【個人開発ゲームを斬る】『ダービーウィナー』“妥協は死”究極に仕上げられた競馬メダルゲーム

2014-06-30 18:00 投稿

久々に育成モノを紹介します

昨日開催された競馬のドリームレース“宝塚記念”は“ゴールドシップ”が勝利を手にし、ひとまず春のG1が終わりました。

皆様の“懐具合”はいかがでしょうか? 筆者は散々です。そんな悔しさをぶつけられるアプリを見つけてきたので、ご紹介させてください。

▲ダービーウィナー
▲愛馬アプマガゴーゴー

こちらのアプリは、“競走馬育成”“レース予想”2部形式となっております。まずは、競走馬が一頭もらえますので、名前を付けて調教開始。

調教方法は

▲調教は6パターン
▲エサは3種類

調教方法は、競馬ゲーム好きならお馴染みのシステム。

•芝コース→スピードアップ
•ダートコース→スタミナアップ
•併せ馬→根性アップ

競走馬の個性を伸ばすか? 弱点を補うか? 素質馬を活かすも殺すもアナタ次第。調教を終えると、競走馬の“調子”が下がる場合があります。調子が下がったままだと、調教やレースに悪影響が出てきますので、美味しい“エサ”を与えて、“テンションアゲアゲ”を維持しましょう。

いよいよ出走

▲名馬も未勝利から
▲名騎手“小田部”

調教し、馬の調子を整えたら、いよいよ出走登録。夢はもちろんG1制覇ですが、まずはデビュー戦の“未勝利戦”に登録。競走馬を勝利に導いてくれる“騎手”を決めたら、あとは出走を待つだけ。

▲コーカイテイオー
▲ドキドキ

待っている時間を利用して、他のレースの“予想”をします。“調教”、“エサ”、“出走”、何をするにも“コイン”が必要です。出馬表の印を参考に勝ち馬を予想し、手持ちコインをBET!

▲ゲートが開いた!
▲道中の位置取り!
▲最終コーナー!
▲最後の直線!
▲写真判定!
▲当たった!

このレースシーンが本当によく出来ています。

レース状況を的確に伝えてくれる“実況”と、最後の直線に流れてくる“観客の声”がレースを盛り上げます。
何度見ても飽きませんし、何度見ても興奮します。

愛馬“アプマガゴーゴー”

▲アプマガゴーゴー!
▲下馬評通りの結果

そうこうしてる間に、いよいよ愛馬“アプマガゴーゴー”の出番。前評判では8番人気。合計8頭で走るレースですから、最低人気ですね。結果は特に見せ場もなく、最後の写真判定に映る事もできずに、惨敗。初戦ですからこんなものでしょう。

▲さよならゴーゴーこんにちはセカンド
▲セカンドは5番人気!

“出走可能回数”は上限が決められていますので、若いうちに素質だけを頼りに連闘するか、たっぷり調教して成熟してから出走するかは、アナタ次第。
勝負の世界ですから、“もう見込みがない”と判断したら、引退させて次の競走馬を購入し、夢を託す事も可能。

着せ替え機能

▲コーディネート
▲シルクハットと変なメガネ

ビッグレースをポツポツ勝ち始めたら、次は“世界”を狙いましょう。ネットを通じて他のユーザーが育てた競走馬とレースすることが可能。また、殺伐と競いあうだけではなく、“帽子”や“羽”など、愛馬を可愛くする着せ替え機能もあり。

競馬ゲームで「あったらいいな!」という要素がすべて用意されています。そんなとんでもないアプリを作ってしまった開発者の“するーぷっと•えび”さんにイロイロ聞いてみました。

Q1.とても素晴らしいアプリなんですが、普段は何をされている方ですか?

個人事業でホームページを作りながらたまに趣味で生放送で長時間ゲーム配信をやってます。

Q2.ゲーム作りは本職じゃないんですね! 『ダービーウィナー』を作ろうと思ったキッカケは?

