【注目アプリレビュー】“キャラゲー”の枠に収まらない作り込まれた秀作! 『ディズニー マジシャン・クロニクル』!

2012-12-23 19:28 投稿

●ガチで向き合える、きめ細かい“カードRPG”

ついさっき配信されたばかりで、まだほんのさわりしか遊べていないけど、「これはきっとおもしろい!!」という予感がしたので紹介しちゃう。俺のココロの琴線を「コノ、コノ♪」と刺激してきたアプリとは……コロプラの“カードRPG”、『ディズニー マジシャン・クロニクル』だ!!

……さてここで多くの読者の方々が、「ディズニー……? ……オマエのようなヒゲオヤジが、ディズニー?w」と苦笑と失笑をブレンドした( ̄ー ̄)←こんな顔で俺のことを見たに違いない。確かに、俺はミッキーを始めとしたディズニーキャラにまったく詳しくないし、ぶっちゃけ思い入れがあるとも言えない。これは別角度から見れば「ディズニーキャラが登場しているだけのアプリでは食指が動かない」ってことを意味しており、出会いかた次第ではここでこの原稿を書くこともなかった……と言えるのだ。

つい先ほど、いつものように中目黒目黒と遅い昼飯を食っていると、ヤツがいきなり「あ、そういえば」と芝居がかったセリフを発した。「ん?」と思って挙動を見守っていると、目黒はスマホを取り出してアレコレといじくりだし、「ちょっとこれ、見てもらっていいですか?」と言いながら画面を俺に突き付けてきたのだ。そこには、こんな映像が映し出されていた。

キレイな夜の草原を背景に、5枚のトランプのカードが並んでいる。カードの上に表示されているのは……プレイヤーの名前か? ……はて? これがどうしたと言うのだ。怪訝な声で、俺は言った。

「これは……ポーカーかい? まあ確かに、俺はカードゲーム大好きだけどさ」

目黒、ニヤリと不敵に笑って「ですよねw」と言った後、「まあ見ててくださいよ」と続けて画面をタッチし始めた。どうやら手前にある5枚のカードは手札のようで、俺が指摘した通り、トランプゲームのポーカーのようなルールに則ってカードを選択するようだ。ここで目黒は、6、7、8、9、10のカードを1枚ずつ出し、ポーカーで言うところの“ストレート”を作った。

すると、画面奥に向かって歩くエフェクトが出て、さらに宝箱らしきものを発見した画面が表示されたではないか! こ、これは、まさか……。俺、すっかりこのアプリの画面に吸い込まれ、ワクワクを止められないハシタナイ声を出した。

「これ……もしかして、ポーカーとRPGを組み合わせたようなゲームかい? 役の強さによって、フィールドで何かを見つけたり、モンスターに攻撃したり……」

目黒、力強く頷いて俺の発言に応えた。

「そおです!! 厳密にはポーカーではないですけど、シンプルなカードゲームとRPGが融合した作品なんですよ!」

見れば確かに、先ほどストレートだと思った役(このアプリでは“セット”と言う)の名称は“マジカルステップ”と表示された。同様に、ツーペアは“ツーセット”、スリーカードは“トライカード”……なんて呼ぶらしい。遊びかたの基本は、フィールドに出たら手札からカードを5枚選択してセットを作り、その強さに応じてアイテムを拾ったり、経験値を得たりする。カードゲーム……というか絵合わせの楽しさと、フィールド探索の楽しさを堪能できる仕組みになっているようだ。

「そんでそんで!?」

すっかり引き込まれた俺は、目黒に先を促した。すると画面に“BATTLE”の文字が踊り、戦闘に突入したことを我々に告げてきた。目黒が説明する。

「バトルも基本、フィールド探索と同じです。5枚のカードを出してセットを作り、その強さに応じたダメージやら効果を敵に与えます。……じゃあ、いきまっせ~!」

2を3枚、K(キング)を2枚を出して“フルセット”が完成した。「やけに簡単に強いセットができるな……」と思われた方がいるかもしれないが、ここがポーカーともっとも違う点で、このゲームでは手札からカードを1枚場にリードするたびに、デッキから1枚補充される仕組みになっているのだ。これにより、「手札はイマイチだけど、デッキから補充されるカードの引きによっては強いセットを狙えるかも……!」なんていう勝負ができるようになる。逆に「2が2枚のワンセットかな……」と弱気になっていたら補充カードでさらに2を2枚引いて“テトラカード”(ポーカーで言うところのフォーカード)になった……なんてことも容易に起こりうる。ポーカーは何かとシケた役に終始して地味な勝負になりがちだけど、役が作りやすいこのシステムはじつに派手で楽しいな! と単純に思ったりした。

さて、フルセットは強力なセットなので“強魔法”と“HP回復”が同時に発動し、敵はなすすべなく目の前から消え失せた。するとRPGらしく、戦闘の報酬として経験値やお金、さらにアイテムも獲得。これらを使って自軍のメンバーを育て、強くし、さらなる手強いフィールドにくり出すというわかりやすいゲームシステムのようだ。もとより、カードゲームと育てゲーが大好物な俺。わずか数分のデモプレイを見ただけだが、すっかりこのアプリのトリコになってしまった。思わず、コーフンを隠せない口調で目黒に詰め寄った。

「超いいじゃんこのアプリ!! なんてタイトル!?」

目黒はこの質問に答えず、なぜかさらにニヤニヤと笑って、こんなことを言うではないか。

「ちょうどいま、フィールド探索をクリアーしました。見ててください。きっと驚くと思いますよ」

そして表示されたのが、この画面だ。

俺、心底驚いて素っ頓狂な声を出す。

「えっ!? ミッキー!!? うわあ、超意外!! まさかディズニーとは思わなかった!!」

誤解を恐れずに言うが、これほど市民権を得ているキャラクターを使ったゲームならば、ある程度はキャラ人気で押し切れると思うのだ。しかし、あえてそこに胡坐をかかずにゲーム性を追求し、しっかり練られたカードゲームと、作り込まれたRPGを融合させたこのゲームに感動すら覚えた。

「うん、ますますやってみたくなった。さっそくダウンロードするわ!!」

それから1時間ほど遊んでこの原稿を書いているわけだが、じつに丁寧に、そして大切に制作されていることがところどころの演出から伝わってきて、改めて「イイ!!」と思ってしまったね。たとえば、テクテクとフィールドを探索していると画面にこんなメッセージが出たりするのだ。

「闇の中からこちらを伺っている魔物がいるよ……」

「何かが隠れていた跡を見つけた!」

「●●(他のリアルプレイヤー)が敵と戦っている!」

「荷物が重い。帰りが楽しみだ」

などなど。ホントにさりげない演出だけど、こういったメッセージを見るたびに、「むむ。油断できんな……」とか「この世界にいるのは俺だけじゃないんだな!」なんて思いがこみ上げてきて、心を鼓舞しまくってくれる。まるでテーブルトークRPGを遊んでいるかのような臨場感が格好の調味料となって、この『マジシャン・クロニクル』をじつに“おいしい作品”に仕上げているのだ。

まだ始めたばかりだけど、しばらく夢中になっちゃいそう。そんな予感が、ヒシヒシです。

※ぶっちゃけ、これだけじゃ何の説明にもなっていないので、もう何回か記事を書きたい! そう思わせてくれる良作でした。

ディズニー マジシャン・クロニクル

メーカー
コロプラ
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS、Android

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