【逆転オセロニア】“オセロニアンの戦 2023”地区予選リポート(北海道編)

2023-10-11 21:46 投稿

この記事に関連するゲーム ゲーム詳細

逆転オセロニア

今年も“戦”の季節がやってきた!

KV_1920x1080 のコピー

ドーモ、世界のザキヤマです。

今回は、2023年10月9日に開催された、“オセロニアンの戦 2023”の北海道地区予選の様子をお届けしていきます。

“オセロニアンの戦 2023”は、同年12月17日に行われる『逆転オセロニア』最強のプレイヤーを決める大会で、昨年に引き続きの開催となります。

本稿では、その初回の予選となった北海道会場の様子をお伝えします。

⇒“オセロニアンの戦2023”公式サイト
⇒大会ルール

会場となったのは、札幌駅周辺のACU。参加者は62名、予選の対戦数は“8”となりました。

PXL_20231009_033528751.MP
PXL_20231009_034847461_MP

実際に参加してみて

初戦会場とのことで、現場の温度感を肌で確かめるべく、僕自身も大会に参加。

形式は“オセロニアンの戦”ではおなじみ、対戦相手のレートにより勝敗ポイントが増減するスイスドロー方式。出場の〆切りを過ぎると参加できなくなってしまうので時間は厳守です。

また、対戦を申し込む際は使用デッキを“シーズン専用”に変更することもお忘れなく。注意喚起はいただけるのですが、緊張しているとけっこう忘れがちです。

僕が使用したデッキは以下。コンセプトは「調整エンリルでびっくりさせる」「そのうえで善戦する」のふたつです。

IMG_7997

調整エンリルはふだんATK1250で愛用していたものの、エンジョイ寄りのコンセプトデッキとは言え、「曲がりなりにも“戦”に臨むにあたって中途半端は許されない」ということで、罠のATKを1275に統一に調整。ブラフに全力を注ぎつつ少しでも火力を稼ぐ努力をしました。

こうした“特定キャラを活かす”一芸デッキは、ネット対戦より対面のほうが使っていておもしろいですね。概ね満足な反応をいただけ満足です。

ちなみに前評判では「ギルガメッシュデッキが多い」との噂でしたが、僕の場合8戦中にマッチングしたのは1戦のみ。そして後述の決勝レポートを確認いただければ一目瞭然なのですが、今回の壇上では見かけませんでした。

ただ、このあたりの予想が食い違うのは毎年の流れ。“戦”の期間中にデッキ読みが加速し、最終的に人気を博すデッキが異なることになりがちです。

そうした意味で以降の会場に出場する選手にとって、初回予選の注目度は高いと思われます。次回の九州予選が10月22日とやや日が空くため、トレンドがどういった形で推移するのか楽しみですね。

IMG_8069IMG_8068

▲結果は4戦4敗。対戦いただいた皆さま、ありがとうございました!

1試合ずつ解説すると自分の話が長くなってしまうため、予選周りの詳しい体験談はブログのほうで後日(10月14日以降)紹介させていただきます。興味のある方はぜひチェックしてみてください!

【“世界のザキヤマが独断と偏見で選ぶ推し駒`s ”のまとめはこちら】

決勝リポート

PXL_20231009_062932917

見事予選を勝ち抜き、地区大会決勝トーナメントに駒を進めたのは、以下の4名。

1位 カムイ選手
2位 ももも選手
3位 ツッキー選手
4位 トリンドル浅田選手

準決勝第1試合

カムイ選手 VS トリンドル浅田選手

第1戦

先攻:トリンドル浅田選手
後攻:カムイ選手

トリンドル浅田選手は正月蘭陵王トップの神デッキ。カムイ選手はリアンツィールトップの魔デッキ。トリンドル浅田選手は初手で使えるアタッカーがおらず、置き防御のシェムケリーを選択。対するカムイ選手はダメージカットを嫌いリアンツィールを温存し、サマー・ブランジェッタを使用します。

トリンドル浅田選手は、なり打ち進行を選択。カムイ選手は3ターン後、まだ場に残っていたサマー・ブランジェッタと召喚されたゾノバにリアンツィールをつなげ、10000以上のダメージを与えていきます。

HP有利となったカムイ選手ですが、トリンドル浅田選手の神単は1発での逆転も見込めることが強み。導線を慎重に確保しながら機をうかがいます。

トリンドル浅田選手はどこに打っても導線がつながるような盤面を構築し、アラクのバフが継続中にエンデガを使用。しかしHPを大きく削り取るもフィニッシュには至らず、1戦目はカムイ選手が勝利しました。

