⇒Sensor Towerブログ全文はこちら
累計収益20億ドル目前のドラゴンクエストウォーク、リリース以降日本の位置情報ゲーム収益でトップを維持
位置情報ゲーム『ドラゴンクエストウォーク』の累計収益が20億ドルに迫っています。人気の「ドラゴンクエスト」シリーズのIPを活用した本作は、リリース以降、日本の位置情報ゲームの収益において、トップの座を維持しています。
累計収益20億ドル目前のドラクエウォーク、4.5周年イベントでダウンロード数も増加
日本で人気のIP「ドラゴンクエスト」シリーズを活用した位置情報ゲーム『ドラゴンクエストウォーク』(SQUARE ENIX)は、2019年9月にリリースされました。「スマホをもって、ぼうけんにでかけよう」のキャッチフレーズからもわかるとおり、現実世界を歩いて移動すると、キャラクターも連動して移動し、日常の移動が「ぼうけん」になるモバイルゲームです。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2019年9月のリリースから2024年3月までの『ドラゴンクエストウォーク』の収益は、20億ドルに迫っています。
同作のパブリッシャーであるSQUARE ENIXは、家庭用ゲーム機向けのみならず、多数のモバイルゲームをリリースしています。Sensor Towerのデータによると、2019年9月から2024年3月までのSQUARE ENIXの日本におけるモバイルゲーム別収益シェアにおいて、『ドラゴンクエストウォーク』が40%近くを占めトップとなっています。
モバイルゲーム別収益シェア2位は、ターン制RPGの『ロマンシング サガ リ・ユニバース』です。収益シェアは『ドラゴンクエストウォーク』は半分以下となっており、『ドラゴンクエストウォーク』が同社のモバイルゲーム収益を牽引していることがわかります。
また、『ドラゴンクエストウォーク』は2024年3月に4.5周年記念イベントを展開しました。3月7日からスタートした「WALKフェス そして馬車はゆく」では、専用クエストをクリアすることで、戦闘中に「なかまのいれかえ」ができる「馬車」が解放され、歩数に応じて馬車の旅路が進み、報酬を獲得できます。こうしたイベント効果もあり、本イベント当日にはダウンロード数の増加が確認できます。
ドラクエウォークは日本の位置情報ゲーム収益のトップをキープ、1週間あたりの平均使用時間はポケモンGOを大きく上回る
『ドラゴンクエストウォーク』は、日本における位置情報ゲームとしても際立っています。Sensor Towerのデータによると、2019年9月から2024年3月までの日本の位置情報ゲームのダウンロード数において、2位となっています。ダウンロード数トップは、2016年7月リリースの『Pokémon GO』(Niantic)です。
『ドラゴンクエストウォーク』プレイヤーの熱中度の高さは、データでもわかります。Sensor Towerのデータによると、1週間あたりの平均使用時間では『Pokémon GO』が192分、『Pikmin Bloom』(Niantic)が154分となっています。これに対し、『ドラゴンクエストウォーク』では545分とこれら2タイトルとは大きな差がついています(バブルの大きさは平均使用日数/月)。
これらの位置情報ゲームはいずれも人気IPを活用したタイトルですが、『ドラゴンクエストウォーク』のゲーム性、IPの強さが証明されたデータとなっています。
Sensor Towerのデータによると、『ドラゴンクエストウォーク』プレイヤーの男女比率は6:4、35-44歳の層が最も多く35%を占めています。その次に多いのが、45-54歳の層で23%です。幼少期に家庭用ゲーム機でドラゴンクエストシリーズをプレイした世代の方々が同作を支えていることがわかります。
『ドラゴンクエストウォーク』のプレイヤーは、一般人口と比較してカジュアルゲーマー(簡単に理解できるメカニクスを備えたモバイルゲームをプレイする人たち)が圧倒的に多く、『ドラゴンクエストけしケシ!』(SQUARE ENIX)をプレイしている人たちでもあります。
モバイルアプリでは、一般人口と比較して『Yahoo!マップ』(Yahoo Japan)を活用している傾向がデータ上で確認でき、位置情報ゲームの特性がわかります。
また、『ドラゴンクエストウォーク』プレイヤーと一般人口の比較において、広告インプレッションを見るチャネルでは、YouTubeが多くなっています。このことは同作の広告戦略にも現れています。Sensor Towerのデータによると、2023年第4四半期の日本における位置情報ゲームのSoVで、YouTube上では『ドラゴンクエストウォーク』がトップとなっています。
日本で人気の広告チャネルである、X(旧:Twitter)、Instagramでは、どちらも『Monster Hunter Now』(Niantic)がトップとなっており、ユーザー層に応じた広告戦略の違いがわかります。