App編集者的2011年のベストアプリ3本 『ねじ巻きナイト』気が早いけれど名作と言っていいレベル

2012-01-05 15:28 投稿

2011年にファミ通Appの編集者たちがいちばん遊んだアプリはなんだったのか? 各自が個人的ベストスリーを語るこの企画。中目黒目黒が独断と偏見で選ぶ2011年ベストゲームはこの3本!

■ねじ巻きナイト


▲この動画見れば、レコメンド記事もいらないでしょ?(笑)。

●絶対に家庭用ゲーム機開発者の作品だと思うんだ

 ジャンプの感覚、グラフィックのぬくもり、遊園地のようなギミック、敵やねじ巻きなどのいやらしい配置、ステージ攻略のヒントのチラリズム加減……どれをとっても丁寧に作り込まれている良作。っていうか、気が早いけれど(!?)名作と言っていいレベル。重要なことなので二度言うけど、プレイしながら、「絶対に家庭用ゲーム機開発者の作品だよなあ」と確信していたら、やっぱり家庭用ゲーム機開発者出身の方でした! こんどインタビューを掲載しますね(しかもイケメンだった!)。

本作は、横スクロールのアクションゲーム。ねじ巻きナイトを操作して、さまざまなギミックが仕込まれたステージをクリアーしていく。最初はジャンプしかできないけれど、剣を持って攻撃できたり、盾を持って防御できたり、前転で天井の低い道を通れるようになったり、壁を蹴れるようになったりと、少しずつ成長していくのだが……それに伴いステージの難度もアップ! 上から下から横から、モンスターだけでなく、火柱や槍や石がねじ巻きナイトの行く手を阻んでくる。まさにスリルの連続!

その難度は全体的に高めで、しかもステージ途中でのセーブもないので、壁にぶち当たる人が多いと思われるけど、つねに“残機ひとつしかない緊張感あるシチュエーション”と思えばそれはそれでゲーマー魂に火がつくというか(笑)。

単純に“障害物をよけて”、“モンスターを倒して”、“ステージをクリアーすること”が楽しいと思える作品。まだ全クリまではいってないんだけど、iOS版もリリースされたし、ぜひ良作を触ってもらいたくて。某名作横スクロールアクション世代ならずっぽりハマると思われます。

▲左から盾ボタン(落下物から防御)、前転ボタン(天井の低いところを通り抜ける)、剣ボタン(攻撃)、ジャンプボタン(2段ジャンプと壁を飛び跳ねることが可能)。この4つのボタンを使い分けてステージを進んでいく。

 
 ▲3Dグラフィックで描かれているけど、2D風味な不思議な世界観。かわいらしくも見えるけど、槍や火柱などのギミックは容赦ない(笑)。

▲底に穴があいてるのがみえる? こういうステージ攻略のチラリズムが各所にあってニヤリとしちゃう。「ここ行けそうじゃね?」と試してみるときがいちばん楽しい。

【ねじ巻きナイト】
メーカー:Robot Invader
配信日:配信中
価格:iOS版170円[税込]、Android版無料
対応機種:iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、およびiPad に対応。 iOS 4.0 以降が必要、Android 2.2 以上

(C)2011 Robot Invader

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■428~封鎖された渋谷で~
▲渋谷を舞台にした実写のサウンドノベル。臨場感がハンパない。

●これはやらなきゃダメ。絶対ダメ。色あせぬおもしろさ
このゲームもプレイしておくべき作品。サウンドノベルというジャンルを作り上げてきたチュンソフトの渾身作。主人公5人のまったく無関係そうな運命が、渋谷を舞台に時間とともに交差していく。タイムチャートをベースに操作していく手法で、要領を掴むまでは少し時間が必要かもしれないけど、慣れたときにはどっぷり物語に遣っていて……しごく平たく言いうと、超ヒット海外ドラマ『24』のように、同じ時間軸でさまざまな事件が勃発して、なぜか登場人物たちが絡み合って、ときには彼らの生きざままで変えてしまう。ゲーム中はほぼドキドキしっぱなし。このストーリーを考えた人、天才だと感じるよ。尊敬しちゃうよ。不思議と、自分が神様で、人の運命を動かしているようにも感じてくる。
いちばんネックになると思われるのが価格だけど、これってもともとWii用ソフトで7140円[税込]で売られていたもの。それが1800円[税込]で、さらには年末年始の長期休み中、極上のミステリを楽しめると思ったら安くない? 正直、プレイ時間を考えても、ハードカバーの本よりもコストパフォーマンスよくない?(笑)
 
 ▲5人の主人公のストーリーが単独で進んでいくと見せかけて、交錯していくタイムチャート。
 
 ▲バッドエンドにぶつかるのがこのゲームの基本。このバッドエンドを回避するためにはどうするのかを考える。
 
 ▲何度も言ってるけど、ヒロインのひとみ役の近野成美ちゃんがかわいすぎる……。俺も高なりっぱなしだし。
【428~封鎖された渋谷で~】
メーカー:チュンソフト
配信日:配信中
価格:1800円[税込]
対応機種:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要
(C)2008/2011 CHUNSOFT
■ホームランバトル2
●このゲームはメンタルスポーツじゃ!
個人的に、優秀なアプリって2度以上起動するものだと思っている。ダウンロードして「これ、おもしろいなあ」なんて思うタイトルはいくらでもあって、そのときは熱中してプレイするけれど、日を置いてまた立ち上げるか? というと、その確率は相当低くなる。

なんて偉そうに言ってるけど、この条件に当てはまるタイトルも結構ある(笑)。その中でも、仕事中に無意識に立ちあげちゃうのが『ホームランバトル2』。タイトルどおり、ホームラン競争を題材にした野球ゲーム。ミニゲームって言ってしまえばミニゲーム。だけど、世界中のユーザーとの対戦がデフォルトで、数秒もかからずマッチングが行える。あまりにもスムーズ過ぎて、ストレスを感じさせないところが発明級。1試合1分もかからんしね。個人的には、アイテムを使って戦う“SURVIVAL(サバイバル)”が好き。

しかもね、当然ながら対戦って燃えるでしょ? あと1球打てば勝利確定のときに急にスランプに陥って負けたり、そんなメンタルスポーツ要素が強いゲーム性に、「こんどこそ勝つ!」と何度も挑戦しちゃうのでした……。

▲本体を動かして打点を操作。ボールの軌道をよみ、タイミング良くバットを振り抜け。
▲ホームランを打った時の演出がたまらない。
【ホームランバトル2】
メーカー:Com2uS Inc.
配信日:配信中
価格:450円[税込]
対応機種:iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、およびiPad に対応。 iOS 3.2 以降が必要
(C)2011 COM2US CORP

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