
【注目アプリレビュー】RPGの元祖『ウルティマフォーエバー』を遊びたおす!
2013-08-26 13:25 投稿
物語は『ウルティマIV』から21年後の世界
『ウルティマ』シリーズも、はや30年。世界中のプレイヤーを魅了し続けた超大作が、iPhone向けに基本無料のオンラインRPGとしてついに登場した。今作『ウルティマフォーエバー:Quest for the Avatar』の舞台は、『ウルティマIV』で描かれた物語から21年後のブリタニアと呼ばれる世界。武勇ある者に恐怖を、名誉ある者に堕落をもたらす正体不明の疫病“黒涙病”を食い止めるため、各地から英雄たちを召喚。その英雄こそが、今作に挑むプレイヤーなのだ。
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街を中心に冒険の準備を整えよう
黒涙病の原因を追求していく大いなる使命がある今作。召喚されたと思ったら人類の存亡を背負わされてしまう超展開で始まるわけだけど、基本的なゲーム進行は各住民たちが抱える悩みを聞き、それを解決していくライトな流れにある。ストーリーやクエストに関する住民との会話は選択制で、それぞれに八徳と呼ばれる要素が盛り込まれていて、選択肢に応じてキャラクターが成長していく。
クエストはエリアごとに多数あり、達成すると受注したエリアの評判が上昇。評判を上げていくことでさまざまなクエストが発生する。自分の心に問い、住民に真実を伝えたり、あえて偽りの答えを述べるのも自由。病に苦しむものたちの悩みを浄化して各地を旅していこう。
[1]住民の話をまとめて聞く
まずはいろいろなNPC(コンピューターが操作するキャラクター)と話してみよう。頭のうえに何かしらアイコンの出ているNPCから、クエストを受注することができるぞ。多くの場合は近場にクエスト対象のダンジョンや対象物がある。複数同時に進行することができるので、少しでも多くのクエストを受注しておくといい。受注したクエストの一覧表もあるので、進行にあわせてつぎのアクションをチェックするよう心がけるといい。
[2]選択肢を選ぶ
悩んでいるNPCの問いに答え、クエストの詳細を知る。未選択の会話でも重要なものはあとからでも聞き出すことができるので、気になるものからどんどん聞いて問題なしだ。また、1度読んだ選択肢はグレーで表記される。誤って同じ話を聞いてしまう凡ミスが多い自分にも優しい作りでひと安心。
[3]目的地に向かう!
[1]でも紹介したとおり、クエストごとに目指すべきエリアがある。ワールドマップには各エリアの場所が記されているので、それを参考に目的地を目指そう。なお、ストーリーの進行に合わせてさまざまなエリアがアンロックされ、マップ上でダンジョンごとの推奨レベルも確認できる。それを目安にキャラクターの育成も進めていくといい。
装備品の劣化が厄介
戦闘を重ねることで各部位の装備品は劣化し、武器の攻撃力や防具の防御力が低下してしまう。これらの修理には“金のカギ”と呼ばれる課金アイテムが必要。プレイ中に獲得することもできるけど、その数は圧倒的に少ないのが難点だった。各部位を単体で修理するよりはまとめて済ませたほうが消費する数が軽減されるので、できるだけ限界まで使い古してから金のカギを使うよう心がけたぞ。
カードを装備してステータスを強化
プレイ中に入手できるさまざまなカードは、ダンジョン突入直前の下準備中にのみセット可能な強化アイテムだ。カードごとに特化したステータス強化の効果があり、身につけることでその恩恵を受けることができる。最初は1枚のみだけど、金のカギを15個使えば+1枚セットできる枠がアンロック可能。なお、カードは消耗品なので使うときは注意しよう。
【突撃リポート】
ラックレスキープのクエストに魔法使いで挑戦
街での下準備が整ったら戦いに旅立つまえに、インターフェイスの確認だ。攻撃したい敵をタップすると自動的に攻撃を開始。タップ時に出る赤いサークルが有効のあいだは対象を自動的に攻撃するので、魔法使いの場合は敵を軸とした遠隔攻撃も可能になるのだ。
プレイヤーが降り立つ最初の土地、ブリタニア城。ここで受注できる序盤のクエストのうち、下記4つは難易度が低く同時に攻略可能で、くり返し受注できる便利なものばかり。キャラクターの評判を上げるのに丁度いいクエストなのだ。
・無法者の追放=対象の敵3体の撃破
・鉄で買う自由=金属の破片を探す
・囚人の鎖=鎖を見つける
・放蕩な弟=行方知れずの弟を探す
基本的には道なりに進みながら出現する敵を問答無用で討伐。金属の破片、鎖はダンジョン内に出現する宝箱から入手できる。また、地下に眠る“若い男の死体”が行方知れずの弟なので、それを調べて指輪を回収完了だ。
ここまではおもに雑魚モンスターを倒しながら道なりに進むだけ。しかし、ラックレスキープには5体のボスが待ち受けていて、それらすべてを倒さないと“無法者の追放”を達成して帰還することができないのだ。
[1体目:頭目・ヒューゴ]
巨漢の男で鈍足。大きな斧を振り下ろしたあとに長い硬直時間があるので、そのタイミングを狙っていっきダメージを与えて撃破。
[2体目:不運なジャイルズ]
プレイヤーを追いかけながら仕掛ける扇状の攻撃は、事前にダメージ判定のある範囲が表記される。放たれるまえに回避して反撃するといい。マップ中央に移動すると頭上から炎を落としてくるけれど、これも着弾する位置が事前に示されるので簡単に回避できる。
[3体目:ジャイアント・ジョージー]
[4体目:腹黒なダギー]
[5体目:盗賊王エドヴァード]
この3体は同時に襲ってくる姑息な相手だけど、ジョージーは足が遅く、ダギーはちょこまかとワープしながら遠隔攻撃ばかりで近づいてこない。エドヴァードは体を回転させながら剣を振るうも、なぜか遠く離れた場所で豪快に回ってるだけなので、魔法使いにとってはただの的だ。
まずは、足が遅いとはいえ迫ってくると厄介なのでジョージーを最初に撃破。つぎに、楽しそうに回転しているエドヴァードを狙い撃ち。最後はダギーとの遠隔攻撃バトルを征すれば、“無法者の追放”コンプリート達成だ。
そんなこんなで“フォーエバー”な旅は始まったばかり。原因不明の黒涙病が永遠に続かなければいいのだけれど、それを成し遂げられるかどうかは私を含む世界中のプレイヤーたちに委ねられているってわけだ。
『ウルティマ』は聞いたことあるけど1作もプレイしたことない人。『IV』の続きってことで遠く感じてしまう人も多いかと思うけど、初見でも大丈夫。若干、導入部分が唐突過ぎてポカーンとしてしまうけど、今回紹介したクエストやグリダニア城内のクエストに触れていけば、世界観はもちろん、つぎに何をすべきかも理解できるはずだ。これをきっかけに30年続く超大作の最新作に触れ、壮大な物語といまなお続くシリーズのパワーを感じてほしい。
P.N.深津庵
ウルティマフォーエバー:Quest for the Avatar
- メーカー
- エレクトロニック・アーツ
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、iPad 2 Wi-Fi、iPad 2 Wi-Fi + 3G、iPad (3rd generation)、iPad Wi-Fi + 4G、iPad (4th generation)、iPad Wi-Fi + Cellular (4th generation)、iPad mini、およびiPad mini Wi-Fi + Cellular に対応。 iOS 5.0 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み
- コピーライト
- (C)2013 Electronic Arts Inc. All Rights Reserved.
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