第2戦

先攻:トリンドル浅田選手
後攻:カムイ選手

トリンドル浅田選手はリアンツィールトップの魔デッキ、カムイ選手はシンシアトップの閃撃デッキ。

トリンドル浅田選手は初手のリアンツィールでアドバンテージを確保。続けてグノーのコンボ封じで2枚の導線を潰し、強気な盤面進行を選択していきます。

カムイ選手はアルドの召喚駒(ピノ)も利用し、癒閃でHPを高く保つことに成功。7ターン目でHPは拮抗していましたが、ここからはカムイ選手が有利に。

そして8ターン目、カムイ選手は雷華で大ダメージを与えつつコンボ導線を設置。続けてこれにニルスつなげて勝利し、決勝に歩を進めました。

準決勝第2試合

ももも選手 VS ツッキー選手

第1戦

先攻:ツッキー選手
後攻:ももも選手

ツッキー選手は新春蘭陵王トップの神殴り、対するももも選手はアルキメデストップの回復耐久デッキ。

今回のルールでは回復耐久が想定しにくかったこともあってか、会場からはどよめきが起こりました。

初手のツッキー選手は、発動しないと踏んでエンデガを早々にリリース。ももも選手は2手目にアルキメデスを辺置きし、回復マスを展開していきます。

ツッキー選手はリンガットやフギン&ムニンといったバフコンボ持ちを温存しつつ進行。10ターン目に角打ちしたリンガットのコンボをハクタクの4枚返しでつなぎ、13000以上のダメージを与えていきます。

14ターン目、ツッキー選手は捕食のイシュタルでHPを回復。しかし、ももも選手が回復コンボを含めてHPを徐々に盛り返し、最終的にはHP差で勝利。まずは同選手が1戦目をもぎ取りました。

第2戦

先攻:ももも選手
後攻:ツッキー選手

ももも選手は閃撃デッキ、ツッキー選手はリアンツィールリーダーの魔デッキ。

ももも選手はなり打ちを選択。続く3ターン目は逡巡の後、バーストバリアのゲイボルグを辺置き。

4ターン目、ツッキー選手の手駒にウィブサニアが到来。これを早めに使い安定ダメージを与えていきます。

ももも選手は手駒巡りこそ悪くなかったものの、花鳥風月の“鳥”を溜められていない状態。最大火力ではないもののアルメンダリスを使いダメージを稼いでいくことに。

8ターン目、HPはツッキー選手が有利。ももも選手は残り8000のHPを削り切れないと判断し、癒閃で回していきます。

しかし、最終的にはツッキー選手がイグナーツのコンボをヴァイセでつなげ大ダメージを与え、巻き返しに成功。勝負は3戦目にもつれ込みました。

第3戦

先攻:ツッキー選手
後攻:ももも選手

ツッキー選手は閃撃デッキ、ももも選手はトゥールラトップの魔デッキ。

ツッキー選手は風車進行を選択。ももも選手は早々にベノムヒールの闘化リアンツィールが訪れ、選択肢も広そうな手駒巡りです。

状況が一変したのは4ターン目。ツッキー選手は、ももも選手がB3に打ったファビオをニルスで直接返す進行を選びます。これは早期決着を狙う際は有効ながら、立ち回りによって先攻が詰むこともあり得る盤面。ツッキー選手がリミットまでに押し切れるかに注目が集まりました。

ももも選手は続けて闘化リアンツィールでHPを回復。ツッキー選手はアルメンダリスでダメージを与えつつ、ももも選手は辺置きのトゥールラのコンボでの回復もできる盤面に持っていきます。

対するツッキー選手は、空いたアルメンダリスの導線も使って猛攻。リアンツィールの横にトモルを付け、このコンボを受けていきます。

この時点でツッキー選手はHP有利だったものの、盤面的には後がない状態。そのうえで最後にツッキー選手が引いたのは、初手にもっともダメージを稼げる玄壱。

固唾を呑んで会場が見守るなか、ツッキー選手がももも選手のHP2357を、玄壱の1枚返し2557ダメージで辛くも削り取ることに成功。激戦を制し、ツッキー選手が決勝戦に進みました。

