『アイドルマスター』シリーズの楽しさを全“プロデューサー”が共有した“アイマスエキスポ”【アイマス日記第342回】

by東響希

『アイドルマスター』シリーズの楽しさを全“プロデューサー”が共有した“アイマスエキスポ”【アイマス日記第342回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”をお届け。

担当:東響希
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それぞれの「アイドルワールド」を拡張した“アイマスエキスポ”

2024年12月14日~15日の2日間にかけて、“THE IDOLM@STER M@STER EXPO”(以下、アイマスエキスポ)が開催された。史上初となった『アイドルマスター』シリーズの総合型イベントは、チャレンジングな企画が多数盛り込まれ、これまでになかった新たな体験を生み出してくれた。改めて、今回のイベントについて振り返って見たいと思う。
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まずは、“LIVE SHOWCASE AREA”で行われた各ブランドのアイドルたちによるパフォーマンス。アイドルを演じる声優陣が出演する形のライブが一般的となっているアイマスライブだが、今回は3Dのアイドルたちが登場するMRライブの形だ。歴史的に見れば“765プロオールスターズ”によるDMM VR THEATERでのライブがその起点ともいえるが、昨今では『アイドルマスター SideM』(以下、『SideM』)が定期的に企画したり、“765プロオールスターズ”の中から一部のメンバーをピックアップしたコンセプトライブも行われている。

今回のイベントでは、2日間を通して『学園アイドルマスター』(以下、『
学マス』)を除く4ブランドから、アイドルたちがピックアップされステージを彩る。これまでの経験を生かしたハイクオリティなCG技術により、ダンスやMC中のリアクションなどアイドルの実在感がさらに増しており、あまりに単純でひねりがない感想になってしまうが、どれも可愛い&カッコいいアイドルたちに魅了されるステージだった。
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また、それぞれのブランドでCGモデルが異なっていたが、それ故にブランドの特徴がより際立ち、バラエティ豊かな表現を楽しめるところもあった。以前、ゼネラルマネージャーである波多野公士氏にインタビューした際、CGモデルがある意味でブランドのカラーでもあると語っていたが、改めて納得させられたところだ。

中でもとくに話題となったのが、2日目の『アイドルマスター ミリオンライブ!』のステージである。ライブ後半、メドレー形式ではあるがさまざまなブランドをカバーするセットリストとなっており、いつか行われればと願うつぎの“M@STERS OF IDOL WORLD”を先取りしたかのような内容にSNSも大いに沸き上がっていた。個人的にも何度も見返したいので、“LIVE SHOWCASE AREA”についてはBlu-rayなどのメディアパッケージで販売して欲しいところではある。

会場外の“OUTDOOR AREA”では、物販と“プロデューサー”たちが痛車や痛単車を展示する“DECOR@TION CAR MEETING”を設置。“DECOR@TION CAR MEETING”はいわゆる一般参加による展示エリアだが、広々とした駐車場にズラっと並べられた作品たちは圧巻である。

デザインもアイドルの色を出しつつカッコよさを追求したものから、自身のアイドルの可愛らしさを前面に押し出したコンセプトカーまで多種多様。いわゆるファミリータイプの一般車から、スポーツカーなどのハイクラスの車種も多数あり、いろいろな意味で圧倒されるエリアだ。
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海が近いこともあってか会場は少々肌寒さもあったが、多くの“プロデューサー”兼カーマニアが集っており、非常に盛況だった印象だ。

“EXPO AREA”は、さらに“エキスポステージ”、“企業ブースエリア”、“サークルエリア”と分かれており、隣接した屋外にはコラボ飲食が販売されるエリアも展開される。まず、“エキスポステージ”では開会式や閉会式といった式典から、キャスト陣やスタッフ陣も登場するトークコーナーのミニライブなど、ステージが目白押しだった。『
学マス』を除いて、観覧エリアの出入りは自由なうえ、『学マス』のステージも含めて観覧エリア外からでも通行を妨げなければ観ることが可能だったようで、比較的緩い雰囲気である。

