【iPhoneおすすめアプリ】第一次世界大戦の空中戦を描くフライトシミュレーション『Sky Gamblers: Rise Of Glory』

2011-10-14 19:00 投稿

●気分は「紅の豚」。レシプロ複葉機で大空を飛び回ろう!

第一次世界大戦の複葉レシプロ戦闘機による空中戦を描いた、リアルなフライトシミュレーション・シューティングゲームが登場しています。『Sky Gamblers: Rise Of Glory』です。発売はバンダイナムコゲームスですが、開発したのは Revo Solutions Gamesというメーカーで、ここはiPhone初期のフライトシミュレーションゲームのヒット作『F.A.S.T.』や『Skies of Glory』を開発したところです。iPhoneのフライトシミュレーションゲームの老舗と言え、内容としては人気作『Skies of Glory』の直系と言えます。

まだ誘導ミサイルもジェットエンジンもない時代を背景としているので、『エースコンバット』や『H.A.W.X』のような近代ジェット機による空中戦とはかなり勝手が違います。“ロックオンして誘導ミサイルを発射すれば簡単に敵が倒せる”みたいな便利なシステムはありません。しかしブルブルという音を立てるエンジン、撃つと薬莢が飛ぶ機銃、当たると外装が剥げていく機体は、まるで『紅の豚』のようなレトロな雰囲気があって、これはこれで味がありますね。早くもiOS5やiPhone 4Sへの最適化も行われています。

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▲『Skies of Glory』のシリーズ作と言えば、iPhoneゲーマーなら「おおっ」と思う人も多いはず。今回は複葉機の時代の物語です。グラフィックの動きはとても滑らか。

 

ただしこのゲームには大きな難点があって……、メインとなるCAMPAIGN(キャンペーン)モードの最初のステージがプレイ方法を説明する“チュートリアル”になっているのですが、言われたとおりにしないとゲームが進まないうえに説明文が英語なため、何をして良いのか日本人には解りずらいです。おまけにこのチュートリアルがチュートリアルとは思えないほど難しい!

と言う訳で、このままではチュートリアルで挫折する人が続出しかねないので、ここでは“チュートリアルのチュートリアル”を手順を追って解説し、ゲームの紹介も兼ねたいと思います。

●飛べない豚はただの豚。チュートリアルのチュートリアル

メインメニューでPLAYを選び、CAMPAIGNを選ぶと最初のミッション“THE FARM”を選択できます。最初のステージで使えるのはフランスの名機“BLERIOT 11”のみ。右下のチェックマークをタップすれば、いよいよチュートリアルという名の難関ステージが始まります。

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▲登場する機体は全て実在の機体。と言っても第一次世界大戦の機体なので知っている人は少ないでしょう。この機体は世界で初めて宙返りやドーバー海峡横断などを行った航空機だそうです。もちろん大戦中は戦闘機としても使われています。

 

まずは飛行場……と言うのは名ばかりの農場からスタート。離陸するにはまずエンジンをかけてプロペラを回します。 これは画面上部の緑色のバー(耐久力メーター)の右側にある十字プロペラのボタンを押します。エンジンが回ったら画面左側をどこでも良いので上にスライド。 すると触った場所に仮想パッドが現れ、これを上に倒すことで機体が加速していきます。 逆にこのパッドを下に倒すと減速します。

機体が走り始めたら 端末を手前に傾けましょう。 すると機首が上がり、機体はそのままフワリと浮いて離陸します。つまり端末の傾きで操縦桿を操作する訳です。仮想パッドと本体の傾き(ティルト操作)の双方を併用するゲームなのを覚えておいて下さい。

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▲まずエンジンをかけるところから始まるのが本格的。プロペラの音がいかにもレシプロ機っぽくて良いです。離陸はそんなに難しくはありません。飛び立ったらとりあえず機体を水平にしておきましょう。

 

飛び立ったら iPhone本体を左右に動かし、機体を傾けましょう。 これを“ロール”と呼びます。つぎにメッセージがひととおり表示されたら、画面を右か左に指でフリックして下さい。 これで機体が左右に急速旋回します。この急速旋回は真横にターゲットがいる時や、攻撃の回避などに使えます。しかし飛行機の一般的な旋回方法は、まずロールで機体を右か左に傾け、それから操縦桿を手前に引いて行います。とりあえず適当に飛んで旋回の方法を確認しておきましょう。

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▲飛行機は機体を傾けて旋回します。よって旋回時には地平線が縦になります。ティルト操作(傾き操作)を使うゲームなので、寝転がってプレイするのは避けましょう。