北海道トーナメント決勝戦

カムイ選手 VS ツッキー選手

第1戦

先攻:ツッキー選手
後攻:カムイ選手

互いにリアンツィールリーダーの魔デッキ。相当ともHP20%を失ってからの勝負となりました。

ツッキー選手はなり打ち進行からサマー・ブランジェッタ、対するカムイ選手はウィブサニアを設置していきます。

しかし、ツッキー選手のサマー・ブランジェッタのゾノバの出目が悪く、出現と同時に2枚返しされることに。

この時点でカムイ選手が有利となり、最後はイグナーツでゾノバとメイクレアのコンボをつなげてフィニッシュ。まずはカムイ選手が1勝しました。

第2戦

先攻:カムイ選手
後攻:ツッキー選手

カムイ選手は閃撃デッキ、ツッキー選手は神殴りデッキ。カムイ選手はなり打ちで獄炎のアベルを使用。対するツッキー選手はコンボ導線で圧をかけながら立ち回っていきます。

6ターン目開始時のHPは拮抗していましたが、ここでツッキー選手がリンガットのコンボをハクタクの3枚返しで発動させ、一気に13000以上のダメージを与えフィニッシュ。2戦目を巻き返し、全国出場の行方は3戦目に持ち越されました。

第3戦

先攻:ツッキー選手
後攻:カムイ選手

ツッキー選手はアレストップ。カムイ選手はアポロントップの神デッキ。しかし、ツッキー選手のアレスデッキが一般的な魔ではなく混合だったことで、会場からはどよめきの声が起こりました。

アレス対面ということで、罠を設置される前にできるだけダメージを稼いでいきたいカムイ選手。手駒巡りもあってか、初手からヴィーナスを使っていきます。

ツッキー選手は風車進行からピリキナータを設置。対するカムイ選手は4手目をXに進行。ツッキー選手はXに打たれた周年イシュケの下に罠のニューイヤー・ポーリュプスを付け囲んでいきます。

カムイ選手は返し罠の可能性を警戒しつつ逡巡。直接返しを避けますが罠が発動し、ダメージを負ってしまいます。続けてツッキー選手は角に闘化ポーリュプスを設置。

対するカムイ選手は、ピリキナータの下にシェルミーナを当てていくことに。続けてツッキー選手はシェルミーナをカミュで直接返し。これで罠が3枚揃い、アレスが最大火力を出せる準備が整いました。

ツッキー選手はC3にアレスを設置し、罠をリペアしつつコンボ導線も確保。カムイ選手はアポロンを使える状況ではなく、周年遠夜で罠3枚の被害を最小限に抑えていきます。

カムイ選手の残りHPは8247。周年遠夜の魔紋も考慮するとアレスのコンボを使いにくい状況でしたが、ツッキー選手はグエリアスでの4枚返し&アレスのコンボで見事フィニッシュを達成。

こうして北海道予選からは、ツッキー選手が全国決勝に進みました。

PXL_20231009_073044593
PXL_20231009_073056287.MP

▲ツッキー選手には、特別キャラクターのヨルドと記念メダルが贈呈。

PXL_20231009_073728050.MP

優勝者インタビュー

北海道予選を制した、選手(文中:ツッキー)にお話をうかがいました。

【ツッキー選手:プロフィール】
予選戦績:8戦6勝
ランク:370
クラス:ダイヤモンドマスター
公式戦歴:27714勝
プレイ歴:2142日
※取材当時

全国出場6年目!
脅威の勝率を誇る北の強豪がまたも決勝へ

――北海道トーナメント、優勝おめでとうございます! 今日の手応えはいかがでしたか?

ツッキー 僕が知っている上手な人たちがたくさん出場していたこともあり、「去年よりレベルが高い」と思っていました。「0.1%ぐらいの確率で優勝できたらいいな」ぐらいの体感でしたね。

──ツッキー選手は、北海道からの全国大会出場ではこれで6回目ですよね。実力はもちろん、運も無視できないゲーム性において異例のアベレージですが、秘訣のようなものはあるのでしょうか?

ツッキー 大きなイベントではありますが、気負いすぎないようにはしています。「優勝できないかも」と弱気なわけではありませんが、「絶対優勝してやるぞ!」みたいにガチガチでやってるわけではないですね。

──平常心が大切ということですね。ちなみに、今年の“戦”に向けてどういった練習をされたのでしょうか?

