今回扱うのは、競馬とソリティアをかけ合わせた『ソリティ馬 Ride On!』。
比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。
iOS:Apple Arcade(月額900円)
スイッチ:1500円(税込)
『ソリティ馬 Ride On!』とは
・競馬×ソリティアのレース&育成ゲーム
・ソリティアの結果がレースの勝敗に影響する
・カジュアルながらに遊び込める深みもある
スマホ版と他機種版の違い
・スマホ版はApple Arcade(月額課金)、スイッチ版は買い切り
・スイッチ版はタッチ操作とコントローラー操作の両方に対応
・画面サイズの違いもあり、タッチ操作はスマホ版のほうがスムーズ
馬に蹴られて始まるソリティ馬
『ソリティ馬 Ride On!』は、ソリティアの結果が馬の走りに影響する競馬ゲームだ。
若駒をレースで育て、4歳以上になった古馬が競争寿命を終える、あるいは3回負けて引退するまでレースをしていき、重賞などでの勝利を目指していく、という流れはオーソドックスな競馬ゲームとも言える。
本作のレースでは数回ソリティアが発生し、その結果に応じてウマの気合が溜まり、気合が高まっているほど最後の直線でスピードを出すことができる。
ソリティアのルールはいたってシンプルで、場に並んでいるカードから1枚選び、その数字よりひとつ大きい、あるいはひとつ小さい数字のカードを取っていく。
場から取れない場合は山札のカードをめくっていき、場からすべてのカードを取るか、山札が尽きる、あるいは時間切れになると終了だ。
レースではスタート時のソリティアとレース中のソリティアとの合間でコースを決める場面もある。
外側を走るとスタミナの消耗が増えるのはもちろん、ソリティアの難度と獲得できるポイントに関わる気合ゾーンという要素もあり、コース取りも通常の競馬とは違ってくる。
数回のソリティアを経て最後の直線に入ると、ソリティアで得たポイントに応じてウマが本気度を発揮。
それまでのレースは基本的にオート進行だが、最後の直線だけはコース内の移動やムチによる加速も含め、プレイヤーが操作することになる。
ソリティア同様にシンプルだが、回数制限があるムチなどを温存すると成長ボーナスが発生するので、どれだけ上手く勝つかはプレイヤーの腕の見せどころだ。
3歳馬まではレースを終えると成長していき、経験値が溜まればスピードやスタミナが増加し、ひらめき値が増えればレース中に効果を発揮する特性が増えていく。
着順の条件をクリアーしながらレースをこなし、ウマを成長させてさらにレースに挑み、引退したウマを交配させて新たなウマを生み……、というのが本作の流れだ。
ソリティアとカジュアルなレース要素、そしてウマの育成要素を組み合わせた本作は、手軽ながらにじっくり遊べる深みも持っており、サクッと楽しめつつ長く遊べるタイトルだ。
上記の要素以外にキャラクターたちのコミカルなやり取りも魅力なので、いずれかの要素が気になったら試してみる価値はあるだろう。
操作性など細かな部分に違い!
本作のスマホ版と他機種版は、ゲーム内容で言えば基本的に差はない。
異なる点としては、販売形態が大きなポイントだ。スイッチ版は買い切りだがスマホ版は月額課金のApple Arcadeとなるため、長期プレイの場合はスイッチ版のほうがお得。
操作性に関して言えば、スイッチ版はコントローラー操作とタッチ操作の両方に対応しており、操作感もスマホ版と大きくは変わらない。
タッチ操作でプレイする場合、画面の大きさの関係で手の動きも大きくなるので、タッチだけでの操作はやや疲れる印象だが、方向キーによるカード選択でも不便はないので、どちらのほうがプレイしやすい、といったことはない。
本作にはほかのプレイヤーと遊ぶ対戦モードも実装されているが、スイッチ版はマッチングが“ちかくのひととあそぶ”、“とおくのひととあそぶ”の2種類になっている。
ネットを介して遠くのプレイヤーと対戦する場合は、ニンテンドーオンラインに加入する必要があり、スマホ版であればクイックマッチングも課金なしでプレイ可能だ。
また、細かな点で言えばセーブの仕様も若干異なる。
スイッチ版はプレイするユーザーアカウントにつきデータをひとつしか作成できないが、スマホ版は1アカウントで3つのセーブデータを作成可能だ。
もっとも、通常のプレイであればセーブデータを複数使用する必要もないので、ここの違いはあまり気にする必要はないだろう。
Apple Arcadeの利用状況が決め手!
操作性に微妙な差があるとは言え、ゲーム内容も含め基本的にはスマホ版とスイッチ版とで違いはないと言える本作。
価格面で言えば買い切りと月額課金という違いがあるので、Apple Arcadeでほかのゲームをプレイしている場合はスマホ版を、Apple Arcadeに加入するつもりがなく長期的に遊ぶのであればスイッチ版を、といった選択もアリだ。
スマホ版は電車での移動中などでも気軽にプレイできるので、隙間時間で遊びたい、という場合はスマホ版を選ぶといいだろう。