甥っ子とゲームセンターで“競馬のメダルゲーム”を一緒にやってたのがきっかけです。
「1000円で(多いところでも)メダルの貸し出しが500枚……メダルが高い!」「じゃあ作っちゃおうじゃないか……」から始まりました。
実際作る前に日本のアプリを色々調査して、『ダービーウィナー』みたいなゲームがなかった事から、一部ユーザーはきっとこのゲームを求めてると思い作成しようと思いました。

Q3.キッカケは甥っ子のため! 泣ける! 『ダービーウィナー』の制作期間はどれぐらいですか?

1年2ヵ月かかりました。“妥協は死!”を合言葉に細部までこだわっています。私は基本サーバープログラム・企画担当で、メインプログラマの“GQC”君、グラフィックの“イノコ”君との3人体制で制作してきました。

Q4.妥協は死! どんどん惹かれていきます! ココはこだわった! というところは?

とにかくいろいろこだわってます。
・レースシーンを実際の競馬中継とできる限り同じ感じにしました。
・レーススキップするだけのゲームにしたくなかったので全てのレースを見せています。ただしユーザーがストレスが感じないよう作っています。
・3分ごとにレースを行うリアルタイム性。実際ゲームセンターまで行き時間はかってみました(笑)
・全国のユーザーと一緒に対戦できるシステムを提供しています。友人と居酒屋でお酒を飲みながら競馬の話をしながら一緒に戦ってほしいですね。
・同じサーバー内で同じレース結果になるようにしました。
・全国大会は毎日行っています。同じ時間に全国で一斉に開催しています。
・できる限り軽い動作にしました。
・特徴のある馬を走らせれるようにしています。
など、まだまだこだわってる部分はあります。

Q5.こだわりまくりですね! 抱いてください! リリース後の反響などあれば。

できるだけ制作にお金を使わず広告等も一切かけていませんが、予想以上に反響がありましてユーザーさまに大変感謝してます。実際「いける!!」って自信はありましたが、リリース前は毎日が不安でした(笑)。

Q6.現在、ユーザー数はどれぐらいですか?

6月1日にリリースしてまだ1ヵ月経っていませんが、インストールしていただいてるのが約15000人でまだまだ伸びています。

Q7.広告がなく、収益が“アプリ内課金”でしか得られないモデルなんですが、大変じゃないですか? 順調ですか?

いまのところ順調です。まず“広告は入れたくなかった”です。広告を入れなくてもマネタイズがしっかりしていれば、広告バナーを入れるより利益は発生するみたいです。また、“ガチャでレアを引くゲームを今後なくしたい!”と思いガチャもつけていません。
サーバーが必要なゲームなので多少の利益がないと運営していけないのですが、通信量もできるだけ抑えてますので、まだまだ人が増えても耐えれると思います。じつはリリース後のほうが大変だったりします(笑)。

Q8.レースシーンに圧倒されたんですが、競馬は好きですか? リアルな馬券は買いますか?

ありがとうございます。好きな競走馬は“ナリタブライアン”ですかね。ちなみに最近は馬券より船券です(笑)。

Q9.次は競艇ゲームですね! 最後に何かひと言お願いします!

今後も大手企業みたいに制作側がイベントを作って、ユーザーがイベントをプレイするゲームスタイルではなく“ユーザーがユーザー同士で勝手に遊べるゲームシステム”を作っていきたいと思ってます。制作側はサポートするだけでユーザー同士で、もりあがるゲームスタンスが今後必要じゃないかと思ってます。半年後に「するーぷっとが、やりやがった!!」となる全世界をあっと驚かせるゲームを作りますよ! 結構本気です(笑)。

久々にアツイハートを持った開発者さんに出会いました。毎日のログインボーナスなどで、こちらが申し訳なくなるぐらい十分なメダルが無料で手に入りますので、無課金でも十分に楽しむ事が可能です。競馬に興味がある人も、ない人も、とにかく一度レースシーンを観戦してみてください! そして半年後の“するーぷっと”に、ご期待ください!

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


※あぷまがへのアクセスはこちらから

ダービーウィナー

メーカー
するーぷっと
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS4.3以上 Android 2.3.3 以上 iOS版

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