【注目アプリレビュー】「RPGは好きなんだけどプレイ時間が……」って人に『ちょこっとRPG4』

2013-05-22 12:10 投稿

●どこでも手軽に楽しめる本格派RPG

「RPGは好きなんだけどプレイ時間が……」なんて思っているファミコン世代の社会人ゲーマーは、なにも筆者だけに限ったことじゃないハズ。そんな切実な悩みに応えてくれるのが、以前にも取り上げた人気シリーズの最新作『ちょこっとRPG4「魔の島」』。つい先日にiOS版が先行配信された本作は、“モンスター戦闘”と“キャラクター育成”に特化した、いわゆる“ローグライク”なダンジョン探索RPG。とはいえ、ダンジョンマップなんて代物はなく、ワンタップ操作で“つぎつぎとフロアを踏破”できるお手軽な仕様。まさに“ちょこっと”のネーミングがピッタリな、スマートフォンらしいスゴロク風RPGなのだ。

 

▲ゲームのスタート直後に7種類ある“職業”(スキル&ステータス強化のタイプ)から4つを選択。どの職業を選ぶか悩みどころだけど……まずは固定職業となる“黒騎士/賢者/聖騎士/盗賊”の4つでプレイしてみるのがオススメだ。

 

●ダンジョン探索におけるセオリー

本作ではタップによるコマンド方式が採用されており、非戦闘時に選択可能な“通常コマンド”と、戦闘時のみ選べる“戦闘コマンド”の2セットが存在。どれもRPGでは定番のコマンドなので、基本操作で悩むことはないだろう。ゲームの基本的な流れとしては、“つぎの階へ”でつぎのフロアに進むと、“魔法の泉を発見(HP&MPの全回復)”か“宝箱の入手”、“モンスターと遭遇”のどれかひとつが発生。戦闘に勝利すれば経験値が貯まって、プレイヤーのレベルが上がるといった感じ。ちなみに“1秒単位でHP&MPが回復する”仕組みで、HPがなくなっても“50フロア巻き戻される”だけのペナルティで済む。

 

▲それぞれ“ステータス”、“スキル”、“アイテム”、“傭兵”を選択することで、該当項目の選択ウインドーを開ける。宝箱はイベントでの入手以外にも、ステータスにある“アイテムドロップ”に応じて戦闘終了時の入手確率をアップできる。

 

▲特定フロアに到達すると“ボスキャラ”も出現!? “こうげき(物理攻撃)”や“まほう(魔法攻撃)”でダメージを与えて倒すか、“にげる(20フロア巻き戻し)”の成功で戦闘終了。“アイテム”コマンドを使っても戦闘ターンは経過しない。

 

ただし、冒険のパートナーとなる2タイプの“傭兵”については、プレイヤーと少し扱いが違っている点に要注意! ステータスの関係もあってHP&MPの回復速度が遅く、効率的なダンジョン探索を心がけるのであれば、“HP残量を目安に入れ替える”のがセオリーだ。また、長く使っていると傭兵に愛着も沸くけれど……レベルが低くなった順番に解雇し、新たに高レベルの傭兵を仲間にした方が効率的。レアな“冠詞付き”の召喚アイテムを使えば、より強力な傭兵が仲間になってくれる。

 

▲“傭兵の紋章”の使用で仲間になる“人間タイプ”であれば、固有アイテムを装備している代わりにレベルアップなし。“○○の魔法陣”で仲間に加わる“モンスタータイプ”の場合、固有アイテムの装備がない代わりにレベルアップできる。

 

●自由度の高いカスタマイズ要素

本作における醍醐味のひとつと言えば、職業別に用意された多彩なスキルの数々。スキルポイント制のスキルを組み合わせることで、“高速剣士”や“特化型魔法使い”といったような自由度の高いカスタマイズが可能だ。とはいえ、最初はスキルの多さに「……どれを上げたらいいの?」といった状態になると思うので、とりあえずは“技スキルを4つ”と“ステータス上昇系の常時スキル”の生存率に直結したスキルを集中的に上げていくのがオススメ。個人的には“盗賊”の常時スキルで“アイテムドロップ”や“エゴ(レア)モンスター発見”などの確率を上げ、高品質の装備アイテムが狙えるスキルも捨てがたい。

 

▲レベルアップ時に選択した職業のスキルポイントは、プレイヤーが好きに割り振れる。戦闘用の“技スキル(攻撃時にランダム発動)”は最大4つまで同時に装備でき、“常時スキル”は修得するだけでステータスの底上げとして機能する。

 

そしてもうひとつ忘れてはならないのが、ローグライクRPGでおなじみとなった自動生成される装備アイテム。250種類以上の装備アイテムにランダムで各種ステータスが付与されるため、どんな性能のアイテムが手に入るかは……まさに運次第!? さらに“○○の石”でステータスを付与できる“ソケット”の存在により、好みに合わせた装備アイテムをプレイヤー自身の手で作り出すことが可能。コレクターならずとも、装備アイテムの性能に一喜一憂すること請け合いな中毒性の高い仕様だ。

 

▲ベースアイテムの基本性能に加え、自動生成システムによって“冠詞”と“+○”の数だけ各種ステータスを付与。さらに“s○”のソケットもあるため、強力な装備アイテムを手に入れられれば……ダンジョン攻略も一気に進められる。

 

●こだわりの詰まったゲーム性

学生時代に“ローグクローン”を遊び倒した筆者的には、アイテム自動生成の奥深さだけでも大満足だった本作。シリーズ初体験とあって玉石混淆なスキルに戸惑ったものの、セオリーが分かってくると……レベルアップが待ち遠しくなること間違いなし! その半面、やたらとステータスのパラメータが多いため、“ステータスを眺めてニヤニヤできる人”じゃないと……ちょっと厳しい感じ。そういった意味では人を選ぶタイトルとも言えるけれど、昨今のソーシャルゲーム的な要素のおかげで、ちょっとした空き時間に遊べる手軽さは社会人ゲーマーに打ってつけ。往年のRPG好きにこそ遊んでみてほしいアプリだ。

 

▲レビュー執筆の下準備として1000Fまで潜ってみたけれど……まだまだ先は長そうな感じ。興味はあるけど「ちょっと難しそうかも?」と思ったユーザーは、システム面が分かりやすい過去のシリーズ作品を遊んでみるのがオススメだ。

 

ちょこっとRPG4「魔の島」

メーカー
rough soft
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
iPhone 、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要、iPhone 5用に最適化済み。

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