 

つぎに仮想パッドによる左右移動(ヨーイング、ヨー)を行います。離陸時に説明したように仮想パッドの上下は加速と減速なのですが、パッドの左右は自動車のように機体を傾けずに左右に曲がります。このゲームのヨーイングは非常に高性能で、これだけでも左右旋回ができるほど曲がれます。照準の微調整や機体の移動に非常に便利なので、旋回による移動と合わせて活用しましょう。ただ、“パッドの左右が左右移動なのに、上下は上下移動じゃなくて速度調整”というのが最初はちょっと解りにくいのでご注意を。

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▲仮想パッドは画面左側の触った位置に出現します。ヨーを行うとラダー(尾翼)が動きます。こんなところも細かくてリアルですね。

 

つぎに、warp button(ワープボタン)を活用するように言われます。これは画面右上にある矢印ボタンで、これを押しっぱなしにするとゲームが「倍速」になります。 ただし敵が接近している時は使えません。目標までの距離が遠い時がありますが、レシプロ機なのでそれほど速度は出せません。 そのため移動時間を短縮できるように、このゲームでは倍速のボタンが用意されています。ワープボタンを押すと黄色い矢印で目標が表示されるので、そちらに向きを変えて進んで行きましょう。

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▲右上にあるのがワープボタン。 目標地点は黄色い丸印で方向が示され、画面内に入ると矢印で表示されます。

 

さて、何ヶ所かの黄色い矢印を通過すると、このチュートリアルの最大の難関“着陸”が待ち受けています。着陸はそう難しくはありません。 単に平らな地面に急過ぎない角度で接地すれば良いだけです。このゲームの飛行機はどこにでも着陸することが可能で、飛行場や滑走路などの区別はありません。その辺の原っぱだろうが荒れ地だろうが、急過ぎない角度なら着陸できてしまいます。

ただしこの場面では、黄色の矢印で示された農場の位置に着陸しなければなりません。行き過ぎてはダメだし、農場の建物や柵にぶつかると機体が破損します。 おまけにここで事故るとステージの最初からやり直しになります。

慣れないうちは農場の中心に無理に着陸しようとせず、行き過ぎても良いからとにかく無事に地面に接地して止まるのを重視しましょう。前述したようにこのゲームはどこでも着陸できるので、行き過ぎてもそのまま原っぱを走って行き、いずれ止まる事ができます。もちろんそれでは成功にならないのですが、着陸さえ出来れば後は地面を自動車みたいに走って、農場に行けばいいだけです(笑)。ただし走行中にiPhone本体を手前に傾けると機首が上がって離陸してしまうので、地面を走っていく場合は離陸しないように気を付けて下さい。

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▲最大の難関“着陸”シーン。 しかしこのゲームの着陸はオーバーランしても手前に降りても問題ない。 “滑走路にきっちり降りないと事故る”という先入観はこのゲームでは捨てるようにしよう。 とにかく降りてしまえば、後はゆっくり地面を走って目的地に行けば良い。 方向転換はヨーで出来ます。

 

農場の中に入って止まり Alright. と表示されたら、画面右下にある照準のボタンを押して下さい。これは本来は射撃ボタンなのですが、着陸時のみ翼からエアー抜きが行われます。これでチュートリアルの最初の段階は終了。 以後はミスって事故などを起こしても、ここから再開することが出来ます。改めて加速して機首を上げて離陸し、黄色で示された地点に向かいましょう。

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▲プシューっとガス抜き。 いちいち細かいですね。 なお、着陸時に行き過ぎそうでも飛行中に減速しすぎないようにしましょう。飛行機は減速しすぎるとストール(失速)を起こします。 低空で失速すると復帰は困難です。 そのまま無事に着陸できることもありますが。

 

目標地点を何度か通過すると、今度は赤い攻撃目標が表示されます。まずは地面に接地されているターゲット3つ、次いで空中のターゲットを狙います。このゲームには誘導ミサイルなんてないので、照準を合わせて右下の射撃ボタンで機銃を撃ちます。 ターゲットが射程内に入ると照準が赤くなるので、それから発射しましょう。 100%という表示は相手の耐久力で、これが0になれば破壊できます。機銃は押しっぱなしで連射しますが、ずっと撃ち続けているとオーバーヒートします。 こうなるとしばらく撃てなくなるので注意して下さい。 弾数制限はありません。

