【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#73】まるで遊ぶ絵本!スチームパンクな世界を行くポイント&クリックADV『Machinarium(マシナリウム)』

2023-06-25 13:00 投稿

薄暗いかわいさに高めの難度を添えて

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第73回。

今回扱うのは、スチームパンクな世界で小さなロボットを導いていくポイント&クリックアドベンチャーの『Machinarium(マシナリウム)』

比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:660円(税込)
Android:660円(税込)
ニンテンドースイッチ:2200円(税込)
プレイステーション4:2199円(税込)
Xbox One:2200円(税込)
PC(Steam):2200円(税込)

 

『マシナリウム』とは
・スチームパンクな世界を舞台にしたポイント&クリックADV
・見た目は絵本のようだが調べる場所や順序のヒントが少なく難度は高め
・ミニゲームをプレイすることでギミックの解きかたを見ることも可能

スマホ版と他機種版の違い
・スマホ版はタッチ操作なのでポインターが表示されず、手掛かりが少ない
・調べるアイテムが小さく表示されることもあり、画面の小さなスマホ版はやや見づらい
・値段はスマホ版が他機種版の約3分の1

怪しい場所を探してクリック!

『マシナリウム』は、機械たちが暮らす世界で小さなロボットの冒険を描くスチームパンクアドベンチャー。

画面内のオブジェクトなどをタップ(クリック)して調べたりギミックを解いたりしてゲームを進める、いわゆるポイント&クリック型の作品だ。

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▲鉄とオイルに満ちた世界はまるで絵本の世界。言葉を使わずに進行することもあって不思議な雰囲気を持っている。

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▲画面内のアイテムやスイッチなどを調べることでギミックを解き明かしていく。

物語は主人公のロボットがゴミ捨て場のような場所に捨てられるところからスタートし、そこからさまざまな謎を解いて街へと脱出していく。

ゲームとしては本当にタップするだけのシンプルな内容(とは言え調べる順番やそもそも調べる場所を見つけるのがむずかしかったりするが)で、遊びながら読み解く絵本のような作品とも言える。

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▲主人公は身体を伸ばしたり縮めたりできるので、これを利用して高所にアクセスしたり低い位置にあるものを調べたりする。

 
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▲場所によってはちょっとしたパズルを解くことも。

シンプルながらに何となくクリックしていけば終わり、とはなかなかならない歯応えのある作品になっているので、雰囲気が気に入った人はプレイしてみるといいだろう。

調べる場所のわかりやすさに差!

スマホ版と他機種版ではゲーム内容こそ変わらないが、他機種版がポインター(カーソル)を使うのに対し、スマホ版はタップ操作となるためポインターが表示されない。

他機種版の場合、オブジェクトなどにポインターを合わせると表示が切り替わるため、どこが調べられるか、どこにアクションを行えるかが比較的わかりやすいが、スマホ版はややしらみつぶしに探すことになりがちだ。

また、スイッチ版ではXボタンを押すとポインターの位置に関係なくアイテムメニューを表示し、ポインターもアイテムの位置に移動する。

スマホ版も画面右上をタッチすればアイテムメニューを表示できるので、ここの操作性にはほぼ差がないといえる。

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▲画像はスイッチ版。白いポインターの形状を見ればアクションを行えるかどうかなどがすぐに判断できる。

なお、プレイ中はミニゲームをクリアーすることでいま挑戦しているギミックの解きかたを教えてもらうことも可能。

ミニゲームはちょっとしたシューティングゲームのようなものだが、方向キーを使って操作できる他機種版に対し、スマホ版は画面内の装置に表示されるボタンを使って自機の上下移動と射撃を行う。

機械があまり大きくないこともあり、タッチ操作ではやや正確性に欠ける印象だ。

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▲スマホ版は機械の右側にある上下ボタンとそのあいだにある丸いボタンで操作を行う。

また、怪しい場所を探してクリックしていくというゲーム性に大きく関わってくるのが、シンプルに画面サイズの違いだ。

本作は色味が落ち着いていることに加え、取得可能なアイテムが小さく背景に溶け込んでいることも珍しくない。

そのため、スマホの画面では小さなアイテムを見つけるのがやや困難に感じることもある(タップ操作なので怪しい場所を連打していればどこかしらにヒットする、という点はある意味メリットだが)。

また、内容については同一だが値段に関してはスマホ版と他機種版で大きく離れている。定価ではスマホ版が他機種版の3分の1程度となっており、値段だけで見れば圧倒的にお買い得だ。

値段を取るか利便性を取るか

『マシナリウム』はスマホ版と他機種版で値段が大きくことなり、またポインターの存在と画面の大きさによって操作性の面でもそれなりに差がある印象だ。

絵本のようなビジュアルが魅力ということもあり、スマホの小さな画面で遊ぶことは攻略のうえだけでなく、本作を味わうという点でもやや惜しく感じられる。

ポインターの有無に関しては好みの差とも言えるが、スムーズにプレイしたいなら他機種版がオススメだ。

ただし、スマホ版でもタブレットでプレイすれば画面の大きさはクリアーでき、画面がよく見えるようになればポインターによるヒントがなくてもプレイはしやすいだろう。

お得に遊ぶのであればタブレットがオススメだが、タブレットがない場合には他機種版がオススメ。画面の大きさなどが気にならない場合はスマホ版でお得に遊ぶのもアリだ。

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