ツッキー とこまゆげさんやスコフィールドさんたちが、僕からお願いするわけでもなく、いっしょに練習してくれたのは大きかったです。

──おふたりともツッキーさんと同じく、壇上の経験が豊富な強豪プレイヤーですね。

ツッキー 今日の朝も寝ていたら「練習するぞー!」と連絡が来て(笑)。恵まれているところはあると思います。

──両名とも全国クラスのプレイヤーですが、お付き合いも長そうですね。最初にツッキー選手が全国出場されたのは、2018年の“オセロニアンの合戦”でしたが、あのときは大学生だったと記憶しています。

ツッキー そうですね、それくらいの時期かと思います。いまはもう社会人になりました。ふたりとは顔も合わせていますし、ネットだけの友だちだとは思っていないくらいには付き合いが長いですね。

──ちなみに今回の予選ですが、どのようなデッキで挑戦したのでしょうか。

ツッキー リアンツィールデッキです。魔単ではなく神も入れているタイプですね。

──予選の段階ではどういったデッキが多そうという予想でしたか?

ツッキー 殴り神単、リアンツィール、ギルガメッシュが多いという読みでした。

──予選は6勝2敗でしたが、負けてしまったお相手のデッキはどういったタイプだったでしょうか。

ツッキー ギルガメッシュとリアンツィールですね。とくにリアンツィールはマッチングした半分くらいの人が使っていました。

──スイスドローの性質上、勝率の高いプレイヤーが採用する傾向にあるのかもしれませんね。それでは壇上のお話なのですが、準決勝にて、ももも選手が初手からアルキメデストップの回復耐久を使用しました。デッキチョイスに会場からも大きな反応があったのですが、どういった印象を受けられましたか?

ツッキー 今回の大会ルールだと、回復耐久そのものがパワーバランスからナーフはされています。なので、「使ってこないだろう」という読みからの採用だったのではないでしょうか。そして、ももも選手とは交流があるのですが、お互いどちらが回復耐久が上手いかはわかっているんですよね。

──どちらのほうが得意なのでしょうか?

ツッキー ももも選手です。それもあって「使われたらイヤだなあ」とは思っていたのですが、それ以上に回復耐久というデッキ自体が、今回はパワー的に強くはありません。

──キー駒が禁止されているので、回復耐久自体が想定されるデッキではなかった。

ツッキー そう言い切っていいですね。だからこそ、「こちらが回復耐久への対抗手段を入れていない」という前提でぶつけてきたのかな、と思います。

──最近のコスト200環境ではアンチヒールのアルトなどはよく見かけますが、採用されていなかったと。

ツッキー ももも選手とは実力がそこまで変わらない……なんなら向こうのほうが上の状況すらあるので、アルトのようなキャラを優先してしまうと、他のデッキで勝てなくなってしまうんですよね。

──プレイングがほとんど拮抗しているお相手だったんですね。

ツッキー もしBO3を100回やったら、60回は負けると思います。

──それでは決勝のお話ですが、やはり最後の混合アレスデッキのインパクトが非常に強かったです。壇上でのコメントで「本当は全国に残しておきたかったけど、カムイ選手が強敵だったから使わざるを得なかった」と。まるで少年漫画の展開を彷彿としました。

ツッキー 僕の作戦としては、そもそもが神・魔デッキで勝ちたい想定で。そのうえで相手が神を温存した際に、「神に勝てる混合デッキ」を用意しておく必要があったんです。

──それにしても、よくあのデッキを思いつきましたね。フィニッシュにせよ、「バフがかかっていないグエリアスで飛ばし切れるのか……!」と衝撃でした。

ツッキー 構想自体は前からあったのですが、うまく編成できなくて……。nariさんっているじゃないですか?

──あの“なり打ち”で有名な!

ツッキー そうです。そんなときに彼が似たようなデッキを使っていて、「このレシピなら戦える!」と確信しました。それを少しアレンジして使用した形ですね。彼は天才ですよ。

──定石のひとつにプレイヤー名が冠されるくらいですものね……! では最後になりますが、全国決勝への意気込みをよろしくお願いいたします。

ツッキー 客観的に見て、僕より強い人たちが9人くらい上がってくると思うので、「格上にどうやって勝つか」を考えたいです。そのうえで「上手ければ勝てる」というゲームでもないので、引きも含めてがんばっていきたいです。

▼そのほかの予選会場リポートはこちら




逆転オセロニア

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルRPG/テーブルゲーム
メーカーDeNA
公式サイトhttps://www.othellonia.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/Othellonia_info
配信日配信中
コピーライト

この記事のタグ

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