話題のピアノ演奏ゲーム『Deemo』HARDモード楽曲でフルコンに挑戦! 開発者インタビューもあり
2013-12-27 16:00 投稿
Rayarkにメールインタビューしてみました!
台湾メーカーRayarkが開発したピアノ演奏ゲーム『Deemo』。どこか寂しげで感情に訴えかけるグラフィックと名曲の数々、そしてそれらをiPhoneを通して演奏できる圧倒的な没入感。2012年最高の音ゲーと言っても過言ではない1本だ。配信から約1ヶ月が経過し、全曲を一通りプレイし終えた人も多いのではないだろうか? しかし、それだけでは終わらない! せっかくならフルコンボを達成したい! 本作では、流れてくるノートを連続してタップするとコンボが発生するのだが、1回も間違わずにコンボをつなげるのは意外と難しい。当然、難易度の高い曲ほど至難の業になってくる。そこで今回は、レベル7の『Hua Sui Yue』(有料楽曲)のフルコンボに挑戦! 実際にプレイして掴んだコツをお届けしていきたい。
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この音楽は、揚琴などの中国の民族楽器が奏でる伴奏に、ピアノのメロディーを乗せたもの。ゆえに、どこか中国っぽい雰囲気が感じられるものとなっている。レベル7としては簡単な楽曲となっているので、譜面を目で追いながらタップをするだけでも高いスコアは狙える。しかし、フルコンボを狙うとなると、立ちはだかるふたつの壁にぶつかるだろう。
ひとつめの壁は、速い動きが求められる、指をスライドさせるノートと、通常ノートの同時押し。この突破法は比較的簡単だ。指をスライドさせるノートと、通常ノートの同時押しといっても、同時押しが求められるタイミングは、スライドが始まる瞬間か、スライドが終わる瞬間かのどちらかなのだ。これを頭に叩き込んでおけば、タイミングを計りやすくなる。
ふたつめの壁は、楽曲中盤に出てくる、一見すると譜面とはまったく関係のなさそうなノートが高速で降ってくる場面。じつはこれ、音楽とは関係がないノートなどではなく、しっかりと旋律を刻んでいるノートなのだ。その事実は、スピーカーではなく、ヘッドホンを通して集中して聞いてみると分かる。か細く流れる琴の音色と、タイミングが合致しているのだ。つまり、この壁の攻略ポイントはズバリ、ヘッドホンで音をよく聞くこと! 紹介記事でも書いたことだが、『Deemo』を気持ちよく遊ぶために、ヘッドホンは絶対に必要なのだ!!
Rayarkにインタビュー!
『Cytus』、『Deemo』など、日本で高い評価を得る音楽ゲームを配信するRayark。メールインタビューを行う機会を得たので、気になるアレコレを聞いてみました!
Rayark
エグゼクティブプロデューサー
Ming-Yang Yu氏
――台湾ではどのようなスマートフォンゲームが人気なのでしょうか?
Rayark おもにFree-to-playゲームが人気です。例えば日本で流行っているカードバトルゲームのようなゲームが人気ですね。
――『Deemo』の開発人数、および開発期間を教えてください。
Rayark 7人で1年間作業しました。
――『Cytus』、『Deemo』それぞれの世界累計ダウンロードを教えていただけますでしょうか。
Rayark 『Cytus』はiOSバージョン、Google Playバージョン、auスマートパスバージョン、PlayStation Mobileバージョンや他のローカルマーケット向けのバージョンなど、バージョンが沢山ありますが、全体で500万人くらいのユーザーがいます。『Deemo』の場合は一か月弱で20万ダウンロードを突破した状態です。
――もっともダウンロードされている国はどこでしょうか。
Rayark 日本からのダウンロードが最も多いです。次は韓国、アメリカ、中国、台湾の順ですね。
――『Deemo』のコンセプトを教えてください。
Rayark アーバンファンタジーの背景を持つピアノのシミュレーションゲームが作りたいと思っていました。多くの人々はピアノを引きたがっていますが、すべての人々にピアノが弾ける機会や弾けるようになるまでの忍耐力があるわけではありません。そこで我々は「誰もがスマホで本当にピアノを弾いているように感じられるゲームがプレイできたらすごいだろうな!」思いました。それで誕生したのが『Deemo』です。
――『Deemo』の名前の由来を教えてください。
Rayark 最初に頭の中でひらめいた名前が『Deemo』でした。
――『Deemo』の世界観、ストーリーは、どのような想いを込めて作ったのでしょうか?
Rayark ストーリーは「我々が感情や人間関係にどう反応をするか」というテーマと密接に関係しています。特に家族との絆に重点を置きました。『Deemo』に登場するキャラクター達は我々自身が日々の暮らしのなかで遭遇する様々な状況にどう対応するかを、静かにしかし力強く伝えようとしています。
――日本では『Cytus』、『Deemo』ともにヒットしていますが、音楽ゲームを作る上でもっともこだわっている部分はどこでしょうか?
Rayark まずはスマホに適したゲームを作ることから始めています。また、『Cytus』も『Deemo』もそうですが、感覚的、クオリティ的個性を与えることによって、そのゲームがRayarkのものであることが簡単にわかるようにしています。
――楽曲の中には日本人アーティストの作品もありますが、どういったきっかけで知り合われたのでしょうか?
Rayark インターネットとSNSのお陰で日本のアーティストの方々に直接アプローチすることができます。また、RayarkはM3などのイベントに年2回参加しています。今年は”Rayark Artist Collaboration”(http://www.rayark.com/event/collaboration2013/index.htm.jp)を開催しました。こういったイベントを機会に、才能溢れる日本のアーティストの方々とお仕事をすることができるようになりました。
――今後のアップデートでどんな楽曲が追加されるのでしょうか?
Rayark 特に決めているジャンルはありませんので様々な可能性があると思います。
――『Deemo』のAndroid版は、いつごろリリースされるのでしょうか?
Rayark できれば今月(2013年12月)中に出したいと思っています。チームのみんながリリースに向けて頑張っています。
――日本ではフリーミアムモデルが主流となっていますが、今後も有料アプリで勝負するのでしょうか?
Rayark 答えはYesとNo、両方です。既存タイトルは有料アプリのまま配信する予定ですが、フリーミアムモデルに否定的なわけではありません。例えばの話ですが、Rayarkの新作『Implosion』はまだ支払方法を決めていないため、どちらのモデルにもなる可能性があります。
インタビューによれば、Android版も近日配信予定とのこと。首を長くして待っていたAndroidユーザーみなさん、もう少しの辛抱です! そして、最後の質問で飛び出した新作『Implosion』。じつは、今年のTGSに出展されており、トレーラー映像も公開されている。しかも、音楽ゲームではなく、メチャクチャかっこいいアクションゲーム! グラフィックも美麗で、これまでのRayarkの作品とは、ひと味違った魅力に溢れている。配信は2014年予定とのことなので、こちらも期待したい!
Deemo
- ジャンル
- 音ゲー
- メーカー
- Rayark
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 200円[税込](アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS 5.1 以降
- コピーライト
- (C) 2013 Rayark Inc.
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