【個人開発ゲームを斬る】『嫁放置』カプセルに詰め込まれた“愛”を集める感動放置ゲーム
2014-06-10 08:30 投稿
愛って何?
即答できた皆様、イケメンですね。即答できなかった皆様、とりあえずこのアプリを筆者と一緒に遊んでみませんか?
ドット絵で描かれた“クレーンゲーム”の台がドン。その中でアームが、右へ左へ往復運動を繰り返しております。タップするとアームが伸びて、下に置いてある“カプセル”を拾い上げます。カプセルの中には、ランダムで“何か”が入っております。
何かとは?
“何か”とは、ドットで描かれたイラスト。なかなか個性的。他のカプセルも拾ってみましょう。
“ヒヨコ”に、“キリン”。そして“もうこん”。なんとも言えないイラストが続きます。“ヘタウマ”なのか、シンプルに“ヘタ”なのか。その答えは“オープニング”にありました。
奥様は……
奥様が絵を描き、旦那がプログラムを組んでゲームを作る。アプリ業界ではそれほど珍しいことではありません。でもこのアプリ、残念な事に、奥様が“絵のド素人”だったんです。
しかもこちらの奥様。日頃から旦那に虐げられているのか、イラストの端々に“心の闇”が。旦那さん、アプリ作ってる場合ではありません。奥様からの“SOS”に気づいてあげてください。
フィーバータイム
タイミングが良いのか悪いのか、“心の闇”イラストを3つ連続で引き当てて、“フィーバータイム”に突入してしまいました。奥様のことは一旦忘れて、連打連打でカプセルを一気に増やしましょう。
“青いカプセル”が気になりますが、上のカプセルが邪魔して取れそうにありません。そんな時は“端末”を左右に傾けましょう。カプセルが台の中でコロコロ転がり、“青いカプセル”が狙いやすくなりました。
青いカプセルの中には、“新しいクレーンゲームの台”が。台ごとにテーマがあり、次の台は“くだもの”
“くだもの台”でも、奥様画伯の実力は衰える事をしりません。そんな画伯の絵は、“キーホルダー”となって保管されます。キーホルダーですので、端末を振ると、ブラブラと揺れます。激しく振ると、チェーンがブチっと切れてしまいます。“切れる”ってなんとなく切ないですね。奥様の“心の闇イラスト”に対する、旦那からの“アンサープログラム”なんでしょうか。
イロイロ不安になったので、プログラムを担当した“いたのくまんぼう和尚”に、質問してみました。
Q1.活動名に“和尚”と書いているんですが、何物ですか?
アプリ開発者です。みんなが“和尚”と呼ぶので、みんなの夢を壊さないように和服を着ています。
Q2.へー。『嫁放置』を作ろうと思ったキッカケは”金”ですか?
はい…いや…夫婦愛がメーター振り切れたからです。
Q3.ふーん。ゲーム内では奥様が絵を描くという設定ですが、実際は誰が描いてますか?
本当に妻が描いています。
妻は生まれて初めてドット絵を描いたのですが、400枚を越えた辺りからメキメキ腕が上がってしまい、初期に書いた絵と画風があわなくなってきているのが最近の悩みです。
Q4.ホントに奥様が描いてるんですか?
いや、だからホントに妻が描いています!
妻の絵の上達も楽しめるアプリですので素直な心で楽しんでください。
Q5.では、奥様は普段ナニをされてますか?
スーパーのレジ打ちをして不甲斐ない夫を支えてくれています。
Q6.それは不甲斐ないですね。。。どうして素人の奥様に描いてもらおうと思ったんですか? 話題作りですか?
ゲームを作るのにあたって、絵素材をどうしようか悩んでいたところ、そんな私を見かねて「私が描くわ!」と言ってくれました。
以前、妻の描いた“ドラ○もん”が子供がギャン泣きしてしまう迫力だったのでその可能性にかけてみることにしました。
Q7.そんな奥様と作り上げた『嫁放置』。制作期間はどれぐらいですか?
当初1ヵ月で作るつもりだったのですが、“Unity”という開発環境に初めてチャレンジしたこともあり、3ヵ月弱かかってしまいました。
Q7.ここを見て欲しい! チカラをいれた! というアピールポイントは?
随所にちりばめられた“夫婦愛”を感じてください!
そして、ちょいちょい垣間見える妻の心の闇も!
Q8.心の闇は誰のせいでしょうね! バージョンアップ予定などあれば。
まず、近々にクレーン台のシリーズを追加します。
次回追加予定に入っている”ニャクザ”シリーズは嫁画伯渾身のストーリーも必見です!
Q9.最後に奥様からひと言お願いします!
一生懸命描きましたので、よろしくお願い致します。
“アプリが売れなくて落ち込む夫の姿は見たくありません……。”
Q10.奥様のカガミ!ついでに和尚さんからもお願いします!
緩く遊んで頂けるアプリになったかと思いますので、テレビを見ながらでもポチポチして、嫁画伯の絵をコレクションしてお楽しみください!
旦那のために、描いた事がないイラストを描き始めた、奥様の“愛”。その愛をカプセルに詰め込み、新たな開発環境にチャレンジし完成させた、旦那の“愛”。
“愛って何?”
このアプリのカプセルをすべてて開けたときに、その答えが見つかるかもしれません。
■あぷまがどっとねっと (あぷまが) 「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。 ※あぷまがへのアクセスはこちらから |
嫁放置~嫁が描いた絵で放置ゲー作ったが売れる気が全くしない!
- メーカー
- Ninebonz
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料
- 対応機種
- iPhone、iPod touch、iPad、iOS6.0以上 Android 2.3.1 以上
- コピーライト
- (C)Ninebonz
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