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松山洋とドリコムの縁をつないだのは忍(シノビ)!? CC2×ドリコム 『フルボッコヒーローズ』開発秘話その①

2013-12-17 21:00 投稿

期待の大型タッグ結成のワケとは?

今冬配信予定の『フルボッコヒーローズ』は、サイバーコネクトツー(以下、CC2)とドリコムが共同開発したスマートフォン向けアプリだ。家庭用ゲームとソーシャルゲームという、異なるフィールドで活躍してきた両社が手を組んだ経緯や開発秘話について、両社のキーマンである松山洋氏(CC2)と長谷川敬起氏(ドリコム)に直撃。今回はふたりの出会いから『フルボッコヒーローズ』誕生までの経緯をお伝えしよう。

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▲写真左から、ドリコム取締役/コンテンツ事業本部長の長谷川敬起氏、サイバーコネクトツー代表取締役社長の松山洋氏。

積極的なシノビが繋いだ両社

――この2社といいますか、おふたりが出会ったキッカケはなんだったのでしょうか? 古くからのお知り合いだったとか?

松山洋氏(以下、松山) いや、全然そうじゃないんですよ (笑)。

長谷川敬起氏(以下、長谷川) 最初は我々からお声をかけさせていただきました。ドリコムとして今後、ネイティブベースのゲームに切り替えていくということを考えたときに、まずは家庭用ゲームを作っていたメーカーさんとパートナーシップを結んで、“おもしろいゲーム”を作ることを目指したいと思いました。それで、うちの人間がいろいろな会社さんを訪問させていただいていたのですが、その中の1社がサイバーコネクトツーさんだったわけです。

――それはいつごろのお話ですか?

松山 2年ちょっと前くらいだったと思います。そのときにドリコムのある忍(シノビ)の方からメールが来まして(笑)、「ドリコムという会社の者で、パートナーシップを結びたいのですが、まずはいろいろとお話をお聞きしたい」という内容だったんです。それで福岡本社まで向かうからスケジュールを教えてくださいと言われました。……「いきなり来るのかよ!?」と思いましたね(笑)。ずいぶんとグイグイくる忍(シノビ)だなと。

――まったく、忍んでないですね(笑)。

松山 それで、なかば強引に福岡まで来ましたからね。ただ、そのときちょうど私が入れ違いで東京スタジオにいたんですよ。でも、せっかく来てくれたわけですから、彼はCC2福岡本社、私がCC2東京スタジオでテレビ会議をして、そこで初めましてのあいさつをするという、よくわかんない状況になって(笑)。まあ、とにかく勢いある方だなと。

――行動力がハンパないですね。

松山 そのとき、せっかくだからということでCC2だけではなく、レベルファイブさんやガンバリオンさんなど、GFF(※)の加入会社もご紹介させていただきました。ほら、博多って“おもてなしの街”じゃないですか(笑)。当時はドリコムさんとCC2は因果関係も何も結んでいない状態でしたので、いろいろと福岡のゲーム会社のことを知ってもらいたいなという気持ちがありましたね。一直線にCC2というよりも、ほかの会社さんも知ってもらったうえで「CC2といっしょにやりたい!」ということであれば、改めてお話すればいいかなと思ったんです。そうしたら「他社さんも知ったうえでぜひCC2と!」というお返事をドリコムさんからいただいたと(笑)。

※九州地方を拠点とするゲームメーカーによる団体

そしてふたりは出会う

松山 その後、今度は東京スタジオでお会いすることになりました。その会合で長谷川さんやドリコムの内藤社長と初めてお会いして。ただ、その場で正直に「うち、結構面倒くさいですよ」というお話をさせていただきました。我々はいまドリコムさんのことがよくわからないし、いっしょに組むイメージがまだ全然できないんですよ、と。だから、「まずはお互いのことをもっとよく知り合って、それからじゃないでしょうか?」という話をしました。うちはバンダイナムコゲームスさんやカプコンさんなど、ほかのメーカーさんとごいっしょするときもそうしてきましたので。

長谷川 まあ、でも僕はすでにかなり前のめりでしたけどね(笑)。

松山 それは忍(シノビ)からの報告を鵜呑みにしていたわけじゃなく?

長谷川 いや、そういうわけでもなくて。会って直接お話ししたときにですね。あのとき松山さんとは、具体的なゲームの話よりも、生き様みたいなお話をたくさんしたじゃないですか。決して上から目線ではないんですけど、そこがドリコム好みだなと感じたんですよ。簡単に言うと惚れちゃいました(笑)。ですから、松山さんは「面倒くさいし、時間もかかるよ」とおっしゃいましたけど、僕は「もうやりましょうよ!」という気持ちでしたね。だから形としては、ドリコムがCC2さんにぶっこみ続けた感じです。ぶっこみ過ぎて、僕が松山さんにビールを吹きかけてしまうくらい……あれはやらかしてしましました(笑)。