地上のターゲットを狙う時は行き過ぎたら無理はせず、一旦遠くに離れてから旋回し、再び接近していく“一撃離脱”で慎重に狙っていきましょう。空中のターゲットは地上より狙いやすいはずです。

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▲地上のターゲットを狙う時は地面への激突に注意。 ヨー(パッドによる左右移動)も併用して、うまく照準を微調整しましょう。 なお、このステージのターゲットは止まっているので普通に狙えばよいのですが、相手が動いている場合は移動先を狙う方が当たりやすくなります。 弾丸にはちゃんと着弾までのタイムラグがあるので、それを考慮しておきましょう。

 

ターゲットを破壊すると新しい目標が指示され、さらにカメラ(視点変更)を使うように言われます。画面上部の緑色のバーの左側にあるボタンを押すと“コックピット視点”“コックピット視点で機体非表示”に切り替わります。基本的には初期の“後方視点”が見やすいと思いますが、一応覚えておくといいかも?

その後、ふたつの目標を通過後に再び“着陸”を行うことになります。 でも最初の着陸でコツは掴んでいるはず。ここの着陸は多少オーバーランしそうになっても、機体が接地していればオーケーにしてくれます。これでチュートリアルはコンプリート! つぎからは空中戦なども行う実戦となりますが、チュートリアルを応用すれば難しくないはずです。がんばっていきましょう!

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▲ミッションは結果に応じて“III”“II”“I”の勲章を貰えます。“I”の金の勲章が高評価です。

 

●ミッションは全部で12、ライバルと戦えるオンライン対戦もあり

キャンペーンには鉄道の急襲や味方編隊の援護、敵飛行船の撮影など多彩なミッションが用意されています。またキャンペーンの進行に合わせて新しい機体がアンロックされていき、これは他のゲームモードでも使用可能になります。機体には BASIC(基本型)と EVO(改良型)の2種類が用意されていて、それぞれ性能が異なります。

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▲機体の性能は STATSのボタンで確認できます。 アンロックされる条件は、まだ解除されていない機体をチェックボタンで選択すれば表示されます。

▲爆撃ミッションもあり。真下に投下される爆弾で地上の敵を狙います。真下に照準が表示されているので、その範囲に敵を入れてから攻撃ボタンを押しましょう。 ちなみに撃たれてるのでガラスに穴が空いてます。

 

また通常のミッションとは別に“DOGFIGHT MISSIONS”というモードがあり、ここでは空中戦のみを行います。オンライン対戦のひとり用練習モードといった感じですが、ここでの達成度によりアンロックされる機体もあります。

オンライン対戦はトップメニューでQUICK MATCHを選択するか、MULTIPLAYERを選んですでに行われているゲームを選択し、参加(JOIN)を行います。いつでも抜けられるし途中参加も可能なので、気楽な対戦が出来ます。オンライン対戦だからと言って気負う必要はありません。FPS のようなチーム戦やフラッグ戦(旗の取り合い)なども用意されていて、ひとつのゲームに最大で8人が参加できます。成績に応じて上がる階級なども用意されています。このメーカーのフライトシミュレーションはオンライン対戦に定評がありますが、その点はこのゲームでも引き継がれていますね。

エースコンバットのようにドラマチックな展開が連発されたり、無線通信が入りまくったりする訳ではないため、現代戦のフライトシミュレーションと比べるとやや地味な部分もありますが、逆にレシプロ機らしい演出や空中戦があるのはこのアプリの長所でしょう。フライトシミュレーションが好きな方には、イチオシできるアプリですね。(カムライターオ)

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▲敵の飛行船を撮影するミッション。撮った写真は右上に表示されています。こんなミッションも第一次世界大戦らしいですね。

▲オンライン対戦中。オンライン時のユーザーネームやメッセージはメインメニューでHELP & OPTIONSを選択後、PLAYER NAMEやCHAT MESSAGESで編集可能です。

カムライターオ
iPhoneの攻略サイト“iPhone AC”の管理人。2009年にサイトを立ち上げ、これまで触ってきたアプリの数は2000本以上! きっちり調べ上げる緻密な攻略記事は、素人とは思えぬクオリティーと評判高し。ファミ通App編集者の中にも同サイトのファンがいて、ひょんなきっかけからファミ通Appに寄稿することに。iPhoneのゲームの歴史を知る男の含蓄ある文章は必見です!
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【Sky Gamblers: Rise Of Glory】
メーカー:Namco Networks America
配信日:配信中
対応機種:iPhone/iPod touch
価格:450円

(C)2011 Revo Solutions s.r.l.

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