切なげだったり余韻を残すような感じがいいのかな～と思っていたんですけど、「かわいいニュアンスたっぷりの方向でお願いします」というディレクションをいただいて。家で練習していたときはエマの明るい部分を楽しく演じていたんですけど、ディレクションを受けてかなり大きく変わった部分もありました。ですので、かなり勉強になったし、充実した収録になりました。

――事前にイメージしていた役とは若干違った、と。

東山　そうですね。“……”のほかに、語尾を伸ばすような表記もあって。その部分をどう表現しようかなと思ったんですけど、おっとりするというよりも甘えるような感じに演技の方向を定めましたので、ゲームをプレイしていただける皆さんにかわいがってもらえる女の子を表現できていればうれしいです。

――収録してみて難しかったのは、やはりその“……”でしたか？

東山　難しい……というよりも、楽しかったイメージが残っています。すごい苦労したというよりは、やり甲斐があったという感じです。私が演じたものに対していただくディレクションを瞬時に落とし込んでお芝居をする、というのはいつものことですが、いつも以上にたくさんのディレクションをしていただいた印象があるからです。自分の中でそれを咀嚼するプロセスがすごく多かったので、いろいろなバリエーションで録ることができたと思いますし、すごく充実した濃い内容の収録でした。

――ちなみに印象に残ったセリフや、ファンに見てもらいたい部分はあります？

東山　これと言う決まったセリフではないんですけど、エマちゃんはとても食いしん坊ですぐ食べ物の話をする子なんです。最近、私もよくお腹が空いて、収録が終わると帰り道に必ず「お腹空いた～！」と言うのが口癖になっている傾向があり（笑）。だから食いしん坊なエマちゃんと気持ちがリンクする部分があって、たいへん感情たっぷりに演じることができました（笑）。

――食いしん坊なところでエマちゃんと共鳴したんですね（笑）。

東山　そうですね、そのあたりの臨場感にも注目してください（笑）。

――食べ物の話が出たのでお聞きしますが、東山さんの大好物はなんですか？

東山　私は……あの……にぼしがすごく好きなんですよ。

――にぼし！？

東山　あとスルメも好きです。あっ、この前現場でまさかの牛タンスティックを差し入れにいただいたときも、すごくうれしかったです！

――ケーキなどの甘い物より、乾物系が好きなんですね。

東山　しょっぱいほうが好きですね。べつに呑兵衛というわけではないんですけど、昔からおつまみが好きでして（笑）。イベント終わりの自分へのご褒美は塩辛とか♪

――おじさんみたいな感じですね（笑）。今回、エマちゃんとして『JKヴァンパイア』の主題歌を歌われていますが、実際に歌ってみていかがでしたか？

東山　初めて仮歌の入ったCDを家で聞いたときに、テンポがかなり早くてビックリしました。「これ早送りなんじゃないかな!?」と、私の持っているCDデッキの再生状況を疑うくらい早口だったので、大丈夫かなぁと思ったんですけど、聞いているうちに楽しくなってきて歌えるようになりました。歌詞も、開始10秒で“JK”、“ヴァンパイア”ってゲームの世界観が伝わるフレーズが出てくるので、聞いてすごく納得してしまいました。

――主題歌を作られた古坂（大魔王）さんからアドバイスはありましたか？

東山　いろいろディレクションはいただきましたけど、印象的なのは“萌えデジパンク”という言葉でした。曲の最後のほうで、歌として暴れられそうなサビの部分があるんですけど、そこのあたりの感じが“萌えデジパンク”だなって、歌ってみてすごく納得しました。なんと言いますか、メロディーに則ってベースを作っていったんですけど、せっかくかわいい曲で、4人の女の子で歌うという楽曲だったので、「ちょっとはみ出して部分があってもいいのかな？」と考えまして。編集する段階で、少しでも素材になればと思い、メロディーにとらわれない形で、「セリフをしゃべる感じで歌っていいですか？」ってもう1回レコーディングさせてもらったところ、皆さんから“東山暴走バージョン”と言われ（笑）。それでも、オッケーをいただけたのですごくうれしかったです。

――今回のように、キャラクターになりきって歌う場合と、東山さん本人として歌うのでは、どちらのほうが大変なんですか？

東山　難しいですねぇ～。寡黙な子もいれば元気な子もいるし、幼い子、大人っぽい女性など、そのキャラクターによって歌いかたが変わるので、一概にこのキャラクターが大変ということは言えないですね。私の場合、もともと合唱部にいて、アルトといういちばん低いパートを担当していたので、主旋を際立たせて、かつ合唱って個性を消す歌いかただと思っているので、“自分の歌いかた”というものがとくになくて。声優のお仕事を始めたばっかりのときは、「もっと自己主張していいんだよ」と言われたりもしました。最初は自己主張の仕方がよくわからなかったんですけど、だんだんキャラクターを表現することの楽しさを覚えてきて。そこからは大変というより、頭の中でキャラクターが歌っているような感覚。頭の中のイメージに、自分が発した歌声がどれだけ近づけるかという。自分と戦っているような感じですね（笑）。

――なるほど！　でも今回の主題歌は完全に東山さんの個性が出ていましたね。

東山　ありがとうございます！　エマはどこか抜けたぽやっとした女の子なので、『JKヴァンパイア』の主題歌のような元気な雰囲気の中で、ちょっとのんびり＆どんくさい部分をどうやったらうまく出せるかを考えました。メロディーや歌詞のテンポが早いので、テキパキしちゃいがちなんですけど、曲についていくのに一生懸命になってしまってはエマらしさが薄れちゃうかなと思って。そういう部分も含め、エマらしさを意識して歌いました。

――今回、スマホゲームのお仕事でしたが、東山さんがもし1本ゲームを作れるとしたらどんなゲームを作ってみたいですか？

東山　ゲームを作る!?　いままで考えたこともなかったですね（笑）。私自身、瞬発力がないので、早く操作したり連打しないといけないゲームは苦手なので、ゆっくり進められるゲームとかがいいかも。う～ん、人の心を動かせるようなゲームですかね。ドキドキでもいいし、悲しくてもいいですけど、心が動くような、小さな幸せを見つけてほっこりできるゲームがいいですね。

――いいゲームのアイデアが浮かんだらDeNAさんまでどうぞ（笑）。では最後に、読者の皆さんにメッセージをいただけますか？

東山　プレイヤーの皆さんは先生の立場ということで、生徒を育てて成長する過程を見ていくのが楽しいと思いますし、選択によって街の様子やエンディングが変わるという、ひとつひとつの選択をするのがおもしろい作品だと思います。エマに関しては、初めてキャラクターの絵を見たときから、すごくかわいい女の子だなとひと目ぼれしました。最初の攻略対象はルーシーになると思うんですけど、クリアーをしていただいたあと、エマで遊んでいただく楽しみも控えていますので、キャラクターたちをかわいがってあげてください。ありがとうございました！

なお、『JKヴァンパイア～運命のフェスタ～』の主題歌『I Wanna Chuっ・Chuっ!!』のショートVerは、PVで視聴可能。フルバージョンは、アプリ内の“メニュー → 主題歌（Full Ver.）”でチェックしよう！

※『JKヴァンパイア～運命のフェスタ～』公式サイトはこちら
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