松山 初対面なのにね(笑)。

ドリコム、攻めるも届かず

――社会人としては結構痛いやらかしかたをしましたね。

長谷川 (ビールを吹きかけちゃったから)これでもう破談になるって、さすがに自分でドン引きしましたよ。もちろん、そのことは許していただけたのですが、それからしばらくのあいだはなかなかお返事をいただけなくて。ですから、僕らも少し準備をしようということになりまして、「これで口説く!」というものを作って福岡に出向いたんです。プロジェクトとしてゲームをヒットさせるということだけではなく、「お互いに刺激し合いましょうよ」という気持ち、いっしょにやりたいという気持ちを伝えました。あ、ちなみにこのエピソードはもつ鍋屋での出来事です。松山さん、ミーティングに出てきてくれなかったので(笑)。

松山 いやいやいや、なんでそんなこと言うんですか(笑)! ちょうど他の開発のマスターアップの時期だったからですよ(笑)。実際のところ、何度もやり取りを重ねていくなかで、ドリコムさん側の考え方や性質がおぼろげながら見えてきていました。私が信頼を置いている東京スタジオのマネージャー宮崎からのフィードバックによると、「こういうパートナーは、ほかにいないと思います。仲良くもできますし、腹を割ってケンカもできる間柄になれると思います」と言うわけですよ。そういう状況の中で、福岡に来ていただいて、かなり具体的なプロジェクトを提案されたんですと、もつ鍋屋で聞いて(笑)。そこでもまた「グイグイ来るな」と思って。

長谷川 もつ鍋屋でも前のめりでしたから(笑)。

松山 そして提案したプロジェクトについて忌憚のない意見をもらいたいと言われたので、私としては「これはCC2じゃなくてもいいタイトルだと思います」と正直に述べさせていただいたんですよ。そうしたら「じゃあこっちはどうですか?」と、ふたつめの企画が出てきまして(笑)。そこで私も思いましたよ。「なるほど、たしかにうちに合ってるわ」と。その2本目に関しては、いったんお預かりして考えるお時間をいただくことにしました。

松山洋が企むターン

――CC2に合ってると思いながら、まだ手を差し出さない。なかなか焦らしますね(笑)。

松山 ただ、そのあと社内で話し合いをしたのですが、もうその時点でほぼ決まっていました。CC2社内のアイデアコンペで、いいアイデアを出す、僕が個人的に目をかけている人間が何人かいるんですよ。そのなかのひとりに声をかけて、企画を作らせました。じつはうちって、アイデアコンペの際は「このタイトルが発表されるとき、週刊ファミ通の緊急速報に載ったときにはこんな2ページになる」という誌面をイメージした内容の企画書(ペライチ)を必ず作っているんですよ。今回のプロジェクトもそういう企画書を作りました。作っているあいだも、ドリコムさんからは「あの企画どうでしたか?」とグイグイ来ていました(笑)。そんななか、東京スタジオでお会いしたときに、そのペライチをドリコムさんにいきなり見せました。

――実際どうでした? 企画を投げて返事が来なくてヤキモキしているターンがあって、向こうから不意打ちのペライチが出てきたときの気持ちは?

長谷川 それはもう……本当にヤキモキしてましたよ(笑)。ただ、松山さんが僕らが出したものではなくて、ほかのアイデアも含めて広く考えていらっしゃるということは感じていたので、ヤキモキしつつも楽しみにしていた部分もありました。実際、4つくらいいただきましたよね。

松山 はい。社内で何人かにコンペをやらせて企画を作らせたので、4つという形になりました。うちって、ただ単に出来上がったものを見せるのではなくて、ここに至るまでにほかにもいろいろあって、これはこういう理由でボツになった、というのも含めてすべて見せるんですよ。全部見せたうえで、「やっぱりこれだと思うんですけど、どうですか?」という提案の仕方なんです。そう説明した上で、最後に1本の企画に絞り込みました。その企画についてはドリコムさんとも意見が一致しました。

長谷川 そこはもう迷いなく、その企画に落ち着きましたね。おもしろいと思いましたから。

おもしろいスマホゲームのヒントはファミコンにある?

――それはどんな企画だったんですか?

長谷川 おそらく両社ともそうだったと思うんですけど、スマートフォンのネイティブアプリでおもしろいモノ作りをするときに発想の原点をどこに置くのか考えたときに、ひとつはファミコンじゃないかなと。ファミコン時代のゲームって説明書を読まなくても子どもでも遊べた。それがスマホのゲームにも求められるんじゃないか、と思っています。そのなかで出していただいたアイデアというのが、インベーダーゲームをモチーフにしたものだった。おもしろそうだと思ったし、イメージが湧いたんですよね。スキルを使うなら、こんなものが良さそうだ、とか。妄想できるゲームって、絶対おもしろいじゃないですか。

松山 今度は、逆にドリコムさんのほうでそのアイデアについて協議してもらって「これだと思います。これでいきましょう!」というお返事をいただけました。そこからスタートしたプロジェクトが、『フルボッコヒーローズ』です!(続く)

次回は文化の違いに直面する開発時期の苦労話や、ゲームの特徴を熱く語ってもらう予定だ。お見逃しなく!

フルボッコ ヒーローズ

ジャンル
アクションRPG
メーカー
サイバーコネクトツー、ドリコム
配信日
今冬配信予定
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iPhone、Android

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