『ヴイアライヴ』定点観測-80:いまさらながら触れておきたい宇宙さんのとあるジャンルの知識量【アイマス日記第349回】

by東響希

『ヴイアライヴ』定点観測-80:いまさらながら触れておきたい宇宙さんのとあるジャンルの知識量【アイマス日記第349回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』について記録していく。
広告

高校生…だよね…?

宇宙さんの個人チャンネルで、2025年2月5日に『NEEDY GIRL OVERDOSE タイピング オブ ザ ネット』のプレイ実況が生配信された。

NEEDY GIRL OVERDOSE タイピング オブ ザ ネット』は、ネット上では動画配信者“超絶最かわてんしちゃん”を演じ、普段はメンヘラで承認欲求が強い少女“あめちゃん”と同棲するパートナーとなり、いっしょに日常生活を送るアドベンチャーゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』のスピンオフ作品。タイトルに“タイピング”とあるように、こちらはいわゆるタイピングゲームで、“超絶最かわてんしちゃん”との会話形式で、画面に現れるキーワードを素早く入力して高評価を目指す。

タイピングする文字の内容として、インターネットがそこまで爆発的に普及していなかった時代の某大手掲示板で使われていた用語だったり、ニコニコ動画の初期の頃に使われていたスラングなど、ちょっと古い時代のワードも数多く登場。わからない人のために、ワードごとの解説も付記されるなど、若い世代まで幅広く楽しめるゲームとなっている。

前述のように、インターネット黎明期のワードがチョイスされるため、現在の3~40代のネット民にもバシバシ刺さるゲームだが、『
ヴイアライヴ』でも最年少でいちばん若手の高校生である宇宙さんも開始直後から、かなりテンション高め。「わこつー!」という、これもニコニコ動画が発祥と言われている挨拶をしてみたり(ちなみに宇宙さんのオリジナルの挨拶もこれをモジって「わこすー!」である)、その後も「クレメンス」や「ンゴ」などなど、ネットスラングを連発し、非常に楽しそうだ。

タイピングが目的のゲームだが、実際の宇宙さのレベルはというと、小さいころからキーボードを使っており、フリック入力よりも先にキーボード操作をマスターしていたとのことで、小学校時代は先生に褒められるほどだったとのこと。しかしながら、本作は筆者からみても初級からかなり入力受付時間が短いように感じており、宇宙さんもあっという間にゲームオーバーになってしまった。問題数は多いわけでもなさそうだが、初期設定では3回までしか失敗できないため、かなり厳しい。

もうひとつ、ネットスラングに慣れ親しんでいる人間にとっての罠があり、例えば「キタコレ!」というワードは一般的に(スラングに一般的というのも少し妙だが)「ktkr!」と文字表記する。しかし、本作ではきちんと「kitakore」と入力しなければならない。そのほかにも、口にした際の音とスラングとして文字表記する場合で差異があり、一瞬混乱してしまうため、結果的に失敗するというわけだ。また、宇宙さんらしいところでは、時折出てくる下ネタよりのワードで詰まってしまうところだろうか。本人が苦手なこととして、下ネタを上げているため、この手のワードのインパクトにやられてしまい、気が動転してタイプミスが増えてしまう場面もあった。

序盤は失敗も多かったが、後半はかなり安定して、結果的に全3ステージを30分足らずでクリアー。無事、エンディングを迎えることとなったが、本作はじつはここからが本番である。ネタバレになってしまうので言及は下げるが、こちらでも宇宙さんのゲームスキルが発揮され、いつもの絶叫も混じった熱いプレイを見せてくれた。

と、ここまでさらっとゲームのプレイの様子を記録してきたが、いまさらながら触れておきたいのが、宇宙さんのネットスラングに対する理解力だ。前述したようなスラングは、古くは1990年代から2000年代のインターネット黎明期に生まれた言葉もあり、当時からネットに浸かっていた“インターネット老人会”と俗に言われている世代の言わば死語に近い。一方、宇宙さんは現在18歳で、生まれたのは2000年代後半にも関わらず、しっかりとこの辺りの知識があるのだ。

宇宙さんによれば、ニコニコ動画やボカロ、歌い手と言った文化に造詣が深い年の離れた姉がいるとのことで、その影響からこういったネットスラングやミームの知識も取り込まれているようだ。結果的にボカロ系の楽曲や東方サウンドに詳しいというころでアピールできたり、その繋がりからニコニコ動画で知名度を上げたらっぷびとさんとのコラボが実現するなど、宇宙さん独自の企画に繋がっている点は大きな財産と言える。

何より、今回のゲーム実況配信では、宇宙さんのリアクションに対して、まるで初期のニコニコ動画のようなネットスラングが飛び交っており、多くのユーザーが楽しんでいることがわかる。とくに初期の『
アイドルマスター』は、こうったネットスラングの発祥となったニコニコ動画を通じてサブカル界隈に浸透して行った部分も多く、ある意味で今回は親和性も感じられる企画だ。

そして、『
アイドルマスター』のコンテンツの中では新規の部類に入る『ヴイアライヴ』だが、長い歴史からそのブランドを冠しているだけで、幅広い世代にチェックされる。特に初期から『アイドルマスター』に触れている3~40代以上の“プロデューサー”もいるわけで、そういった点で宇宙さんのネットスラング知識は、まさに“インターネット老人会”世代のファンも取り込める大きな武器と言えるだろう。
    広告
    この記事を共有

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

    無料ブラウザゲー厳選ランキング [PR]

    1

    【この錬成師、世界最強。】

    新作リリース!アーティファクトを錬成して、新たな敵に挑む冒険の日々が幕を開ける!

    2

    【迷宮サバイバルファンタジー!】

    蜘蛛の魔物に転生してしまった「私」を育成し、迷宮の支配者を目指せ!

    3

    【美闘士の絶頂突破を体感】

    敗北すらも美しい戦士たちの超絶華麗なる新作ゲーム登場!あなたも限界なんでしょう?美少女総勢100名以上!

    無料ブラウザゲームをもっと見る

    TVアニメやマンガが原作の
    オリジナルゲームをチェック!

    集計期間: 2025年02月11日20時〜2025年02月11日21時

    プレイ日記一覧
    特設・企画
    特集・連載
    最新記事