このオープンな場所でのステージで功を奏したのは、間違いなく
『ヴイアライヴ』だろう。合同イベントは初参戦なうえ、プロジェクトを応援している“プロデューサー”向けのファンミーティングはあったものの、自分たちを知らない“プロデューサー”もいる中での歌唱は願ってもないアピールチャンスだ。また、それを考えていたのは、“プロデューサー”たちも同じだったようで、ステージに注目してもらえるよう精一杯の応援をしていたように感じられる。その成果もあってか、ステージごとに徐々に観覧する“プロデューサー”が増えていった印象だった。
そして、『学マス』のフレッシュなパワーを改めて感じられた場所でもある。1日目と2日目のそれぞれの“エキスポステージ”のトリを飾ったのが『学マス』のミニライブだったわけだが、集まっていた人の数は尋常ではなかった。観覧エリアはもちろんエリア外にも凄まじい人の数が集まっており、ミニライブと呼べる規模ではなかったような印象だ。集まっている“プロデューサー”の年齢層もかなり幅広い印象で、次世代を担っていく中心的なコンテンツになると感じさせてくれた。
“企業ブースエリア”では、『アイドルマスター』の各ブランドの公式ブースのほか、グッズなどの関連商品を販売している企業などが集まっていた。新作アーケードタイトル『アイドルマスター ツアーズ』の試遊台や、『アイドルマスター チャンネル』の配信も行われていたり、ノベルティを配っているブースもあったりと、9月に行われていた東京ゲームショウのミニ版といった感じだろうか。
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ある意味、今回の目玉的な企画でもある“サークルエリア”。いわゆるアイマス版コミックマーケットであり、“プロデューサー”が一般参加としてサークル出展できるもので、1日で約250サークル、2日間で500サークル近くが参加する大規模な企画である。アイマス好きの同人クリエイターから、中にはプロとして『アイドルマスター』と既に関わっているクリエイターも参加していたりと、熱量の高いエリアだった。自分たちの好きなアイドルをアピールするのはもちろんのこと、“プロデューサー”同士が交流する場として、気がつけば右も左も邪魔にならない程度に人が輪を作って談笑している場面が見られ、とにかく賑やかだった印象だ。
コラボ飲食のエリアは、お昼どきに同エリアに向かってみたところ、すでに売り切れている商品があったり、他の商品も整理券を配っている状況で、残念ながらコンビニ飯で済ませることになった。当日の来場者予想や購入特典の準備など諸々が考慮され、整理券での販売という形なので仕方ないと思うところはありつつ、なくなるのが少々早い印象だった。もし、次回が開催されるなら、メニューのバリエーションや参加企業などもさらに増えればと思うところである。
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今回の『アイマスエキスポ』は、開場時間中であれば“プロデューサー”が自由に動けるという点が大きい(“LIVE SHOWCASE AREA”のライブ時間は決まっているが)。主催者側はあくまで場所を提供している中で、“プロデューサー”が自分のペースで自由に『アイドルマスター』のコンテンツを楽しめるといった印象だ。

そして、前述したように“サークルエリア”では“プロデューサー”同士が談笑している様子が多々見られ、交流しやすい空気感も作られているように感じた。普段のライブやイベントでは、ライブ前後の時間で交流を持つ“プロデューサー”はいるかもしれないが、公演時間が来れば基本的にライブに集中することになる。しかし、今回はたっぷりと時間がある中で、それぞれのペースでコンテンツを楽しみながら自由に交流することができるという、いわば公式が用意した大々的なオフ会だったとも言い換えられるだろう。

さらに言えば、“プロデューサー”同士だけではなく、スタッフ陣が会場を回っていたり、キャスト陣もこっそりイベントに参加していた様子をSNSに上げていたり、『
アイドルマスター』に関わる全ての人が繋がったイベントとも言える。今回だけで終わらずにぜひ2回目、3回目と続けて欲しいイベントだと個人的には思った次第である。
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